作家・柳美里さんーー児童虐待との闘い
??「親権」停止の民法改正についてーー
5月26日 有田芳生
【柳さんは自己の経験を社会的に明らかにすることで児童虐待を少しでも減らすきっかけになってほしいと願っている。柳さんの経験を縦軸に質問する】
1)児童虐待の推移と特徴(90年に統計を取りはじめてから)
2)その内容は(身体的、性的、心理的、ネグレクト)
「心理的虐待」が増え、「身体的虐待」が減ったのはなぜか
3)児童相談所が訪問するときのチェックポイント
4)「岡山事件」監禁死事件(23日逮捕) 08年から虐待把握
→どこに問題があるのか(人数か専門性か)
→対策は(死亡事例の検証)
5)「懲戒権」(民法822条1項)への疑問(大臣)
→「監護及び教育のために必要な範囲内」に限って認める修正
6)本人の申し立てをどう周知させるか
→「性的虐待」は隠されているケースが多い(大臣)
6)裁判所による親への指導問題
→行政でなく司法機関が親に直接勧告する仕組みはなぜ盛り込まれなかったのか(社会保障審議会では議論になった)(大臣)
7)「専門職がいない」(小宮山発言)?
児童相談所のソーシャルワーカー(神奈川、大阪)
8)親だけの問題ではない 「子どもの心の専門医」
(まとめ)「自分は完璧な母親になろうと。お弁当も毎日ポラロイドで撮って、どのくらい食べたか記入して。そのあたりから追いこまれていった」(柳美里)
5月23日(月)今週は法務委員会での質問、予算委員会公聴会、北朝鮮による拉致問題をテーマにBS11出演などの予定がある。15日に福島県相馬市の避難所に伺ったおりに漁師さんたちから被災地の案内をしていただいた。仲間で亡くなった方もいると聞いたが、避難所にはそうした方々のご家族もいらっしゃった。両親を亡くした子供たちも相馬市には今回の災害で親を亡くした18歳未満孤児または遺児が全部で44人。市では震災孤児等支援金支給条例を制定する(クリックして御一読を)。こうした取り組みを行政レベルで進めるとともに、政府も積極的に支援する仕組みを作らなければならない。避難所にはうつろな表情で子犬を散歩させる少女がいた。毎日何度もその姿が蘇る。子供たちの精神の健康を取り戻す施策も緊急に求められている。ここに避難所の様子、被災地を案内してくれる漁師さんたちの様子を写真で紹介する。
5月18日(水)本会議が終わり国会図書館で書いている。福島県飯舘村の酪農家が抱える死活問題を20日の集会前にメモしておく。この村の酪農家は11戸。原発事故の影響で村民は今月末までに計画的避難を求められている。長谷川健一さんは酪農を営んで35年。家族を避難させて自分だけ残る理由をこう語った。「牛に対する責任ですよ。最後の1頭がどうなるかまで見なければならない。それに区長だから、全員が避難するのを見守らなくては」。原発事故が起きてから1か月の乳量分の補償は酪農組合からあった。組合が金融機関から借り入れて、支払ったのである。組合はその金額を東電に請求する。問題は深刻だ。これからの仕事の見通しが全くないからである。5月9日から放射線量の多い牛は殺処分がはじまった。直面しているのはこの「牛問題」だ。成牛は妊娠していると屠場で受付けない。ところが残っている200頭ほどのうち半分ぐらいは妊娠牛だ。原乳を調べると放射線量は6・5ベクレル。基準値は100だから問題はない。したがって家畜商を入れて売却したいのだが、村からの移動は認められていない。住民は避難を求められながら、牛は移動を禁止されているのだ。厚労省と農水省は3回ぐらいのサンプリング調査を行って、村外移動を認めるべきだ。さらに長期的問題は仕事の再開の時期である。いずれ酪農は「休止」しなければならない。しかし再開の目処はまったくわからない。エサ代や必要経費を除き、借金をふくむ生活費を保障しなければ暮らしは成り立たない。このままでは転職をせざるをえないのだ。宮崎の口蹄疫では補償が行われた。しかし飯舘村の場合は精神的被害をふくめて営業損害を賠償しなければならない。補償ではなく賠償が必要なのである。
5月16日(月)行政監視委員会で風間直樹議員が「足利事件」など北関東連続幼女誘拐・殺人事件について質問に立ったので傍聴。夕刻からの打ち合わせまでの間に書いている。昨日は朝から福島県相馬市の避難所へ。「はり100本」(新潮新書)の著作やタモリさんなどにも鍼を打ってきたことで知られる竹村文近さんとお弟子さん7人、患者でもあるカメラマンの長倉洋海さんとともに避難所へ。「鍼なんて怖いからいいよ」と語っていた女性たちが心地よさそうに鍼灸治療を受けているのを見てから飯舘村へ。政府は「計画的避難」を5月末までにと約6300人の村民に要求。しかし酪農家は牛を置いていくわけにはいかない。しかし放射線の問題があるから牛の移動は認められていない。「育ててきた家族同然の牛を殺処分しろというのか」と怒りの声が起きている。乳牛を飼っている長谷川健一さんと田中一正さんから実状を伺う。そのあと避難所に戻り、漁師さんたちの案内で原釜、尾浜、松川を案内していただいた。2か月経過するのに惨状はそのままだ。家族の「想い出」の「宝」が放置されたままであることに、驚きとともに怒りを感じた。「この地区から市長になったのに、ひどいよ」と漁師さんたちの怒りの声は厳しい。マスコミがほとんど来ないこの地域の写真をいくつかご紹介する。(酪農家の補償問題などは時間を見つけて改めて書く。いまは現状を変えることを優先する)。
(写真説明。漁協の上に船が乗っている。美容院。放置された「想い出」)
ストーカー犯罪と時代の新課題
2011/5/12 有田芳生
1.5月11日。東京地裁531号法廷??統一教会信者のストーカー事件
→事件の概要
2.統一教会とはどういう宗教か(2つの特徴)
霊感商法??87年衆議院物価問題特別委員会
→その後も「風水」などで霊感商法
合同結婚式??「国際合同祝福結婚式」
平成19(2007)年2月22日 韓国で「宗教上の結婚」
3.脱会??居所を探るために興信所を使うとともにGPSを設置
起訴状では5回にわたって「つきまとい」
→恋愛感情がない場合に他人の行動を監視するためにGPS設置した場合?
→「迷惑防止条例」罰則は 適応できるケースは(尾行など)
「軽犯罪法」
4.事件化する前の対応が必要
ストーカー規制法で検挙された件数 認知件数(相談も)平成22年
桶川ストーカー事件(1999年)「ストーカー規制法」のきっかけに
5.時代に適合した規制法を
カリフォリニア州法
以上