田中正造が田中正造たりえたのは、「あくび事件」があったから。法廷であくびをしたから。
あくびが田中正造を作り出した。
田中正造は、1900年、川俣事件の法廷で傍聴をしていてあくびをして、官吏侮辱罪に問われ、2年後、40日間、ブタ箱に。
その40日間に、おそらく内村鑑三が差し入れた?聖書を読み、聖書に目覚めた。
死ぬまで、聖書を話さなかった。死後の持ち物は、無一文。マタイ伝と小石3つ。
- あくびをしなければ、捕らえられなかった。
- 捕らえられなければ、40日のブタ箱もなかった。
- ブタ箱暮らしもなければ、聖書に出会わなかった(かもしれない)。
- 聖書に出会わなければ、今、歴史に名を残す田中正造はない。
つまり、あくびが田中正造を導いた。
人間万事塞翁が馬みたいな、風が吹けば桶屋が儲かる的なエピソード。
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「最善の選択をするのではなく、選択を最善にする」。
それが成功の秘訣だとよく長倉顕太さんはおっしゃる。
まさに。
あくびをしてブタ箱に入った選択を、最善にした田中正造。
人生は他責をするとキリがない。
成功者は他責しない。あくびブタ箱の逆境からも、タダでは起きない。
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26歳くらいまで、CARPとかでバリバリ教義の実現に邁進し、留学してメインストリームというか英才教育というかエリート路線?を突っ走ってきた鈴木みらい@家庭連合2世。
20代後半まで、数々の「選択」をしてきました。
その「選択」を、すべて家庭連合のせい、と他責しています。
そうなんでしょうか。
そうではないはずです。
自己責任といえる「選択」もたくさんあるはず。
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「選択」を最善にする。
それが人生の意味だし、フランクルが説いた「人生に意味を与える」ってことなんでしょう。
どんな逆境の中にも自由がある。
アウシュビッツの監獄の中でも、「自由」を見出したフランクル。
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こう考えてくると、家庭連合に対して「金返せ!」って叫んでる反家庭連合の方々に足りないのは、フランクルの理解ではないかと思えてくる。
それでも人生にYESと言う。
アウシュビッツを生き残ったフランクが言うからこそ、説得力がある。