有田芳生の『酔醒漫録』

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先端医療ルールと政治の課題

2008-01-31 09:21:28 | 随感

 1月30日(水)080130_17470001 ほのかに春の気配が漂う温かさ。麹町の都市センターホテル。少し調べたいことがあり、担当者に話を聞く。新党日本のヘッドオフィスへ。Fさんの運転で渋谷、原宿、中野、練馬を走る。渋谷のスクランブル交差点で車から降りて訴える予定だったが、右翼がすでに街宣中。練馬駅前で降りて2回話をした。若い男性がじっと聞いてくれている。光が丘のIMAでも2回の訴え。ここでは主婦の方々が立ちどまってくれる。終わったところで拍手。ホッとする。それぞれ1回10分ほどの訴え。街頭演説への新たな課題を意識する。陽が落ちれば寒風すさぶ。都庁前で車を降りて大江戸線で六本木。午後7時から東大先端研「安全・安心と科学技術人材養成プロジェクト」に出席。4回目の講師は東京財団研究院の橳島次郎さん。テーマは「生命倫理から法へ」。テキストの『先端医療のルール』(講談社現代新書)も刺激的だが、橳島さんが政治との関わりに強い関心のあることがわかった。アメリカでは「どうして日本では脳死を人の死と認めないのか。何かおかしな宗教があるんではないか」と言われるそうだ。

 日本では1980年代半ばに「脳死論議」が大きく話題となったが、人間の誕生をどう捉えるかとの議論は深まっていない。眼の前にいる人間の「死」と目に見えない胚とでは、意識が違うのだろう。遺伝子操作、代理母、動物の臓器の人間への移植(異種移植)など、とても現代的なテーマだった。いちばん関心があったのは政治との関わり。フランスでは「生命倫理法」を議論するとき、何年もかけて、徹夜してでも逐条審議が行われたという。日本では逐条審議を行わないから、多様な選択肢の提示とすり合わせができない。それでは逐条審議を行わない法的根拠があるのかといえば、それはない。橳島さんが国会図書館の専門家に聞いたところ、かつて逐条審議をしたこともあったが、実のある議論にならなかったという。「議員立法」という言葉が横行することにも違和感があるとの指摘。法律は官僚が作るという観念があるからこんな言葉が当たり前になるのだろう。国会議員の質の問題なのだ。大江戸線の国立競技場で超満員に。男子ハンドボールの健闘を知る。代々木に出て「馬鹿牛」。午後10時からの遅い夕食。


田中康夫代表が予算委員会で初質問

2008-01-31 00:19:46 | 新党日本

 田中康夫代表が参議院予算委員会で初質問を行います。時間は午前11時40分ぐらいから休憩をはさんで約50分。NHKなどで中継されますので、ぜひご覧ください。それにしても相も変わらぬ政府、自民党、公明党の多数に任せた横暴。巷では怒りの声が高まっています。いまこそ「新しい日本」を目ざす新党日本の構想力、行動力を、さらにいっそう高めなければならないと心固めております。まずは田中代表の鋭い議論に乞う御期待!


現代版「国共合作」が成立した

2008-01-30 08:45:18 | 政談

 1月29日(火)080128_19120001 寒雨の大阪。関西テレビの「痛快!エブリディ」に出演。番組が終わるのは午前11時10分。控室に戻ってそのまま鞄を持って難波へ。道頓堀を歩くと都はるみさんたちと訴えた昨夏のシーンが蘇ってくる。地下街の「グーテ」でパンを買ってから小雨のなかを戎橋。学生時代のように「王将」で昼食。「寿し由」店主が昨夜語った言葉が浮かんできた。店主はほぼ同世代。「あと20年は現役で頑張りたいですわ」と言っていた。「10年」は頭にあったけれど「20年」は新鮮だった。「おもろ」などでもときどき出る話題。「30歳からはおまけの人生」という大学教授もいた。そんな年齢に到達したということだ。新大阪から東京。表参道のジムでは久しぶりにストレッチ。寒いので泳ぐ気になれなかったから。身体を動かすうちにホカホカしてきたので少しだけプールへ。赤坂に出て「不安定研究会」に出席。報告は慶応義塾大学大学院の福田円さん。テーマは「台湾海峡で起きている変化」。中国共産党の変化はマスコミでは正確に報道されていない。胡錦涛は07年10月の17回全校代表大会で、台湾政策について3つのことを語っている。それは、①「一つの中国」を原則としつつ「統一」を急がず「現状維持」に重点を置き、②「非平和的手段」のトーンを抑え、台湾へ交渉や交流を呼びかける、③民進党は「一つの中国」を認めていないとみなして、主に野党勢力(国民党、親民党)と交流する、という内容だ。

 しかし、公式的表明の一方で武力が誇示され、「台湾統一作戦」を想定した軍事演習も行われた。台湾向けのミサイルが1328基まで増えたと陳水扁は指摘している。台湾では陳水扁政権が、金銭スキャンダルで凋落した威信を回復するために「台湾アイデンティティ」を換気、「台湾名義での国連加盟を問う住民投票」を軸にして大衆動員戦略に出ている。「急進化」だ。1月の立法院選挙では小選挙区制になったため、国民党が81議席で圧勝、民進党は27議席に終わった。中台関係は共同通信の岡田充さんの表現によれば「現状維持へ〈国共合作〉が成功」ということになる。議論のなかでは今後の国際経済の変化が中国の「現状維持」路線を変更させることはないかと質問。東京華僑総会副会長の陳慶民さんは「武力路線を行使することはない」という。「だって同じ民族同士で戦争なんてしたくないからです」。福田さんが報告した北京連合大学台湾研究院の唐樹備名誉院長(政府の台湾政策に影響力を持つ)の言葉は印象的だ。「統一のタイムテーブルはない。『一つの中国』原則を堅持するならば『百年統一しなくてもよい』が、分裂だけは決して容認できない」。3月には台湾総統選挙が行われる。

福田円さんの「『新段階』を迎える中台関係ー第17回党大会と08年総統選を中心に」は『東亜』2月号に掲載される。


小雨の鶴橋市場を歩く

2008-01-29 07:52:06 | 随感

 1月28日(月)080128_21070002 新書原稿の「あとがき」を完成させて編集者に送る。あとはゲラの点検を行い、3月10日に角川SSC新書から発売予定。テレビ、ネット、ケータイの問題点と対策などを書いた新書は、畏兄・五十嵐茂さんとの共著となる。水曜日までにタイトルを決めなくてはならない。新党日本の東京第一支部でこれからの東京での宣伝活動の打ち合わせ。杉並、世田谷での活動にスタッフが出かけるのを見送って東京駅へ。新幹線のなかでは橳島次郎さんの『先端医療のルール』(講談社現代新書)を読む。生命とは何か。胚とは受精卵だ。それは人なのか。受精したならば、その瞬間から人かといえば簡単ではなく、法的に位置づけた国はない。中枢神経の原形ができるのは、受精後14日だという。人間の本質が脳の活動だとすれば、いったいどこに基準を置くべきなのか。これもまた政策的課題だ。アメリカとヨーロッパでは人権についての捉えかたが違う。アメリカは個人の自由と権利であるけれど、ヨーロッパでは個人を超えた公の秩序だ。そこから「人体」観も異なってくる。大阪は小雨。ホテルに荷物を置いて鶴橋。「寿し吉」へ。昨年の参議院選挙のときには店頭に何枚もポスターを貼ってくださった。そのお礼を言いに来るのに年を越してしまった。「文藝春秋」3月号で紹介されると聞いた。大阪の知事選挙。結果について巷の感想を聞く。「勢いがあるのはいいけどねえ」「言うのは簡単だけど、どうなるかやね」といった感想が一般的だ。人通りのない鶴橋の市場を歩く。


「行列のできる法律相談所」の困惑

2008-01-28 09:06:17 | 随感

 1月27日(日)080127_13370001 寒波が続いている。都市センターホテルで行われている保団連(全国保険医団体連合会)の41回大会で新党日本を代表して挨拶。地下鉄で有楽町。銀座の壹眞珈琲でケーキを食べながら、梶原しげるさんが送ってくれた『すべらない敬語』(新潮新書)を読む。山野楽器でジャネット・サイデルの「シャレード」を入手。川島雄三監督の「貸間あり」は在庫なし。穏やかな銀座界隈を歩く。銀座でブラジル珈琲を飲む「銀ぶら」ではなく、まさにブラブラと気ままに流れる。伊東屋では「ACME」の水性ボールペンの替え芯を求め、文房具観察の楽しい時間を過ごす。「勝よし」で豚カツ。帰宅して新書原稿に加筆をして「あとがき」を書きはじめた。少し考慮することがあり、あと数行のところで中断。梶原さんの新書を読み終える。敬語をいかに使うかも結局は自己責任だと理解。言葉は敬語でも態度によっては伝わらないからだ。久米宏さん、みのもんたさん、小倉智昭さんの言葉遣いの比較、小泉元首相と安部前首相の演説の違いなどは、とても参考になった。あとがきに参考文献の著者として野元菊雄さんの名前が出てきたのでハッとする。「簡約日本語」の提唱者であり、国立国語研究所の所長だったから不思議ではない。野元さんは「日本戦没学生手記編集委員会」の担当として「きけ わだつみのこえ」を編集する。その野元さんに話を伺おうとしたときにはすでに入院中。願いは叶わず2006年にお亡くなりになった。梶原しげるさんの著作に記されたお名前を見て、単行本『X』への持続する思いが蘇る。大阪府知事選挙で橋下弁護士が圧勝。日本テレビの「行列のできる法律相談所」では、これから新たに出演する弁護士には、選挙に出ないことを確かめるそうだ。


「静かに行く者は健やかに行く」

2008-01-27 07:27:03 | 人物

 1月26日(土)162 新書原稿を書き、午後から新宿で散髪。田中康夫さんに連絡してある件についての意見を求める。池袋への地下鉄で城山三郎さんの『そうか、もう君はいないのか』(新潮社)を読み終えた。容子さんとの出会いと結婚、文學界新人賞を受賞して作家となるまでのエピソードは興味深い。大学教員をやめて職業作家になる決意は淡々としている。「無所属の時間」とはまさに御自身の経験から生まれた言葉なのだ。そして奥様のガン発病と逝去。そのときの失意は次女の井上紀子さんによる「父が遺してくれたもの」に詳しい。赤ワインにのめり込む心境が伝わってくる。夫婦の関係の不思議な濃厚さに圧倒される城山さんの文章だ。座右の銘としていたイタリアの経済学者パレートの言葉が出てくる。

 
静かに行く者は健やかに行く 健やかに行く者は遠くまで行く。

「静かに」「健やかに」か。まさに城山三郎という作家を表現しているなと納得する。先日お会いしたアン・リー監督の静かさを思い出した。「次作は何を」と聞いたところ「いまはこの作品(「ラスト コレーション」のこと)で頭がいっぱいです」と答えてくれた。準備から完成までに1年3か月。すべてが1作品のための生活。驚いたのはアイリーン・チャンの原作は日本語訳にして文庫本でわずか43ページの短編(集英社文庫)。これを2時間38分の作品に仕上げる想像力は驚異的だ。分野は異なるとはいえ、こういう仕事ぶりから少しでも学びたい。「景虎梅酒」を飲みながら川島雄三監督の「しとやかな獣」を見る。若尾文子さんもいいが、ここでもまた小沢昭一さんのつかの間の濃厚演技がすごい。日本映画の黄金時代は新鮮そのものだ。


弘兼憲史のお祝いパーティ

2008-01-26 09:13:33 | 人物

 1月25日(金)080125_19560001 寒風が強い一日だった。ホテルオークラ東京へ。弘兼憲史さんの紫綬褒章受章をお祝いする会に出席。入り口に一升瓶のシャンパンが3本。それぞれのラベルは弘兼漫画の主人公。出版関係者は小学館、講談社の人たちが実務担当としているぐらいで、ほとんどが企業人だった。そんななかでも懐しい顔がある。「ザ・ワイド」の「同窓」として、加藤タキさん、三枝成彰さん(やはり今回の紫綬褒章)、勝恵子さん。政治家では横浜市長の中田宏さん。「ひどいジャーナリズムが私を落とそうとする勢力と組んでいるんで、刑事告訴しました」と週刊誌報道に怒りの声。こちらから聞いているわけでもないのに、よっぽど言いたかったのだろう。呼びかけ人のひとりでもある俵万智さんとも久しぶりにお会いした。前回はまだ独身。いまや母親だと笑っていた。かつて明治神宮でアナウンスのアルバイトをしていたそうだ。挨拶ではそれを再現、会場をわかせていた。野中ともよさんは初対面。やはりマスコミ報道に怒っていたのは、「追い落とし」勢力の情報提供にそのまま乗ったからだという。「どんなことがあっても落ち込まないことですよ」政治の世界を知っているある人物が野中さんにそう言っていた。漫画家では北見けんいちさん、黒鉄ヒロシさん、藤子不二雄さん、さいとうたかをさん、ちばてつやさんの顔もある。弘兼さんが漫画雑誌に投稿していたとき、選考委員として高く評価したのがちばさんだったそうだ。弘兼さんの奥様である柴門ふみさんは素敵な着物姿。最後の挨拶で弘兼さんが語ったことが印象的だった。10歳のときに手塚治虫さんの漫画を模写したという。そこから数えれば50年の漫画人生。「専務 島耕作」「黄昏流星群」など、漫画界に新しいジャンルを付け加えたことが評価されたのだ。壇上の弘兼憲史さんが輝いて見えた。


湯唯(タン・ウェイ)に会った

2008-01-25 09:46:45 | 映画

 1月24日(木)新党日本の役員会を終えて文藝春秋近くの喫茶店へ。ほぼ満席なのでカウンターに座る。珈琲を飲みながら資料を読もうと思ったところ、後ろの席の男が携帯電話をかけて喋り出した。「またか。仕方ないな」と我慢。しばらくすると再び電話をはじめたので店を出る。帰宅して新書原稿を少々書く。ダークスーツに着替えて三越前に。電車のなかで読んだのは南山宗教文化研究所の寺尾寿芳さんが上智人間学会の『人間学』(2007年37号)に書いた「〈実存協同〉から慰霊への解釈学的展望ーー田辺元と木村久夫ーー」という論文だ。思想的に戦争を肯定した田辺元は、京大教官を退任したあと、北軽井沢に住んだ。身体が強くないにもかかわらず、厳寒の地に移ったことには理由があった。「戦争に対する思想者としての責務懈怠」「卑怯の罪に対する自覚」が生じたことが唐木順三への手紙からわかる。木村久夫さんとの関係での新たな発見は、田辺が1943年5月19日に京都大学で「月曜講義」を行い、それが『死生』として残されていること。このときすでに木村さんは陸軍二等兵として大学を離れている。もし出征していなければ、きっとこの講演を聞いていただろう。

080124_23250001  マンダリンオリエンタル東京で「ラストコーション」を見る。二度目ゆえの発見多々あり。あるシーンから回想に戻り、いちばんの見せ場に進むときの描き方が巧みに計算されている。作品は2時間38分。あっけにとられたのは、上映がはじまってすぐにファッション評論家が携帯電話のメールを確認しはじめたこと。ほぼ5分ぐらい暗い空間に灯が点っていた。そのうちに最近離婚して話題となった女性タレントがカバンのなかから携帯電話を出してメールを確認。結局前者は3回、後者は2回メールを見ていた。ある対談の最中に司会者がメールを何度か確認するので驚いたことがある。困ったものだ。上映が終わったのは午後10時半。2階のヴェンタリオでパーティ。テーブル席とは予想外。作家の吉田修一さんとワインを飲みながら雑談。そのうちにアン・リー監督がやって来たのでいくつか質問。この映画は準備に5か月、撮影に5か月、編集に5か月かかったという。まったく温厚な気質の監督に感銘を受けた。主演女優のタン・ウェイは聡明な印象。この作品が映画初出演だという。トニー・レオンは映画撮影のため欠席。助演男優のワン・リーホンは素敵な俳優だった。パーティは日付が変わるまで続いた。


川上未映子の「純粋悲性批判」

2008-01-24 08:34:40 | 人物

 1月23日(水)080123_12150002 雪から雨の一日。川上未映子さんのブログ「純粋悲性批判」が面白い。『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』(青土社)は、小説ではなく、詩集だという。小説だと思ったから芥川賞を受賞した「乳と卵」(文藝春秋で出る単行本の初版は7万部だという)とは相当に印象が違うと思ったのだった。まるで哲学小説。そんな印象だった。ご本人曰く「爆誕詩集」なのだという。これまた川上さんらしい表現だ。グランドプリンスホテル赤坂で高須基仁さんの「モップ出版15周年」パーティに出席。久々に出会う知人たちの顔も多々あり。最初の挨拶は文化情報誌の社長で30分。さらに発起人代表挨拶が話題の女優と結婚した不動産会社社長でこれまた自分の話ばかり30分。アントニオ猪木さんによる鏡開き。乾杯の発声は宮崎学さん。「こういう場の挨拶は短くと思っている」と語れば、十勝花子さんが「そーだ!」の大声。鈴木宗男さんも挨拶で「短い挨拶こそ必要です」と続く。司会の石川敏男さんとは久々に対面。日本橋の丸善で城山三郎さんの『そうか、もう君はいないのか』(新潮社)を入手。奥様の容子さんを失ったときの追悼手記だ。その城山さんももういない。

 近所の喫茶店で読書。とても感じよく、店内にはクラシックが静かに流れている。昨年の夏から何度か訪れているが、そのたびに大声で携帯電話を使う客がいる。すべて中高年男性。こんどからは違う喫茶店を探すことにした。新宿へ。竹村文近さんに鍼を打ってもらう。「予定がありますか」というので「いいえ」と答えると「餃子を食べに行きましょう」。お弟子さんたちと大久保にある「ぎょうざ亭 味むら」へ。4月で閉店するという。味の継続者がいないのは残念。駅のキオスクで夕刊紙の見出しを見れば、すべてが株価下落問題。小泉政権、安部政権でも株価は上昇していた。下落しているのは森政権(マイナス30パーセントほど)、福田政権(マイナス20パーセントほど)だ。1万3000円を割り込んだということは、昨年末の大納会から約2700円も暴落したことになる。昨年は52か国のなかで株価が下落したのは5か国。そのなかで日本はワースト2だった。基本はアメリカのサブプライムローン問題に端を発したバブル崩壊へのプロセスだが、日本の政権の無為無策は、さらに経済混乱をもたらす。そこを問われた福田首相は、「そんな風な専門家いますか?ちょっとお顔を拝見したいですね」と語った。政治指導者の居直り言葉は無責任そのもの。


大島新監督の「唐十郎」

2008-01-23 09:32:25 | 人物

 1月22日(火)080122_20160001 関西テレビの「痛快!エブリディ」に出演。司会は桂南光さん。ピーコさんには数年ぶりにお会いした。難波に出て「グーテ」で「チーズロール」などを買う。「松葉」で昼食をと梅田に向かえば開店は午後2時からのこと。11時半から開店するのは競馬のある日だという。新幹線のなかでは日暮吉延さんの『東京裁判』(講談社現代新書)を読む。「A級戦犯」「BC級戦犯」とは、「class」の訳語に問題があったとの指摘は新鮮だ。「級」としたことで、「C級よりもA級の方が重大だ」との誤解を生んでいる。序列があるのではない。「類型」「種」なのだ。「A級戦犯」とは「東京裁判の被告」(国家指導者)と単純に理解した方がいいと日暮さんはいう。1980年代以降の新史料を駆使した力作で、「文明の裁き」か「勝者の報復」かという論争に新たな視点を加えた。東京駅から渋谷へ。名曲喫茶「ライオン」で大島新監督とのトークショー準備。大島渚監督の二男で、唐十郎さんを描いた「シアトリカル」が話題だ。ジムで泳ぎ、「イメージフォーラム」。大島監督と打ち合わせ。午後9時からトークショー。「仕掛け」がすごいことを語る。唐さんの最後の台詞で「すべて」の混乱がはじまる。この作品を製作・配給した「いまじん」の行方久司総務部長と「多幸兵衛」。2月に杉並で行う講演会の打ち合わせ。毎日放送報道局次長の藤谷昌平さんに遭遇。