有田芳生の『酔醒漫録』

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東京地検による謀略の構図ーー小沢一郎裁判への疑惑

2012-03-23 16:55:43 | 参議院

 3月23日(金)昨日の法務委員会での質問は〈歴史的危機にある検察の構造的問題点?「小沢一郎裁判」にもふれてー〉というテーマにした。質問準備をしていて大きな発見があった。田代弘政・東京地検検事(現在は新潟地検)が作成した偽造捜査報告書の重大な役割である。しかし、進行中の裁判について法務大臣は答えられない。ならば検察の問題を指摘するなかで、自説を語るしかない。そう判断した。田代検事が石川知裕議員を任意で取り調べたのは、平成22年5月17日。そこにはこんな文言がある。「ヤクザの手下が親分を守るためにウソをつくのと同じ」。ここでいう「手下」とは石川議員、「親分」が小沢一郎元代表だ。ところがこの論理が東京第5検察審査会でも使われている。審査補助員を務めた弁護士が審査員に説明した内容は次のような内容だ。「暴力団や政治家という違いは考えずに上下関係で判断してください」。かくして小沢一郎元代表の強制起訴が決まり、議決書のなかでも田代検事作成の偽造捜査報告書が引用されている。さらに小沢元代表に禁固3年を言い渡した指定弁護士による論告求刑では、暴力団組長の銃刀法違反事件(最高裁判決)が「共謀」論の根拠とされている。つまり小沢一郎元代表を強制起訴し、論告求刑に導いた原点が、田代検事の作成した偽造捜査報告書だったのである。「共謀」論で過激派や暴力団などと政治家を同列に置くことは刑事司法の常識を逸脱していることは、郷原信郎さんが指摘しているとおりだ。「田代検事の取調べは、個人的なものではなく、組織的なものであったとも疑われる」と田代検事の捜査報告書などを証拠採用しなかった東京地裁決定は書いた。つまり小沢一郎元代表を起訴できなかった東京地検一部幹部が、田代検事に偽造捜査報告書を書かせ、それが検察審査会による強制起訴につながったという構図である。なお田代検事は小沢裁判に証人として出廷し、こう語った。「当時は、その危険性を自覚していなかったが、録音されているとわかっていれば、このような取調べはしなかった」。取調べが可視化されていたなら偽造などできなかったというのである。小沢一郎裁判は、東京地検の一部幹部によって仕組まれたものである可能性が高い。法務委員会での質問を準備していてそう判断せざるをえなかった。


森まゆみ〈「コンクリートから人へ」で利益誘導型政治に終止符を〉

2012-03-15 09:09:09 | 参議院

 3月15日(木)今日は法務委員会で大臣所信を聞き、そのあとに法制局からある課題についての意見を聞く。「プレス民主」ではじめた「民主党への建設的提言」シリーズ。第2回は作家の森まゆみさん。〈「コンクリートから人へ」で利益誘導型政治に終止符を〉がタイトル。ここに紹介する(クリックで拡大)。

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「吉田類と仲間たち」ー東北復興支援チャリティイベントのお知らせ

2012-03-10 11:43:01 | お知らせ

 3月10日(土)東京大空襲から67年。明日は東日本大震災から1年。全国でそれぞれの追悼が行われる。私は午後2時半から国立劇場で行われる政府主催の追悼式に出席し、夜は板橋区大山でおなだか勝区議の区政報告会に顔を出す。短い挨拶では首都圏直下型地震への備えについて語るつもりだ。4月8日には「吉田類と仲間たち」の3回目のチャリティイベントが行われる。それぞれの暮らしのなかからできることで被災地への支援を行っていく。長い取り組みで大切なことは忘れずに持続することだ。

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統一教会ーー二つの内部通達

2012-03-07 09:24:50 | 統一教会

 3月7日(水)昨夜は決算委員会の懇親会。9日には決算委員会が終日開かれる可能性が高い。その日は岡山で霊感商法被害弁連の集会が行われるが、残念ながら欠席せざるをえない。その会場で語る予定だった統一教会短信。日本の統一教会では2月5日に「真の父母様天宙祝福式(仮称)の案内」という通達が出された。3月24日の土曜日に韓国・清平清心ワ-ルドセンターで合同結婚式が開催される。さらに統一教会本部は、彼らのいう「拉致監禁」問題について指示を出した。各教区単位で年間最低二回はデモ行進をすること、ビラ配布、教祖自叙伝などを使った直接伝道を行うこと、さらに反対牧師対策を強化することが確認された。本部の指示で作られた「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」(代表、後藤徹)からの依頼として「拉致監禁開放プロジェクト」担当者を各地区ごとに招いて講演をさせるという(2~3月中)。そんな統一教会で内部分裂が進行しつつある。