川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

仲裁者の資格

2024年06月13日 | 言葉
内田樹らしい表現。

落語で出てくる、長屋の大家の仲裁とかの文脈で。

引き受ける必要のない仲裁を、お節介で引き受ける、大家さんみたいな?人がいる。

必要がないのに、骨を折って尽力してくれる。

そこに「借り」ができる。恩義を感じる。悪いな、って思う。

そういうリスクをとっている人に対して、その人の顔を立てようかって思う。

だから、リスクを取る人に、その仲裁に、説得力が生じる。

日頃から水撒き、水やりをしている人の言動に、説得力が生まれる。

ってことを、内田樹が、「そういう<良いおせっかい>をしている人のみに仲裁者の資格が与えられる」という、内田樹っぽい表現で表している。

こういう文脈で「資格」なんて固い言葉を使うのも、内田樹が、若い頃にフランス語の翻訳で身を立てていた程の、外国語の使い手だからでしょう。

「⚪︎⚪︎しか△△できない」って言えばいいところを、「⚪︎⚪︎のみに△△する資格が与えられる」というスパッと切ったような、ちょっとキザにカッコつけた言い方をする。

英語とかにあるような表現ですね。

内田の文章に格調を与えているのは、内田の外国語能力からきている。



この「内田スタイル」は、私も無意識的に真似しているところがあると思う。昔、さんざん、内田センセイの本は読みましたから、、

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凡人に偉人は理解できない

2024年06月12日 | 言葉
ボルドーの新宗教センターのカンファレンスで、アルゼンチンの人が、もう一つ、アインシュタインの言葉を引用していた:

Great spirits have always encountered violent opposition from mediocre minds
The mediocre mind is incapable of understanding the man who refuses to bow blindly to conventional prejudices and chooses instead to express his opinions courageously and honestly. 

偉大な人間は、いつも凡庸な人間による烈しい反対に遭ってきた。
凡庸な人間は、偏った因習に易々と従わず、正直に勇気を持って自分の考えを表明する人のことを理解することができないからだ。

いい言葉ですね。

この有名な英語の、日本語での引用が少ないのは、日本人のこの概念に対するリテラシーの低さを表しているのかも。。

つまり、同調圧力に従っちゃう日本人には、図星すぎる考えだからなのかも、、、
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世界は誰により破壊されるか

2024年06月12日 | 言葉
ボルドーの新宗教センターのカンファレンスで、アルゼンチンの人が引用していた、アインシュタインの言葉。刺さる。

“The world will not be destroyed by those who do evil, 
but by those who watch them without doing anything.”

世界は、悪いことをする人により破壊されるのではなく、
指を咥えて見ていて、何もしない人により破壊される。

マザーテレサも言った、愛の反対は無関心。

関心を持って行動に移すこと。

心がけたい。
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自分を焼き尽くせ

2024年06月09日 | 言葉
自分を焼き尽くせ。
自分を灰にせよ。

さもなければ、君は新しくなれない。

と、ニーチェが言っていたんですね。



↑ これ読まなきゃな、、、



↑ まずはここから再読するかな、、、



↑ こんなのあるんですね。飲茶さんの本は昔読んだかな、、、

ーーーーーー

自己否定をする。

または、自分を出し切る。

このいずれかではないと、自分を変えることはできない。

未来は、日々の延長線上の自分でしかないんだけど、でも、気概としては、変えよう、変えよう、化けよう、脱皮しよう、という煩悶と奮闘と格闘と葛藤の中で、人は変わっていく。





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サロヤンがいいことを言っている

2024年06月03日 | 言葉
IPBAという国際団体の、基本スピリットを書いた文献が、アメリカの作家・サロヤンの一節から始まる。


該当する部分を全部引用すると:

Be the inferior of no man, or of any men be superior. 

Remember that every man is a variation of yourself. 

No man's guilt is not yours, nor is any man's innocence a thing apart. 

Despise evil and ungodliness, but not men of ungodliness or evil.

良いこと書いてますね。

AI翻訳すると:

誰よりも劣ってはならないし、誰よりも優れてはならない。

人は皆、自分自身の変化であることを忘れるな。

どんな人の罪もあなたの罪ではないし、どんな人の無実もあなたとは別のものである。

悪と不敬虔を軽蔑せよ。邪悪で不敬虔な者を軽蔑するのではなく。
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雑魚は歌い 雑魚は踊る

2024年06月01日 | 言葉
波騒は世の常である。波にまかせて、泳ぎ上手に、雑魚は歌い 雑魚は踊る。

けれど、誰か知ろう、 百尺下の水の心を。水の深さを。


吉川英治『宮本武蔵』の最後。

くだらない印象批判に対する私の態度です。
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受け取り、与え、赦す。

2024年05月31日 | 言葉
受け取り、与え、赦す。

僕らはそうやって救われていく。そうやって成長していく。




ーーーーーー

日頃から哲学的にモノを考えていないと出てこない言葉。

日頃から「自分の言葉で」語っていないと、出てこない言葉。

こういう「言葉を紡ぐ」ことができるのは、日頃からアウトプットしている人ではないと難しいように思う。

頭の中でグルグル考えているだけではなく、しっかり書き出しながら考えている。

そう。

言葉を紡ぐ、言葉を自分のものにするには、日頃から「書き出す」という習慣を身につけている必要があるように思う。

日頃から、日記やブログを書いたりすることによって、「言葉と友達」になる。

いつもボールを蹴っていないと、「ボールと友達」になれない。キャプテン翼のように。

同様に、いつも文字を書いていないと、「言葉と友達」になれないはずだ。

自分の言葉を研ぎ澄まし、言葉を「紡ぐ」という感覚を身につけるためには、日頃から何かを「常に」書いている必要があると思う。

私がこうして毎日シコシコとブログを書いているのも、多くの読者様を落胆させないためという読者サービスの部分もありますが、そう、自分の言葉を「錆びさせない」ためでもある。

書きながらそう気づきました。ひらめきました。

「気づき」や「ひらめき」は、書いてみないと生じない。

だからジョージ・バーナード・ショーも、

 I don’t know what I think until I write 

 書くまでは、自分が何を考えているか、分からない

と言いました。

皆さんも「書く習慣」を身につけることをお勧めします!

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利他とは

2024年05月31日 | 言葉
利他とは。

新進気鋭の、哲学者? 倫理学者?の近内悠太さんが、また、「斜め上」のことを言い出した。

利他とは、他人を変えようとするのではなく、自分が変わること。

利他とは、他責せず、自責すること。

私が日頃からよく書いているようなことを言っていますね、、、




こういう「斜め上」のことを言って、取れそうにないボールを投げて、鮮やかに、大胆に問題提起する、その勇気を讃えます!
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他人と同じであることを恐れよ

2024年05月29日 | 言葉
他人と同じであることを恐れよ。

今年1月1日に亡くなった、経済評論家の山崎元さんが、息子への遺言として。

他人と同じだとコモディティに成り下がる。

「変えが効く」商材に成り下がる。

いつかリプレイスされる。

他人と同じことをやっていると、他人と同じになる。

他人と違うことをせよ。

まずは他人と違う一日を送ることから!

って思うので、朝3時に起きて4時にこのブログを書いています。




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学問せよ、団結せよ、闘争せよ

2024年05月25日 | 言葉
インド憲法の父、不可触賎民から大臣になった、アンベードカル。インドではマイナーな仏教徒でもあった。

遺した言葉が:

  1. 学問せよ
  2. 団結せよ
  3. 闘争せよ
でした。
 

言葉を添えますと、、、

1 学問せよ

ネットのおやつを見ているのではなく、本を読まねばならない。
無料で得られる情報ばかりでは、自分を成長させることはできない。
身銭を切りましょう。

2 団結せよ

同調するというのではなく、やはり衆をを頼む部分はある。
一人でできることは限られているから。

3 闘争せよ

何と闘争するかはともかく。社会悪と戦う。理不尽と戦う。
ま、その前に、自分の弱い心と戦うことがまず大事ですね。

ーーーーーー

明日は鳥取で人権シンポジウムに出席します。

本稿で書いたようなことをお話しするかもしれません。
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退屈は人間の恥

2024年05月24日 | 言葉
退屈するというのは人間として恥ずべき事だ。
読むべき書物がある。
書物を手にしていられぬ場所でも考えるべきことは多い。

森鴎外

ーーーーーー

退屈は人間の恥。

覚えておこう。




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悪はどこから生ずるか

2024年05月24日 | 言葉
すべての人間の悪は孤独であることができないところから生じる

三木清







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「つまらない」と言う人は

2024年05月24日 | 言葉
物事に対して「つまらない」と言うのは、「自分はその物事の中にツマルある物を発見する能力を持たない」と自白するにすぎない

寺田寅彦

ーーーーーー

この言葉を知っちゃうと、もうこれから「つまらない」と言えなくなっちゃいますね。




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何かをしようと思えば一人ぼっちになる

2024年05月24日 | 言葉
昔から、何かをしようと思えば、大概は一人ぼっちになるものです。

夏目漱石

____________

漱石のいい言葉。出久根達郎さんは漱石が大好き。何冊も本を書いている。

漱石は、英書を含め、万巻の本を読んでいた。アインシュタインの相対性理論も、英語で読んでいたり。

物理学者の寺田寅彦が、漱石の「人格」に深く心酔したのはよく知られている。

その漱石が言うから説得力がある。



 
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己を愛するな

2024年05月21日 | 言葉
己れを愛するは善からぬことの第一なり。

修行のできぬも、事の成らぬも、過ちを改むることのできぬも、功にほこり驕慢の生ずるも、皆自ら愛するがためなれば、決して己を愛せぬものなり。

──西郷南洲遺訓 二十六条

ーーーーーー

令和の価値観とは違うけれど、明治初期、大西郷が「己を愛するなかれ」と説いていた。

西郷はキリスト教の洗礼を受けたのではという伝説があるほど、キリスト教に触れていた。


 
 
「自分が幸せではないと他人を幸せにすることができない」、これが令和の価値観。

その令和の価値観と、真っ向からバッティングしそうなのが、西郷の「己を愛するな」。

ーーーーーー

いずれを取るか、正解はないんでしょうが、みなさんの参考に。

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