川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

この世で最も強い者は

2024年05月17日 | 人物
この世で最も強い者は、最も孤立した者。

イプセンの戯曲『民衆の敵』の最後。

民衆がトチ狂っているときは、勇気を出して民衆の敵となれ、それが一番強い者だよ、って文脈。

以下笹部シリーズの訳では、

 この世で一番強い人間ってのは、
 一番孤立した人間ってことだ

とある。

自ら省みて正しくんば、千万人と雖も吾往かん、の気概を持つ者が最も強い、ってことですかね。


この言葉は、水俣病の細川一(はじめ)医師に愛された。


細川医師は、チッソ関連病院院長で、病院(雇い主)のためには、水俣病が水銀(チッソ廃棄物)が原因とは言わないほうがよかった(言ってはならぬというすごいプレッシャーがあった)のに、それを言った。

猫400号実験の結果など。

肺がんだったけど、裁判の尋問(病院へ出張しての尋問)で、実験結果等を再度きちんと言って、その3か月後に、お亡くなりになりました。 

死の3か月前の、最期に遺したかった、尋問での、正義。

細川さんも、キリスト教で言う、義人(righteous person)の一人だったのでしょう。
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