中年の散歩道

後期高齢者世代、、、そんな親父の街角ウオッチングetc..

信仰は両刃の剣

2010-12-07 16:47:49 | Weblog
北海道にある神社の土地を巡って、撤去を求めた訴訟があり、「市有地を無償で特定の宗教に貸し出すことは違憲である」として、今年の1月に最高裁の判決が出た。このことを受けての差し戻し審で、解決策としての「賃貸」を提案されたが、原告は「撤去では無い」として控訴した。

高裁は、「賃貸は合理的、、、」と判断した判決を出したのだが、原告は「未だ違憲状態は解決していない」と、主張している。

その一方で、「賃貸」については、他の市町村でも困惑しているのだ。
               
かつての開拓団の心の拠り所として、多くの町村で抱えている問題でもあるからだ。開拓の傍らでの専業では無い「神主さん」を、果たして宗教家と呼ぶことも、私からみれば??なのである。

貧しく厳しい開拓、その中での五穀豊穣を祈って建立した神社、開拓者同士の男女が結ばれたかも知れない場所でもあろう。その上、北海道の土地は誰の物でも無かったのだ。市有地だって道有地だって、海を渡って来た和人の勝手な線引きなのである。

「参拝を強要された兄も戦死した・・」、たまたま近くにあった半ば無人の神社である。これでは道端のお地蔵様や道祖神も、立場が無いというものだ。利益を上げていない。布教活動もしていない。運営は町内会。それでも、宗教活動なのだろうか?
その内に、「柏手」やゲン担ぎで出された勝負前の「カツドン」給食も、違憲となるのだろうか?

一神教は恐い。信仰や主義主張は、やはり両刃の剣である。
コメント
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