有田芳生の『酔醒漫録』

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鳩山政権の現状について

2009-12-28 10:19:33 | 政談

 12月27日(日)江戸時代から明治時代への移行期について調べていると、まさしく大変革が行われたことがよくわかる。版籍奉還から廃藩置県までの周到に準備された移行を見ても然り。維新とともに政府高官に収賄事件が発生したのも、「私益」を求めないサムライではなく、生死をわけた闘いとは縁遠い、ただ官僚的能力があるからと登用された人材の腐敗から起きている。そんな激動に比べたとき、政権交代の起きた現下の日本は、あまりにも変化のスピードが遅い。「まだ100日」ではあっても、政権交代に期待した国民に、日本が変わりつつあることをもっとアピールするような政策実行と「希望の提示」を行わなければならない。日本経済新聞とテレビ東京が行った世論調査を見ても、鳩山政権の支持率は前月に比べて18ポイント下がって50パーセントとなった。「指導力がない」という理由は28ポイントも上っている。総選挙をやるやらないと迷走した麻生政権時の17ポイント低下時と同じだと日経記事は書いている。ただしこの比較は単純だ。昨年の数字は自民党政治の安倍、福田に続く体たらく自民党政権に対する批判が底流にあった。今回の調査では民主党支持が10ポイントも下がったにもかかわらず、それでも46パーセントと、自民党の23パーセントの2倍あることに注目すべきだ。世論はいまだ変革を求めている。リーダーシップ(指導力)は、まず説明責任を果たすこと、つまり言葉の発信力にかかっている。認識は行動と一体のものだからだ。頭脳の明晰さとはまた異なる資質なのだ。


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