有田芳生の『酔醒漫録』

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小沢一郎から福島瑞穂への電話

2010-05-29 10:57:04 | 参議院選挙

100513_143001  5月28日(金)慌ただしい日々が続いている。「楽観もせず悲観もせず」という心境だが、いまの政治情勢の波をもろにかぶっている一人としては、民主党指導部に「現場感覚」がどこまであるのかとの疑問が強くなっている。たとえば普天間問題。何があっても総理をやめないのが「原則」なら沖縄の基地問題でも「原則」=「県外、国外移転」をあくまでも主張すべきだった。小沢一郎幹事長が更迭された福島瑞穂さんに電話して「あんたたちが言っていることが正しいよ」と語ったという(「毎日」29日)。小沢さんは「沖縄の美しい海を護らなければならない」というのが持論だ。間接的に辺野古移転には反対の立場だろう。首相が総選挙で「最低でも県外」と語ったことは公約だとやんわり批判を語ってきたこととも符合する。昨朝の成増駅駅頭でも私は日米合意および米軍再編計画に基づいて「海外移転」を原則としてアメリカと交渉すべきだと語り続けた。与党国会議員180人もその立場であることをマスコミはどれだけ報じたか。自民党時代の「産報複合体」はいまなお巧妙に世論を形成している。板橋、練馬を歩き、各所で会話をしつつポスターを貼ってもらった。先日は赤塚の商店街で驚いた。昨夏にあったお茶屋、魚屋、豆腐屋、「99円ショップ」が消えていたからだ。氷川町ではついこの間、銭湯が消えた。昨年ポスターを貼ってくれた場所だ。理髪店で店主がぼやいていた。「この50年でいちばんひどいよ。今日は午前中に2人客が来たけれど、たいてい1日に1人」。総菜屋では見込み違いの仕入れをした夫と夫婦げんかになったとも聞いた。雛祭りの売れ行きがよかったので子供の日にも多くの仕入れをしたが、さっぱりだったからだ。どこに行っても景気への不満。自民党政権の負の遺産がいまだ継続している。しかし国民は「民主党政権になってから」と実感する。それは指導者が国民に希望を実感させ得ていないからだ。指導者の資質は原則に基づく決断だ。7月の参院選を前にして民主党参院議員のなかから「これでは闘えない」との声が大きくなりつつある。1人区、2人区で闘う候補者にとっては切実な思いだ。6月政局をめぐって激闘が起きつつある。


『闘争記』出版記念会

2010-05-28 05:35:05 | お知らせ

31日(月)午後5時半から憲政記念館で『闘争記』出版記念会を行います。会費は1万円。本代、食事代こみ。民主党の石井一選対委員長が選挙情勢を語ります。お申し込みは メールでこちら まで。横田滋、横田早紀江、湯川れい子、市川森一、加藤タキ、吉田類さんなど各界の方々が参加いたします。


秋元司参院議員が統一教会の立場で質問

2010-05-24 10:47:18 | 統一教会

「有田退治」の指示を出した統一教会。統一教会関係者によれば「食口(注、信者のこと)の手によって書かれたもの。勝共本部から教会・教区本部あてに送られた文章」という。ここで支援対象と明らかにされた山谷えり子参院議員(比例区)に続き、統一教会に依頼されて国会質問した議員も現れた。秋元司参院議員(比例区)だ。「選挙支援を行っています」(現役信者)と言われている秋元氏は、5月14日に決算委員会で統一教会がいうところの「拉致・監禁」問題を取り上げている。「どれだけ宗教があるのかほとんど知らない」とはじめた秋元氏。オウム真理教が「破防法が適用され解散になった」などと基本的な事実誤認(もっとも統一教会やオウム真理教という団体名は語らない)。「ある宗教団体関係者からヒアリング」を行ったうえでの質問だと発言。中井洽国家公安委員長も「漠然としたくくりで、どうお答えしたらいいのか」と答弁するほど腰の引けた抽象的な質問に終始している。霊感商法など反社会的問題を起してきた統一教会から脱会させようと努力するのは、家族として当然の行為だ。それを統一教会は「拉致・監禁」と言い募る。この問題について議論した『月刊タイムズ』(4月号、浅見定雄、山口広、宮村峻、有田芳生)にいまだ反論できない。警視庁幹部は「(統一教会が)議員ルートなどいろいろな人脈で圧力をかけてきます」とぼやいている。


【参院選】統一教会が「有田退治」の方針

2010-05-20 14:22:55 | 参議院選挙

303   統一教会=勝共連合(注1)が「有田対策」「有田退治」の方針を出した。内部文書を公開する(クリックすれば拡大)。関連組織である勝共連合の青津和代(注2)本部長が、自民党の山谷えり子参院議員を支援するよう指示、その末尾にこう書かれている。
「有田対策ですが、くれぐれも宜しくお願いします。相対的に有田退治になります 全国足並み統一行動を取ってください」。
  山谷えり子参院議員は統一教会とは密接な関係で、選挙時の応援を受けている。この文書でもっとも注目すべきは、「山谷先生、安倍先生なくして私たちのみ旨は成就できません」とのくだりだ。ここからは山谷えり子参院議員、安倍晋三元首相が統一教会の目的を理解していることが読み取れる。ちなみに「み旨」とは文鮮明教祖の思いを実現させることで、具体的には伝道、霊感商法、文教祖の入国実現(注3)などを意味している。
  もうひとつ注目すべきは「青津さんも自民党の先生方を集めた全国教育問題協議会の事務をしている関係上名前を変えています。勝共の青津は使っていません」という部分だ。統一教会=勝共連合の謀略(マヌーバー)体質がここにも現れている。
  「食口」(しっく)とは統一教会信者のこと。信者ひとりが5票を集めること、教区長が名簿作りをすることが指示されているように、比例区に出馬する山谷えり子参院議員が統一教会推薦候補であることが明らかとなった。

(注1)国際勝共連合は共産主義に勝利することを目的に1968年に結成された組織。統一教会の文鮮明教祖が笹川良一氏(初代名誉会長)らと話し合って設立された。冷戦終了後も信者が勝共連合メンバーとして政治家などに接触している。かつては100人を超える「勝共推進議員」がいた。
(注2)青津和代氏は1975年に行われた合同結婚式に参加。相手は韓国人。江利川安栄統一教会会長(第7代)の側近。現在は社団法人全国教育問題協議会で事務の仕事をしている。
(注3)文鮮明教祖はアメリカで脱税のために収監されたことがある。そのため入管法の規定(第5条4項「日本国又は日本国以外の国の法令に違反して、一年以上の懲役若しくは禁錮又はこれらに相当する刑に処せられたことのある者」)により日本入国が認められない。統一教会は国会議員に働きかけ、超法規的に教祖入国を実現させようとしてきた。


「幸福の科学」幹部と討論します

2010-05-18 06:12:35 | お知らせ

「参院選直前!幸福の科学ナイトだぜよ!」に出ます。なぜ呼ばれたかといえば、かつて「幸福の科学」について小さな本を書いたことがあるからです。タイトルは『「幸福の科学」を科学する』。あのころ景山民夫さんに広島のANAホテルでインタビューした想い出があります。日本テレビでも小川知子さんから「頑張ってくださいね」と声をかけられたのは、オウム事件当時。どんな討論にするか、検討しなければ。


本当の世論は街にあり

2010-05-17 05:51:55 | 参議院選挙

100515_154501 5月15日(土) 懐しい街を歩き、未知あるいは旧知の人たちと短い会話を続けた1日。なぜか普天間問題はいっさい聞かず。子供手当てについては現金よりも給食費などを無料にすべしとの意見と荒れた子供の現状を伺う。同感。あるカバン屋主人と立ち話。がく然とした。昨夏はあった隣接店4軒がすべて消えていた。お茶屋、魚屋、豆腐屋、「99円ショップ」。駅前には安売りの野菜、果物屋が大繁盛。「大量に仕入れて安く売っているから儲けは少ない」と店員の声。近所の八百屋を歩けば低価格に合わせねばならないことは値札を見れば一目瞭然。不動産屋は「商売をはじめて50年でいちばん酷い」と嘆く。事務所近くの「田中屋」(つけ麺)がいつの間にか閉店し、「和歌山ラーメン」もなくなっている。巷で聞くのは景気高揚への期待と不安ばかり。理想や希望を現実的政策にまとめあげ、まず乾坤一擲、政治は見捨ててはいけないとのモデル政策を断固実行すべきだ。かつての浜口雄幸や井上準之助のように。


『闘争記』出版記念会のお誘い

2010-05-16 11:32:46 | お知らせ

1 『闘争記』(教育史料出版会)の出版記念会を開きます。参加御希望の方は、このメールにご連絡ください。日時は5月31日17時半から国会近くにある憲政記念館です。そもそも政治資金パーティをした方がいいとのご意見に応じたものです。しかし「政治資金パーティ」という語感と実態に違和感を覚えるので、あえて「出版記念会」とし、会費は相場が2万円から1万5000円ですが、「1万円」といたしました。本代1700円と食事代こみです。発起人は市川森一、蓮池透、鳩山由紀夫、横田滋、横田早紀江、湯川れい子、吉田類の各氏です。


言葉はいかにして届くのか

2010-05-15 09:20:37 | 随感

 5月14日(金)言葉への不信がある。誰が発しても同じ「言葉」はいかにして相手の心に届くのか。街頭でマイクを持って「思い」=言葉を語る「辻説法」。言葉は揮発していないか。「同じ言葉」に質量の違いはあるか。「ない」ならば誰が語っても同じではないか。嘘っぽい言葉、口先だけの言葉……。山崎ハコさんのバースデーコンサートで気付いた。子供時代の経験を歌うハコさん。住まいもない時代を乗り越えたハコさん。本質は言葉に実感があるかどうかだ。聴衆は言葉の背後に存在する事実と経験を通して認識する。やはり国会で聞いた横田早紀江さんの訴えを聞いていてもそう思った。届く言葉は確実にある。