ちくわブログ

ちくわの夜明け

福島駅前にて

2012-06-12 04:48:25 | 映画制作
リッダ闘争40周年に合わせてライラ・ハリドさんが来日されたのは以下の通りですが、その取材もやっと終わり、普通の生活に戻りつつあります。

戻りつつあるというのは、取材の折いろいろ経験させていただいて頭がいっぱいいっぱいに。脳味噌がなかなかおちつかなかったからです。
その中でも福島行きはやはり特別印象に残ったというか、残らざるをえんかったわけです。


今回は本筋とは少し離れ、わたくし一人福島にバスで前乗りした時のことを書きます。
書きますが、別に何か起こったわけでもなく。
旅系のエントリ読んでいただくと分かるとおり、ただ単に地方の駅前がすきなもので。
今回もそのノリです。

前乗りして、翌日昼まで時間があったので駅前を散策してみました。

新宿からのバスに朝乗って、夕方前くらいには到着しました。
途中サービスエリアなんかで休憩してると、去年、震災後一人でレンタカー借りて相馬市まで行ったことを思い出したりました。

あれからもう1年以上経ってるんだな。


福島市内に入り、バスから街を眺めていると当たり前だけど当たり前の生活が営まれてる。
道路にはところどころアミダのような線が見受けられ「これって補修した跡かな」と思いました。後日確認すると、やはりそのようでした。


駅に着くと、早速なにやら歌声が聞こえる。

素人喉自慢?的なものに続き、地元出身らしい歌手の方が『いい日旅立ち』を歌っていました。
なんか、ここで聞くと胸にせまるものがある。


やはり、復興に関するイベントのようでした。
歌手のお姉さんは「がんばりましょう!」と、しきりに言っていました。


この「がんばる」という言葉、今ではなんかうそ臭くてあまり使われなくなりましたが、しかしやはり、がんばるしかないんだろう、と思いました。
だって現地の方々が使っているので。

理屈こねたってしゃあない、ここで生きるんだから、ということでしょうか。力強いとは思います。


「奥の細道」芭蕉像。


昔の人が、この未曾有の大惨事を見たらどう思うだろ。
いやー、理解できないだろうなー。だってこんなにゆっくりと「どうなんだろ?」て感じで進行してるんだもんな。
そもそも現代人からして理解できてない。もちろんわたしもです。

これだけのどかだと「どうなんだろうな」て正直思いますよね。




あれからこの街は、人が減ったりとかあったんでしょうか?
ほっつき歩いてる限りでは老若男女普通にいるなー。

駅の隅には、こじんまりとローカル線乗り場へ続く道が。
こういうの大好きだ。


若い人、いっぱいいます。
ミニスカのお姉さんも目の前で派手にずっこけていました。

変わらない日本の風景。なごむ。

こちらは新幹線口の方。綺麗だけど特に何も無い。


腹が減ってきたので飯屋を探します。
駅からちょっと歩くと、飲み屋街だの繁華街だのあるのが駅前。やはりありました。
なにやらナウげなスポットが!!

しかし、日が暮れてくると歩く人も少なく。通りはガラーンとしておりました。日曜日なのにな。
こういうもんなんだろうか。


腹も減りつつ、喉も渇いていたので、生ビールで餃子付きラーメン・チャーハンセットをたのみました。至福。


外に出るといよいよ暗くなっていました。とりあえず、空が綺麗だ。




福島でFUKUSHIMA。
外から見てる部外者の自分からは、どうしても住んでる方々の生活が気になってしまう。
でも、そこで住んでる人たちを簡単に考えることなんて出来ないわけで。

サービスエリアにも、商店街にも、飯屋にも「がんばろう」の文字。
「生活すること」も「がんばろう」も「福島とFUKUSHIMA」も外と中ではぜんぜん意味が違ってくるのかもな、と思いました。


コメント (4)
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