足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

リビア騒乱の影響・・・ソロスの読み

2011-02-22 07:48:04 | 株式

休日明けのNY市場では中東での騒乱が最大の材料になるだろう。

海外では金、石油が急騰した。特に金相場が1400ドル台乗せし昨年12月初めの$1434ドルに接近した。ソロスが2月初めのスイスのダボス会議の際、金相場の先行きに強気を論じていたのが想起される。

また先週、明らかになった彼のファンドの最近のSECへの大量取得の報告書ではいくつかのエネルギー関連の株式の大株主になったことが明になった。金、エネルギーという商品の先行きを実に的確に読んでいたことは驚きである。

中東ではエジプトに次いでリビアが騒乱の中心舞台になってきた。

日本とは縁の薄い、はるかに遠くの国であるが中東でのプレゼンスは意外に大きい。

国土は日本の4倍、人口は6400万人と半分。一方、1人当たりの国民所得は14000ドルと日本の約半分である。

先週、私はバンコックに滞在したが、タイの指標と比べると国土はタイの3倍、人口はほぼ同じ、1人当たり国民所得は2倍弱と、新興諸国でも突出した豊かな国である。

石油の埋蔵量は世界では第8位でOPECの主要メンバーである。

内紛が長引き、それが中東諸国に波及すればさまざまな面で世界の市場には影響が出る。

今週はエネルギー関連に注力したい。

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中東紛争を読む

2011-02-21 07:45:53 | 株式

今週の世界の株価の焦点は中東での民主化運動の広がりである。

チュジニアにはじまった騒乱はエジプトに広がり、大衆の民主化運動が成果を上げ始めた。経済面では湾岸でもっとも自由度の高かったバーレーンに波及した。石油は早くから枯渇したが、湾岸では金融センターとして早くから整備された国である。

われわれも1980年代に中東に進出するときはバーレーンをまず拠点にした。中東全体では宗教の規律を守りアルコール類は禁止されているが、バーレーンは外人には自由な国の一つである。私は当時、中東に3ヵ月に一度の割合で出掛けた経験があるが、まずバーレーンで降りる。アブダビ、クウェートと並んで対日感情のよい国である。香港へ行くような気分で出張ができた。懐かしい国だ。ただ飛行機で飛んで練り継ぎのため東京からは最低10数時間はかかる。嫌なことよりも良い思い出のほうがはるかに多い国々で国際化も進んでいる。バーレーンは中東戦争時も米国の戦略的な拠点の役割をになった。

クリントン国務長官が懸念をもつのはそのような歴史的な視点からでもある。

小さな民主化運動が中東の大国エジプトを動かした以上、事態は簡単に収まらないだろう。

昨日の日曜日も開かれた中東諸国の株式市場は軒並み安になった。幸いエマージング市場とし手の存在感が小さいだけに世界の投資家のセンチメントには大きな影響はない。

われわれが懸念しなければならないのは中国である。最近、中東との関係を深めていただけにニュースも入りやすい。

好調な世界の株価にとっては材料としてはスピード調整の域を出ないが、昨年のユーロ圏問題に続く材料であることはたしかである。

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ソロスのポートフォリオ

2011-02-18 07:49:08 | 株式

NY株が慎重論を押し切って上昇を続けている。

株価は暗闇のなかで生まれ、真昼の明るい太陽のもとで終焉する

こんなことばがウォール街ではささやかれる昨今である。ただ昨日の景気指標ではフラデルフィア連銀指数は好調であったが、週間の失業保険申請件数は高水準のまあままであった。景気指標をみると「真昼の太陽」という状況にはほど遠い感じもする。

ソロスのファンドが昨年末に保有していたトップ10の銘柄を明らかにした。

1位はデルデルタ・エアーの空輸株だ。ノースウェストを買収して世界最大になった。世界経済の回復を買う。第2位は金を組み入れたETFSPDR Gold Trust)である。先のダボス会議でソロスは金相場の先行きに強気を表明していた。われわれが「トリトンスクエア通信」で注目したNovagold(NG)もビッグ10に入っているし、アップル(AAPL)もちゃんと顔を出している。ウォーレン・バフェットとはまつたく異なった戦略であるが、株式投資で成功するのには様々な銘柄選択の手法があることを教えている。

本欄で注目してきた東京市場での空輸株のスカイマーク(9204)もソロスが、かつて米国の革新的な空輸株ジェッブルーで成功した経験に倣って選択した。

この銘柄も一時は過熱していたが(25日移動平均が+20%超であった)、ここへきて鎮静化してきた。昨日は+4.0%だ。1月の搭乗率も好調であった。3月期の業績は再度の増額修正が期待できる。日本の空輸業界に大きな風穴をあけている企業である。

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日本株「日はまた昇る」

2011-02-17 07:55:38 | 株式

「日はまた昇るか?」

最近、外人投資家の間で日本株を議論するキーワードになってきた。

昨年はエマージング市場がグローバル投資の人気テーマであったが、今年はエジプトでの政変などで新興市場には一呼吸を置くというムードが高まっている。

それに引き換えフランス、ドイツ、日本が世界の市場でも年初来の値上がりベスト3になり、先進国への資金シフトがみられるようになってきた。

1980年代のスターであった東京市場への見直し人気が台頭してきた。

今週の米バロンズ誌では国際石油開発(1605)に注目記事を掲載している。フランス企業との共同開発である豪イクシス鉱区の開発に注目している。天然ガスの価格が昨年は低迷してきたが、先行き価格の上昇を予想する向きも出ていた。

年初来、エネルギー関連では出光興産(5019)を取り上げてきたが、国際石油開発も和製メジャーを目指した動きを強めてきている。日本では石油開発のノーハウの蓄積ではトップである。

任天堂(7974)の人気の回復が始まった。信用取引での売り残が増加し、昨日は、この種の銘柄の人気化要件の貸借比率の接近という条件が出現した。3DS発売日(226)が接近し売り方が追いつめられてきた。値がさ株が急反騰する前兆である。

任天堂関連ではメガチップ(6875)に注目したい。3月期決算では業績の増額修正があるだろう。3DS向けのソフトLSIではほぼ独占供給に近い。

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Arms指数の動き

2011-02-16 08:26:14 | 株式

ウォール街ではようやく相場も調整局面にはいったのか?

先週のArms指数の動きをみると週間では次のような動きになった。

0.71()0.95(火)1.02()1.26(木)1.09(金)

指数の1.00が「買い」エネルギーと「売り」エネルギーの均衡点であるが、週後半は1.00を超え「売り」エネルギーが強くなった。

様々な理由が考えられるが、差し当たり今年に入ってNYダウ平均は+5.9%になり株価は順調な戻りトレンドをたどっていたことと、昨年第4四半期の決算発表も一巡し個々の株価には好材料が織り込まれたことだ。年初来、調整局面を予想する向きが多かったが、ようやくその見方に相場が同調してきた。

先週半ばから海外出張のため本欄の執筆を休んでいたが、なによりもまず感じたのは航空機の座席がほとんど満席であったことだ。景気の回復を肌で感じた。世界的な景気の回復で人の動きが活発になった。今回はアジアの新興国を訪ねたが、日本の企業に元気が出てきた。

ここでのNY株の調整は当然で、短期的に終わるだろう。

東京市場でも当面は個別物色の強い相場展開になり、銘柄によっては大きな成果を上げるチャンスが来たとみる。業種よりも材料やファンダメンタルを重視する展開になるだろう。

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