高校生の頃、日記をつけていた。
ここ数年読んでない。本棚の奥の、たしかあの辺に置いてある。
読まないのは、読んでもつまらないし、痛々しいから。
自分はいつも過去が痛々しく思える。一種の自己憐憫なのか、でもそんなにお耽美なものでもない、ただ単に「恥ずかしい」という・・・・
それでもその頃から日記をつけ、こうして今もブログなんか書いているのは、どういうわけだろう。
同じ時期か、ちょっと前から、カメラを持ち歩くようにもなった。
当時はデジカメなんてものもなかったし、コンパクトカメラを買うお金も無かったので、インスタントカメラを買っていた。
ただ単に「記録」として残しておきたかったから、というのが持ち歩く理由。
日記にしろ、多分同じ理由だろう。
確かに、あの日記ってすごく覇気がない。字も汚いし、「誰かに読まれる」ということも意識してないから、文体もメチャクチャ。
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ある日。
T子さんの所属する写真グループの写真展に行った。原宿の奥の、こじゃれた展示スペース。せっかくなので、その子のだけじゃなく、グループの他の人の作品もくまなく見る。
「わたし、ヨーロッパの空が好きでー」
と、ある女の子が言う。
彼女の写真は、その通り、ヨーロッパの空を、なんとなくモノクロで写したものだった。
全体が、そういう感じだった。
なんとなくという感じ。そして、それを「良し」とする仲間達。頭の中が「?」となった。
「それで、何が言いたいん?」
口が裂けてもそんなこと言えない、平和な空気がその会場にはみなぎっていた。
自由に意見を述べるには、あまりに統率されている。
価値観の共同分配っていうのか・・・
あ、なんか共産主義的だ。どうでもいいけど。
ある意味、それは正解なんだろう。
趣味ってそういうものじゃないか。楽しくなければ意味がない。そしてそれを共有できる仲間がいれば、なおよい。
ああ。
俺の写真や日記といっしょじゃないか。他人の目を気にしない、自分の世界。こんなエラソウなこと書いてて、こうして写真をバカバカ貼り付けているのも、自己満足の世界だからか。
競争相手なんてものは存在しない。
最近、何人かから写真をほめられた。
「あ、そうなん」と、その気になったことで事態は思わぬ方向に。
このブログを始めた頃から使っていた愛機、「Optio X」に代わり、リコーの「R8」を買った。
黒一色のボディがシブい。
ある日。
フォトグラファー、つまりプロカメラマンの某氏と会う。
最近のお仕事で撮影した作品の数々を、彼のノートPCで見せてもらう。彼の専門は主に人物だが、中にちらっと、夜景のサムネイルが見えた。
「あ、ちょっと見せて」と覗き込む。
カッコよかった。
なんとなく撮ったものらしいけど、えらくカッコよかった。
ふと。
「うおーー。なんか俺ピエロみたい。すげえいい気になってた。アホか」
と・・・・なった。
実際、アホだ。ちょっとほめられたからっていい気に。新しいカメラまで買って。
褒めちぎられながらボールの上で一輪車に乗り、お手玉やってるこっけいな道化師よ。
それでもこうして書き続け、貼り続けるのは、きっとその内、こういう「過去」を誰かと共有したいからなんだろうか。
彼女達もそうなんか。
知らん。
ここ数年読んでない。本棚の奥の、たしかあの辺に置いてある。
読まないのは、読んでもつまらないし、痛々しいから。
自分はいつも過去が痛々しく思える。一種の自己憐憫なのか、でもそんなにお耽美なものでもない、ただ単に「恥ずかしい」という・・・・
それでもその頃から日記をつけ、こうして今もブログなんか書いているのは、どういうわけだろう。
同じ時期か、ちょっと前から、カメラを持ち歩くようにもなった。
当時はデジカメなんてものもなかったし、コンパクトカメラを買うお金も無かったので、インスタントカメラを買っていた。
ただ単に「記録」として残しておきたかったから、というのが持ち歩く理由。
日記にしろ、多分同じ理由だろう。
確かに、あの日記ってすごく覇気がない。字も汚いし、「誰かに読まれる」ということも意識してないから、文体もメチャクチャ。
ある日。
T子さんの所属する写真グループの写真展に行った。原宿の奥の、こじゃれた展示スペース。せっかくなので、その子のだけじゃなく、グループの他の人の作品もくまなく見る。
「わたし、ヨーロッパの空が好きでー」
と、ある女の子が言う。
彼女の写真は、その通り、ヨーロッパの空を、なんとなくモノクロで写したものだった。
全体が、そういう感じだった。
なんとなくという感じ。そして、それを「良し」とする仲間達。頭の中が「?」となった。
「それで、何が言いたいん?」
口が裂けてもそんなこと言えない、平和な空気がその会場にはみなぎっていた。
自由に意見を述べるには、あまりに統率されている。
価値観の共同分配っていうのか・・・
あ、なんか共産主義的だ。どうでもいいけど。
ある意味、それは正解なんだろう。
趣味ってそういうものじゃないか。楽しくなければ意味がない。そしてそれを共有できる仲間がいれば、なおよい。
ああ。
俺の写真や日記といっしょじゃないか。他人の目を気にしない、自分の世界。こんなエラソウなこと書いてて、こうして写真をバカバカ貼り付けているのも、自己満足の世界だからか。
競争相手なんてものは存在しない。
最近、何人かから写真をほめられた。
「あ、そうなん」と、その気になったことで事態は思わぬ方向に。
このブログを始めた頃から使っていた愛機、「Optio X」に代わり、リコーの「R8」を買った。
黒一色のボディがシブい。
ある日。
フォトグラファー、つまりプロカメラマンの某氏と会う。
最近のお仕事で撮影した作品の数々を、彼のノートPCで見せてもらう。彼の専門は主に人物だが、中にちらっと、夜景のサムネイルが見えた。
「あ、ちょっと見せて」と覗き込む。
カッコよかった。
なんとなく撮ったものらしいけど、えらくカッコよかった。
ふと。
「うおーー。なんか俺ピエロみたい。すげえいい気になってた。アホか」
と・・・・なった。
実際、アホだ。ちょっとほめられたからっていい気に。新しいカメラまで買って。
褒めちぎられながらボールの上で一輪車に乗り、お手玉やってるこっけいな道化師よ。
それでもこうして書き続け、貼り続けるのは、きっとその内、こういう「過去」を誰かと共有したいからなんだろうか。
彼女達もそうなんか。
知らん。