ちくわブログ

ちくわの夜明け

再起動

2007-04-30 11:02:09 | 映画制作
真実をどうやって伝えよう。


「痛みは誰にとっても普遍である。
しかし より多くの者に普遍を説こうとすれば・・・・言葉は単純化へと向かう」
                                  『紅い足跡』


大好きな映画の中でもこう言っていた。
「真実というものも多くは、人の見方次第なのだ」

全てのことが過去のこととなりつつある今、あのことをどうやって伝えればいいんだろう。
それはわたしにとっても過去のことであると同時に、ほとんど未知の出来事なのに。でも、今やらなければならない、今やらなければ一生出来ないような気がする。

あの時の空気、言葉、怒り・・・
それらはいつのまにか、わたしの血肉となっている。主観か、客観か、そんな問題ではない。そもそも客観とは、逃げだ。


「日本列島が熱く燃えていた日々」の記憶。
その中の、自分自身から立脚し、自分自身に帰結するもの。


全てはわたし自身からはじまっている。
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末端からの告発

2007-04-26 22:51:15 | Weblog
ガーネッ○クロウの曲を落として電車の中で聴いたら「あんあんいいいくー」とか言ってる。

「あれ、ガーネ○トクロウすごい。ロックでパンクさね。ノーフューチャーさね。イカスさね」
とか思ったらずっとそんな調子なので、どうやらだまされたみたいだと気付いた。
しかしこれはこれでいいとして、この昭和の遺産「エロテープ」を長らく聴いているうち、下半身が硬くなった。

複雑極まるネットワーク社会が生んだ、一種の弊害と言えるのではないか。
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文房具と俺

2007-04-22 01:41:55 | Weblog
久しぶりの休日。自分だけの時間。

・・・・を、お仕事とこれからの準備のためのお買い物に費やしました。
明々後日、企業取材に行くのでおズボンを調達。意味がよく分からないんだが、「ジーパンで行っちゃダメぽ」と言われたのでチノパン買ってきた。クソ、経費で落としやがれ。しかしジーパンしか持ってないわたしもわたしですな。持っとけ、それくらい。

あとはファイルやらルーズリーフやら、文房具をちょこちょこと。
ルーズリーフは新しく映画を創る時には必ず買う。ちょっと高いけど、コクヨのB5で、ベーシックなもの。作りがしっかりしているのが好きで、専門学校時代から愛用してます。『延示』の時には「赤」を購入しましたが、今回は「黒」を購入。
で、いつものように名刺入れ用のリーフも買おうと思いましたが、何故か売っていない。このコクヨのルーズリーフ自体、実はなかなか売ってなくて(東急ハンズですら売ってない!アホか!)、いつも決まった店で購入しています。
店のおやじさんに聞いてみたら「あー、あれはもう生産してないねえ。今はもうみんなA4だからねえ」とのこと・・・トホリ。

おやじさんが親切にいろいろなファイルを見て探してくれたが、やっぱりもう取り扱ってないみたいでした。
このお店、雰囲気が好きで上京以来ずっとお世話になってます。こうしてちゃんとおやじさんと話すのは初めてでしたが、上品なお店の雰囲気とマッチしたダンディズムあふれる一品な方です。
わたしが残念がって、このルーズリーフをいつも愛用してることを話すと「ちょっと高いけど、やっぱりいいでしょう」と。貧乏なくせになぜかノート類にはこだわるわたしは「まったくその通りだなあ」と深く頷いたのでした。本当はMOLESKINEの手帳が欲しいところですが、高くてまだダメ。もっとこの俺がクールな大人のナイスなガイになってから買うことにしています。だからまだコクヨ。


おやじさんも言っていたけど、こういう「専門店」のありがたいところは、普通なら売り場から淘汰されていく、いわゆる「売れない」商品も、常に取り揃えているところ。このお店に来ると落ち着くのは、そういった店主の心配りがゆきとどいているからだと思います。
東急ハンズは信じないけど、このお店になかったらあきらめもつくというものです。
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若いうたごえ

2007-04-21 13:37:39 | Weblog
正月もとっくにあけた、今年のはじめ頃。

「あー。この計算でいくと俺5月には餓死するなぁ」
そこから一念発起。今まで「待つ」ことで得てきた仕事をこっちからガンガン取りに行くようになった。

そして今現在。
なんとかスケジュールもほとんどびっしり。芸能関係もやりつつ、「食っていく」ための映像もやるようになりました。
いろいろつらいこともあるし、悩むこともあるけど、やっててほとんど嫌にならないのは、やっぱり好きなんだからだろうと思う。

しかし今月は焦っていたからなのか、仕事を入れすぎました。在宅での編集作業もあったので、休む暇がほとんどなかった。
そのせいか体調管理が出来てなかったし、精神的にも不安定になったので、これからはある程度セーブもすることを覚えなくては、と感じた次第です。


そんな忙しかった先週までのある日。合間に休みが出来たので、本当は在宅編集にまわすべき日でしたが、無理矢理休んでフォトグラファーのコンソメさんと秋葉原に行ってきました。
いつものように裏通りでジャンクあさったり、ラジオ会館でフィギュアや漫画を見たり買ったり。今回は駅前に新しくできたコトブキヤで、安売りしてたFXライトセーバーを購入。ダース・ベイダーESBモデル。「いつかは・・・」と狙っていただけにすんげぇー嬉しかったです。
コイツをぶんぶんしつつ夜の街を闊歩して、職質されるのが今の僕のささやかな夢です。

毎回目的を決めて行くのですが、今回はメイド喫茶ならぬ「女中喫茶」つうものを体験。女中ってからには「キヌ」やら「おつう」といった貧乏くさいおさんどんをイメージしていたのですが、なんのことはない、ようは明治・大正浪漫なメイド喫茶なのでした。
しかし内装からサービスまで、徹底してこだわっており、こりゃまあ確かにアキバに観光に来た人にはもってこいだと思ったのです。ちなみに「来店=ご帰宅」となっており、入店時に「旦那様、『ご帰宅は初めてでいらっしゃいますか』?」と訳の分からぬことを聞かれた挙句、その後全女中からオールレンジで一斉に「お帰りなさいませ!旦那様」とやられます。赤面ものです。
そして、ちゃっかり、「ご帰宅料300円(男性)」をとられるのです。
甘い顔をしない姿勢をそこかしこに内在させた、巧みに謙虚かつ高圧的なお店でありました。

しかし、食い物なんぞどうせ腐った残飯のようなものだろう、と思ってたかをくくっていたらば、わたしが食べた甘味はなかなかのものでした。アイスの下に大福がふたっつ。その上からきな粉と黒蜜をかけて食べるというもの。黒蜜は女中がじかにまわしかけてくれるのですが、わたくしは一寸ばかり「手フェチ」であるため、ペロリと手を舐めたい衝動に駆られましたが我慢しました。

ヨドバシに行った折、地下ドルが路上ライブをやっている界隈を見に行きました。
その中にすごい初々しくて、見てるこっちがいたいたしくなってくるような娘が懸命に歌を披露しておりました。それを見てアタクシは痛く感動したものです。
「ねえちゃん頑張れや・・・俺も頑張る」


若い歌声というのは、それが一生懸命であれば、上手かれ下手であれ心に響くものです。それは若さだけが持つ特権で、そういったものを如実に感じ始めるとき、人は老いていくのだろうな、と思いました。

さて、明日から長期計画でRIFFILMが再起動します。『映画製作』カテゴリー、復活です。
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イエー

2007-04-16 01:26:08 | お仕事
やだよーやだよーゆっとった例の編集が、今やっと終わったい。とりあえず死ぬほど忙しくて一文字も書けなんだ。すまんかった。ファンのみんなすまなんだ。

仕事→家で編集→寝る→仕事 という地獄のスーパーコンボが見事にクリティカルヒットし、車中で気を失う。
そんな地獄のヒーロー的日常の合間にもアキバに行って女中喫茶でハァハァしたりもしていた。そこでねんがんの光る剣を手に入れてまたハァハァとなっている。

なんだかよく分からんけど、とにかく落ち着いたらまた書きます。ちゃんと分けて。
だって2時間半寝てまた現場なんです。超新人のアイドルをすごくエロく撮れだって。簡単に言うよね。(じゅるり)けしからんよな、メーカーの考えることは。(じゅるーずびずば)
「すいません、もっとお尻突き出してください」とか真顔で言えるくらいの度胸が欲しい。
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とかちつくちて

2007-04-11 04:04:49 | お仕事
最近、親方の現場でアシスタントからカメラマンに脱皮しつつある。
とはいえスタッフが増えたわけではないので物理的な意味では「やることが増えた」だけなんですが。

そこでもっぱらわたくしが撮影を担当している、エロイ感じのするウェブコンテンツ撮影なんですが、わたしはとにかくエロく撮ることを念頭に置いて撮影するという、まったくけしからんカメラマンであり、「売れるアイドル志望」の彼女らにとっては便所のドブネズミのフン以下のゲス野郎でしかねえわけです、これが不思議と。

そういうどぶさらい的な仕事もこなさねば売れるもんも売れん!ぞなもし。という現実を俺は彼女達に教えたいね、みっちりとしっぽりと。そうやって俺のこの法外に低いギャラへの行き場をなくしたちんけな怒りをカメラに乗っけて発射するんだぜ。ざまあみろ!

先日。
そのお仕事でサブカメラ件編集をしている方と電話で話す機会があって「君!いいよ!」と褒められた。ああ。人から褒められるのって何年ぶりだろう。
「ほうですか。いいですか。どんな感じですか」「股間狙いすぎだよ!」「すいません」「いや!いいよ!」「いいですか」「いいよ!でも狙いすぎだよ!」「すいません」「いや!いいんだよ!」「いいですか」

いいらしい。

心に誓った。もっと頑張って股間を狙おう。俺はきっと、股間を狙うために生まれてきたんだ。狙って狙って「もういいよ」と言われても狙いまくる。
いつかきっと、そんで「今、注目の人」とかたたえられる。トップランナーとか情熱大陸とかひっぱりだこに。

きっとすごいことになるぞ。
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紳士な服の俺

2007-04-07 16:53:36 | お仕事
お仕事で某有名私立中学校の入学式を撮影してきました。

それがあれなんです。スーツ着用の義務。
スーツ・・・専門学校時代の就活以来、まったく使ってないぞ。どうしよう。
とりあえず発掘作業。押入れの奥深く・・・歴史から抹消されたような場所にそれはあった。あったがワイシャツがない。「え、どこだどこだ」と押入れをまさぐったが、いっこうに出現する様子もない。

仕方なく紳士服のコ・ナ・カ ッ で買いました。

さて靴。
これもあったかなーと靴箱をまさぐっておったら、ホコリにまみれてというか、同化して「そういう色」になったような革靴が出てきた。ぱんぱんとはたいたところでびくともしなかったので、しょうがなくお風呂で洗う。
濡らして布で丹念にふきふきしたらば、ピッカシ綺麗になりました。

えっとそれから・・・ネクタイ。ネクタイの結び方!普通に忘れた。高校時代ブレザーだったにもかかわらず。なんだこやつの頭の悪さは。
ネットで調べてなんとかキュッキュとやる。

さあ、準備は整った。
着るか。
着た。    キエエエエエエッッップ!!!
腹!腹が腹が!!ぬーーーぅぅぅ・・・「カチ」よし引っかかった・・・しかし・・・腹が苦しい・・・頭に血がいかない。このままではうっ血していかんことになる・・・・ううオエッ
仕方ないのでズボンのフックは外して着ておりました。


しかし情けな。なんで。そんなに太ったんか俺。びっくりした。
くやしいよ・・・くやしいので今日から「食べる」ダイエットを敢行する。よくあるじゃないですか。「わたしは『食べて』ダイエット!」てやつ。俺あれやります。ガンガン食ってやせます。見ててください。
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もうやだよ~

2007-04-05 00:46:32 | お仕事
やだよーやだよー。
実にやだよー。

〆切の迫ってる編集が終わらない。どうやっても間に合いそうに無い。しかも今回は間に合わなかったら非常にやばそうな相手なのでどうしたもんか。

あーやだよ。なんで一日に何時間もパソコンと面接しなきゃいかんのか。あー。

でもこの編集、EDIUSじゃなかったら倍かかってるな時間。カノープスセンキュウ・・・ペロペロ
そんなことより過去の俺がゆっくりしすぎ。死ね!おまえ、まじ死ね!!!どうしてくれるんだ!!!!シコってんじゃねえ!!おいきいてんのか!
くそー。過去に戻って俺に説教してえええ。ドラえもんー。出てきて。いや、今の俺にはきっとドラエもんは出てきてくれない。代わりにもぐろふくぞうがやってくるであろう。
ホーッホッホッホッホッホ。ドーーーーーーーン!!


いいからはよやれ!!!!
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黙って読め!

2007-04-01 18:48:07 | しゅみ道
去年の俺ってどんなユカイな嘘ついてんのかなーと思って去年のブログ読んだら、なにひとつそれらしきことは書いていない。というか4月1日に記事を書いた痕跡すらないってなもんだ。
それで今年はがんばって嘘ついてみるかーと思ったけど今日が4月1日である時点で嘘がばれるのでそんな嘘、意味が無いため却下する。
じゃあなんかせっかくだし書こうかブログでもと思ってこうして書いているんだが、ネタがない。しょうがないので去年の今頃も書いたまんがレビューでもしてみよう、と思うに至りました。

というのも最近、マンガを一気にまとめて読み、面白かったりつまらなかったりしたので、このまとまった思いをひとつひとつ羊羹のやうに区切っていくためにここに文章としてしたためておきます。



■『神戸在住』9巻 木村紺
 さすが、アフタヌーンの単行本は発行ペースが遅い。去年も書いた通り本誌では連載終了してるどころか去年末に新連載も始まったというのにいまだ単行本では完結していない。10巻が最後になるみたい。
内容は相変わらずのたんたんとしたものだけど、日和さん死後の『神戸在住』はどこか前と違った雰囲気で主人公・桂に近寄りづらい感じがする。
主に友人との交流、京都の劇団でのお手伝いの風景等。
しかしそれにしても帆津さんはかわいい。「今 男の人しか居いひんから・・・そんで怖あて・・・女の人 誰か来んのまっててん」
(*´∀`)=3
わーーーーー!!!好きだ!好きなんだあああああ!!!ほほほ、本気なんだ ちょちょっとだけちょっとだけだか(ry


■『恋の門』1巻 羽生生純
 自称・漫画芸術家の蒼木門が出会ったコスプレ同人ヲタ・証恋乃との愛のオーバードライヴ!!!愛ってナニ?恋ってナニ?表現って?娯楽って?芸術って?勃起って?童貞って??
はにゅうにゅうじゅん(←変換めんどくさい)先生と言えばぼくら世代にとってみればですね、ファミ通で連載してたアレ『ファミ通のアレ(仮題)』がマジストライクゾーンなスパイラルなんですが、そんな人が恋愛モノを描くだなんていよいよもって世も末なわけです。
だってアレ読んでからアタシ、はにゅうにゅうってずっと頭がおかしい人だと思ってたんです。そしたらこれですよ、これ。

いよいよもって頭がおかしいなーって思いました。


■『ねこ神さま』2巻 ねこぢる
 ねこぢる先生の本は、古本屋でみつけたらたまに買ってる。高校の頃、TVブロスで連載していた1コママンガの洗礼を受け、その後一時復活していた『ガロ』に、夫の山野一先生が「ねこぢるy」名義で連載してたマンガを読んで単行本を買うようになった。そのころは既にこの世にいなかったんだけど。
ここらへんをうろついてるメジャーでもアングラでもない界隈のマンガ描きの特徴のひとつで、「正義なんてクソくらえだ」って表現。ねこぢる先生はそれが特に露骨だった。
最後のページに遺稿が掲載されてました。


■『シグルイ』1巻 漫画:山口貴由 原作:南條範夫
 天下の法度にそむき挙行される真剣御前試合に登場したのは、すごい異形ですごい美しい剣鬼2人だったんだゼ・・・!はたして二人が対峙するに至った恐るべき因果とは?
という極めてヘヴィーな内容の時代劇。ってだけ書くと「よくある~」と言われてしまいそうだけど、書いてるのが「覚 悟 完 了」の人だから、すごくこう、肉欲的でなんつうかエロイです。三島由紀夫が残そうとした「肉体の美学」と『葉隠れ』の哲学がそこはかとなくたゆとう。

人から薦められてマンガ読んだのは、久しぶりです。


■『それでも町は廻っている』1巻 石黒正数
 下町・丸子商店街のメイド喫茶「シーサイド」は元普通の喫茶店。今は「メイドはもうかる」という邪念にとりつかれた店のばあさまの手によってメイド喫茶に。そこで働く主人公・嵐山歩鳥(ほとり)とご町内の皆様がおりなすほのぼのドタバタスラップスティックコメディ。ほのぼの・ドタバタ・スラップスティック・コメディ。長えな!

付録DVDが欲しくて買った漫画雑誌に、この先生の読み切りが載ってた。それが面白くて単行本を買ってみた。
ありそうでないシチュエーション、「普通の町にメイド喫茶」というギクシャク感がなんか微笑ましい。絵っつうか、センが綺麗で表情による表現がすごくウマイと思う。主人公・歩鳥のくるくる変わる表情を見てるだけでも楽しい。



以上。
マンガって、ほんとにいいもんですね。
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