さんそくのわらじ(Xyzzyの備忘録)

「医事課」「診療情報管理」「情報システム管理」の三足の草鞋を履いてみた。

終焉

2012-02-29 22:00:11 | 情報システム管理
折りしも、終焉を迎えつつあるパソコンを修理していたら、こんなものが出てきた。


DRAM世界3位のエルピーダ、会社更生法を申請


2012年02月27日 19:35 発信地:東京

【2月27日 AFP】経営再建中の半導体大手エルピーダメモリ(Elpida Memory)は27日、自主再建を断念し、会社更生法の適用を東京地裁に申請したと発表した。負債総額は4480億円で、製造業では史上最大の経営破綻となる。

 また、子会社の秋田エルピーダメモリ(Akita Elpida Memory)も、負債額79億円を抱えて会社更生法の適用を申請した。

 エルピーダはパソコンのメモリなどに使われる「DRAM」の製造で世界3位のメーカーだが、2006~07年に積極的な設備投資を行った後、DRAM価格が急落。業界の競争激化に超円高が重なり、経営が悪化した。

 報道によれば、米半導体大手マイクロン・テクノロジー(Micron Technology)や台湾の南亜科技(Nanya Technology)との提携を模索していたとされるが、エルピーダは声明で交渉が思うように進まなかったと説明している。(c)AFP




沿革

1999年 12月 登記設立(設立時商号はNEC日立メモリ株式会社)
2000年 4月 DRAM製品の開発事業を開始
5月 エルピーダメモリ株式会社へ商号を変更
2001年 2月 300mmウェハ対応の自社工場(以下、E300ファブ)の建設に着工
〃 国内市場での販売業務開始
3月 海外市場(北米、欧州、アジア)での販売業務開始
2002年 1月 ISO9001取得
2003年 1月 E300ファブ エリア1での量産開始
3月 三菱電機(株)よりDRAM事業を譲り受け、開発エンジニアを受け入れ
〃 台湾のPowerchip Semiconductor Corporationとの間でDRAM購入契約を締結
9月 生産子会社、広島エルピーダメモリ株式会社(以下、広島エルピーダ)を設立
2004年 6月 E300ファブの増設に着工
11月 東京証券取引所市場第一部に株式上場
2005年 7月 ウェハ検査工程の専門企業として(株)テラプローブをKingston Technology Japan, LLC、Powertech Technology Inc.および(株)アドバンテストと合弁で設立
10月 E300ファブ エリア2での量産開始
2006年 7月 最先端の後工程技術開発や最先端パッケージ製造を担う新会社、秋田エルピーダメモリ株式会社(以下、秋田エルピーダ)を設立
2007年 1月 DRAM生産合弁会社(レックスチップ)に関しPSCと正式合意
4月 広島エルピーダメモリ(株)のE200ファブ内の製造装置をCension Semiconductor Manufacturing Corporation(中国)へ譲渡
5月 E300ファブ エリア3 量産開始
7月 レックスチップでの量産開始
2008年 4月 広島エルピーダを吸収合併
2009年 3月 持分法適用会社であったレックスチップとテラプローブを連結子会社化
8月 グラフィックスDRAM事業に参入
11月 ProMOS Technologies Inc.およびWinbond Electronics Corporationと生産委託について基本合意
2010年 3月 レックスチップ内に研究開発拠点を設置



ま、この後、多額の税金を突っ込み、さらに、

2012年 2月 会社更生法を申請

となるわけだが。

国産の半導体会社がこうなってしまうのは、なんだかさびしい。 
きっと、日本においてそういう時代は終わったということなんだろう。
海外の人にとっては、特に日本製のメモリを選ぶ理由がなくなってしまったということ。
そう言う私だって、メモリ買うときは安いものを選ぶことが多かった気がする。

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