トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

イワシの群れとクジラの群れ(GMMA)

2017-10-22 02:09:30 | 投資

 ラリーウイリアムズほど有名ではないが、ラリー同様自らユニークなテクニカル指標を開発して、大成功を収めたオーストラリア人の投資家がいる。ダリルグッピー(Daryl Guppy)という人物で、現在もインベスター兼投資コンサルタントとして主としてオーストラリア・シンガポール・中国を中心にして活躍中であり、CNBCテレビのコメンテーターとしても知られる。 

 グッピー氏に財を成させたテクニカル指標(インジ)は、GMMA(Guppy Multiple Moving Average)と称される12本からなる移動平均線(EMA)で、6本の短期移動平均線(イワシの群れ)と6本の長期移動平均線(クジラの群れ)とで構成されている。オリジナルは、短期移動平均線の数は、5本(3, 5, 8, 10, 12 or 15)であったが、現在では期間12と15の両方を含めた6本の仕様が一般的に使われているので、ここでは6本とする最近の例に従う。長期移動平均線群のパラメータは(30, 35, 40, 45, 50, 60) 

 GMMAを日本で積極的に取り上げたのは、中国系の投資セミナー講師C氏である。氏はかねがね「GMMAでFXを負けるようならやめたほうがいい」とまで熱く語っていたが、このインジが比較的新しいこともあって、日本人トレーダーには、あまり知られていない存在であった。 

 そんな中、本年10月18日、「移動平均線・MACD大循環分析」でおなじみの小次郎講師による「GMMAの使いかた実践編」のセミナーが開催された。C氏の訛りのあるセミナーとは大違いで、GMMAの優位性がビンビンと伝わってくる力強い内容であった。録画セミナーと詳しい資料は公開されているので、ぜひ参考にしてほしいものだ。 

 ところで、このインジこれまで日本ではあまりメジャー扱いはされてこなかったため、これをチャートシステムに組み入れているFX業者は数少ない。MT4でも標準搭載はしていない。公開されているものもあるが、旧いMT4対応で作成されているため、短期5本、長期6本の2本のインジに分割されている。MetaGenic社では、これらを統合して一挙に12本表示することを可能にするとともに、パラメータも固定ではなく任意に選択できるように改善した。(GMMA_12)

下図はGMMA_12にこれと相性の良いMACDを併せて表示している。

(2017.10.20終値 USDJPYの日足)

 イワシの群れ(短期移動平均線群)がクジラの群れ(長期移動平均線群)の上に行ったり、下に潜ったり、跳ね返されたりする様子がよく観察できる。単純なようでも早合点は間違いのもと、実践的利用方法の詳細はぜひ録画セミナーで学んでいただきたい。 

小次郎講師「GMMAの使いかた実践編」セミナー録画公開サイト

http://www.jikiden.co.jp/jms/0171bLfWayGQZSTCeC2/

セミナー資料公開サイト

https://info.fxprime.com/isle/information/pdf/171018.pdf

 

MT4インディケータ GMMA_12に興味のある方は、下記まで。

https://metagenicfx.thebase.in/