滅私奉公 → 自己犠牲 → 利他。
時代によって、特徴的な価値観、その形容詞は、変わる。
戦前は、滅私奉公でした。
戦後は、自己犠牲でした。
三島由紀夫と石原慎太郎が「自己犠牲手のひら」で盛り上がった話は、ググればいくらも出てきます。
平成は、利他。
稲盛和夫哲学を代表するキーワードでもある。
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このように
戦前:滅私奉公
戦後:自己犠牲
平成:利他
と、時代によって、表現が微妙に異なる。ほとんど同じことを表現しているけど。
時代が新しくなるにつれ、角が取れてきている。どんどん個人主義的になっている。良くも悪くも。
令和は、何だろう。何と形容すればいいだろう。
自分がまず幸せじゃないと、他人を幸せにできない、って考えが支配的。
シャンパンタワーの法則的な。
自分の幸せが最優先。利己的、とまでは言えませんが。
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冒頭画像は、昭和の碩学というか昭和を代表する知性の、福田恒存のセリフ。
自己犠牲を至高の美徳、究極の価値とすることに、なんの衒いも照れも躊躇もない。
令和の今の価値観からは、ちょっと違和感?抵抗感を感じる方もいらっしゃるかな。
感じるとしたら、恒存の価値観が「昭和」だってことですね。