時代の先端に押し出されたSEALDs(シールズ)の歴史的意味
有田芳生(参議院議員)
SEALDs(シールズ:Students Emergency Action for Liberal Democracy/自由と民主主義のための学生緊急行動)が話題になっている。ところがその実態をよく知らず、あるいは知ろうとせずさまざまな憶測が流されている。意図的で歪められた内容の報道やツイッターの書き込みもある。たとえばSEALDsを背後で動かしている組織があるなどという報道は、悪意ある典型だ。「調査なくして発言権なし」。評価は自由だが、まず基礎的知識として事実から出発することだ。
この団体は2015年5月3日に行動をはじめた。もともと政治に関わりのなかった大学生が中心となり、高校生もふくめ、10代後半から20代前半の有志のメンバーによって結成された。SEALDsには、いまでは関東に約180人、関西に約150人、東北に30人、沖縄に20人が所属している。関東のSEALDsに代表はいないが、広報、映像、会計、デモなど15ほどの班があり、責任者を「副司令官」と呼んでいる。「人民こそが司令官」だとするメキシコのサバティスタ民族解放軍の影響だという。このメンバーがSNSを通じて集会を呼びかけると、少なくとも数千人の人たちが集まるようになった。
わたしは何人かの中心メンバーに話を聞いた。これまで政治に関わったことはあるかという問いに、24歳の女子学生はこう語った。「人生で最初の経験です」。さらにご両親はと聞くと「父も母も政治には関わってきませんでした」という。同席した男子学生もうなずいた。メンバーの中心に、ヘイトスピーチ(差別の煽動)に抗議する現場でみた顔もあった。それとてことさらに取り立てて言うことではない。メンバーは千差万別、先天的に政治性をおびていたわけではない。
公安当局はSEALDsの人脈を調べたという。背後に組織やセクトがいないかーーそれが調査対象だった。結果は「シロ」。しばしばメディアの取材を受けている奥田愛基(23歳)はこう語っている。「僕はツイッターでも書いていますが、民青も共産党も嫌いだし、シールズを立ち上げるときに周辺に革マルや中核がいないかって調べて、そのへんの人たちとは距離を置きましたよ。だって怖くないすか、そういうの」(「週刊文春」9月10日号)。
SEALDsは、日本の戦後70年間の自由と民主主義の伝統を尊重し、日本国憲法のもつ価値を守りたいという理念を共有している。特定のイシュー(問題、論争点)に特化するのではなく、立憲主義、安全保障、生活保障など、包括的なアクションを目指して活動している。いわゆる「改憲か護憲か」という議論ではなく「立憲主義」という近代国家に不可欠な価値を根拠に、自民党改憲草案や解釈改憲に反対していくという。
SEALDsの前身団体がSASPL(サスプル:Students Against Secret Protection Law/特定秘密保護法に反対する学生有志の会)だ。彼らは街頭での抗議行動だけでなく、映像や文章による宣伝、イベントや解説サイトの作成などを行ってきた。2014年10月に主催した渋谷のデモでは学生を中心に2000人が集まっている。法施行日前日から抗議の声を上げ合計3000人を越える人たちが集まり、数十年ぶりに大手新聞3社で学生デモが新聞の一面を飾った。以上の基礎的データは、SEALDsが記者会見のために準備した文書とその後の取材による。
SEALDsは、2015年6月27日に東京・渋谷のハチ公前で集団的自衛権行使の解釈改憲に反対する集会を開いた。わたしは写真家の藤原新也さんたちと現場に行った。藤原さんの関心は、どんな若者がそこに集まってくるかにあった。香港の「雨傘革命」を目撃した藤原さんは、日本での兆候を自分の眼で確認したかったのだろう。8月30日に国会周辺で行われた集会に行った藤原さんによれば、集会参加者でもなく、取材者でもなく、「空気」のような立場で現場に立ち会ったという。渋谷でもそうした視点だったのだろう。
「どうでしたか」と聞くと、「集会の周りを歩いているような若者がもっといるかと思った」という感想が戻ってきた。渋谷集会でマイクを持ち、スピーチをする学生たちには、明らかに知性を感じさせた。就職前の学生もいただろう。彼らは自ら名乗って堂々と、あるいは大きな深呼吸をしてスピーチをしていた。政治家たちに交じって語る彼らを見ていて小さな発見があった。スピーチ内容を紙に書いて手にしていたのはたった一人。みんなスマートフォンを左手に持ち、ときおりそこに眼をやりながら語っている。わたしは院内集会で一度だけスマートフォンを手にスピーチをしてみた。難しいというより、おそらく新しい機器に対する世代感覚と慣れの違いなのだろう。発言内容を事前にメモして語る旧来の方法がずっとやりやすかった。
組合など組織が前面に出たデモや集会では、いまもかつてもこんな光景が日常的だ。「シュプレヒコール!」「おーっ!」「われわれは○○を許さないぞー!」ーーこうしたアピールは、戦前、戦後から変わることなく続いてきた。ところがSEALDsはそうではない。ラップ調のリズム感あふれたかけ声はとても新鮮だ。渋谷で行われた高校生のデモ(8月2日)で、中年女性がそのスタイルを真似していたが、テンポがとても追いつかない。近くで聞いていて御愛嬌だった。SEALDsは戦後の日本で続いてきた社会運動の文化を確実に変えている。
6月24日に参議院議員議員会館でSEALDsが記者会見を開いたとき、入り口でパンフレットを配っていた。そこには細かい文字でなぜ集団的自衛権行使の解釈改憲に反対するのかが、詳細に分析されていた。余談だが記者会見の開始が遅れた。しばらくして中心メンバーが慌ただしく会議室に入ってきた。どうしたのかと問うメンバーに彼は答えたーー「授業だったんだから仕方ないだろ」。SEALDsの象徴的な素顔だ。国会正門前で毎週金曜日の19時半から21時半まで行われている集会の様子を聞いて、ときに過激な発言があることをことさら批判するむきもある。運動とはそういうものだ。問題があれば批判をすればいい。誤解してはならないのは、感情の発露の背後には彼らなりの分析と理論があるということである。
スローガンやシュプレヒコールは論文ではない。現場の言葉は「なまもの」であって「干物」ではない。ひとの心に届く言葉とは単純にして明解でなければならない。確信ある言葉でなければ届く前に揮発してしまう。SEALDsの多くの学生たちが本気で運動に参加していることは、その様子を観察していればすぐにわかる。国会前の集会でムードを作ってきたのは、SEALDsの持つ時代の流れに沿った勢いなのだ。もちろん戦後の長きにわたって、いまでは中高老年の年齢になった世代の、何十年にもわたる民主主義を実現するための地道な営みがあったことを忘れてはならない。その土壌のなかから新しい社会運動としてのSEALDsが誕生した。意図せずして時代の先端に押し上げられたSEALDsの歴史的意味を、たとえ嫉妬や批判があったにしても、過小評価するべきではない。
とりあえずよかったです。
そんなことありません!
社会主義は永遠に不滅です!
芸能界を支配することでテレビ、マスコミに対する影響力を強く持ち、自分達の都合に合わせた放送ばかりを流す情報操作が繰り返され、真実の伝わらない社会が出来上がっています。
加害行為をした上に、事実を捻じ曲げ、被害者を侮辱までする、人として心を失っているとしか思えない極悪集団。
なお、この組織は、携帯電話・パソコンから通信傍受の様な技術で個人情報を盗み取る技術能力を持っており、盗んだ情報を一番効果のある時に流出させる行為を繰り返しています。芸能人・政治家の方々は、パソコン・携帯電話の情報はすべて洩れていると考えておいて下さい。
検索上位はこの組織の都合に合わせて記事が載っており、この組織の絡んだ案件に関しては国民を誤誘導する為の記事ばかりが上位に載っており、“集団ストーカー”などの言葉に関しては、検索しても事実が全く分からない状態が続いています。
この集団が国家の事など考えていないのは、パナマ文書で出て来た企業を擁護していることでも明らかです。
国に収めるべき税金を、逃れる為の所業です。
国の事を考える人間なら、当然怒るべきです。消費税など上げる必要も無いほどの金額が、そこにあります。法的にはともかく、道義的には責めるのが、国家を考える人達の行動でしょう。
ネトウヨ組織は国家の事を考える集団ではなく、自分達の利益の為に国家という言葉を利用して、論理をすり替えて活動していることが証明された形です。
この組織は一部の権力者の指示の下、言論弾圧を行う組織であり、ネトウヨ組織の書き込みの目的をみれば、誰の為の活動かはわかります。
嘘を平然と書き、数でその嘘を押し通す。その数の多さに普通の個人は対抗できません。
威嚇と強要を繰り返す、言論弾圧組織です。それを、匿名性を利用して姑息に卑怯で陰湿なやり方で繰り返しているのがネトウヨ犯罪組織です。情報操作組織ともいえます。
この組織は情報調査・探偵組織とも一体になっており、個人情報を盗むために、国家的技術である通信傍受に近い手法で携帯電話・パソコンから情報を盗み取ります。対立する者を叩く為です。尾行・不法侵入等も平然と行う組織ですので十分に気を付けてください。