足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

台風一過 今週のIPOの戦略は?

2005-09-25 20:12:08 | 株式
台風「リタ」は当初の「レベル5」から「レベルる3」に格下げされテキサスを通過した。先の「カトリーナ」は被害が予想以上に大きかっただけにウォール街は株価への影響を懸念したが、最悪の事態にはならなかった。石油精製基地の27%がテキサスにあるが、決定的な打撃は避けられた。テキサスは原油輸入の29%、天然ガスの19%であるが「カトリーナ」のときほど心配はされていない。
問題は牛肉の供給の10%を占めているので食糧品の値段への影響に懸念。それにテキサス地区に生産基地を持つ企業への収益面での影響がどうなるか?石油化学製品メーカーへの収益への打撃は大きい。エチレンの供給の大半を占めるからだ。
それにしても株価は最悪の事態を織り込んでいたので月曜日は相場は落ち着き、反騰するという期待感が出てきている。
先週は週間で3ヵ月ぶりの下げになっただけに短期的には弱気の裏目が出る可能性がある。
東京市場も最大のリスク」材料が、まずまずの結果であったので一安心。むしろスピード調整があった方がよいと思うのだが・・・
今週のIPO(新規公開)は今月の最終ラウンドだ。27日のコスモ・バイオ(3386・JQ)、ノエル(8947・JQ),、28日のクリエイト・レストランツ(3387・マ)はいずれもビジネスモデルがしっかりしている。今月のIPOの初値買いに失望感が出ているだけに「逆張り戦法」で、価格しだいでは妙味があるとみている。慎重に検討して投資を考える方針でいる。



ハリケーンの影響

2005-09-24 18:55:02 | 株式
ハリケーン「リタ」がテキサスに上陸した。台風の勢力は当初の「レベル5」から「レベル3」に落ちたもののブッシュ大統領の予定したテキサス行きは中止された。
テキサスは米国の石油精製の27%を占めるエネルギーの重要な供給基地である。
石油のほか問題にされていうのは石油化学の基礎資材であるエチレンの生産の4分3を占める供給基地であること。プラスチック原料の供給に影響が出ることが懸念されている。NHKテレビでも日本国内のプラスチック製品の原料不足の番組が流れたところだ。
しかし週末のウォール街では「レベル3」に落ちる見込みを買い、株価は下げトレンドに一息をついたと見る向きも出てきた。
今週のMY株式相場の2%の下げは3ヵ月ぶりの大幅な下げであった。
特に週末はナスダック市場に押し目買いが入り、ネット、通信機器、半導体に人気があったのは久しぶり。インターネットの人気株グーグル(GOOG)は$315.80とこれまでの最高値の$$319.22に迫った。ハイテクの不人気の間に下値を拾う投資家が増えていた。
このような人気が来週も持ち越されるなら、東京市場での物色銘柄の方向性にも好影響を与えるだろう。


ハリケーンの影響は一時的・・・来週の戦略

2005-09-23 17:33:15 | 株式
目先の相場にとっての関心事のひとつはニューヨーク株の動向である。
外人投資家が今回の東京市場の火付け役であるだけに、彼らのセンチメントを大きく左右するのはNY株であるからだ。
ハリケーン問題で大きく揺れ動くウォール街。
昨夜のウォール街での強気筋の声を拾ってみると
「出口のないトンネルはない。最後には光が見える」という。2兆円を運用するエリック・ソーン(ブライン・マウ・トラスト)。
「すべての市場の目はハリケーンに向いている。原油相場が上昇、株価の頭を抑える」と言うのは、ジェイムズ・モナハン(AIG・サン・アメリカ)。
「年初来のニュースのヘッドライン(ニュースの見出し)は悪いことばかり。それなのに株価が横ばいなのは驚きだ。実際の景気と企業業績の強さを物語っている」と表現するのはブライアン・マウ(トラスト・ソーン)。
ここに拾い上げたのは市場のセンチメントは揺れ動くが、相場の貴重の強さを指摘している意見である。
いわれてみれば相場の方向性を双眼鏡でみれば、たしかに強い。
結論は10月は少なくともNY株は強いとみたい。東京市場にも好影響をもたらすだろう。
来週の26日(月)は9月末の株式分割の「権利取り最終日。
住友チタニウム(5726)1対2、HOYA(7741)1対4、カカクコム(2371)1対3の権利取りに注目したい。


IPO(新規公開)投資考

2005-09-22 17:19:00 | 株式
IPO(新規公開)市場がおかしい。
昨日、公開されたアイフィイスジャパン(7833・マ)は公開値69万円に対して、2日目の本日185万円で寄り、引けはストップ安(初値から)で終わった。公開値に対して2.6倍と最近のIPOの人気株に比べるとまずまずの価格形成ではあったが、初値買いした投資家には失望だ。
最近のIPO価格の決定に問題があることは、言うまでもないことだが、ここでそれを論じるつもりはない。それを議論しても「いまさらながら」と言うことになるからだ。
それよりもわれわれがひとつの自分なりの規律(discipline)を持つことが必要だ。このことは昨日の本欄で書いた。
われわれが使っている理論株価による計算では{(2億7000万円÷4%)÷9480株}=810,000円とした。
「トリトンスクエア通信」では「理論株価はIPO価格を上回る。しかしその開きは、あまり大きくはない。初日に寄るのであれば、買いたい。2日目も早いj時間帯であればトレーディングの得意な方は注目くしてもよい」と書いた。
理論株価の天井が高くないので中期的には期待できない。
それに新興市場から資金が第1部市場に移っているときだけに妙味がなかった。投資をした方は新興市場の環境の好転を待つしかないだろう。
ビジネスモデルは面白いのだが、環境が悪い。
理論株価={(経常利益÷4%)÷発行株式数}



株式革命が強まる・・・どういう戦法

2005-09-21 19:00:36 | 株式
前日のウォール街での利上げもどこかへいってしまって、東京市場は地球から離れて別の宇宙にはいってしまったかのような相場展開だ。
出来高が36億株出来ても、静かに相場は進んでいく。まさにIT革命の恩恵が実感できる。
三菱自動車の出来高は5億1300万株。ちょうど1年前の9月21日の市場の出来高は12億株であったので、その40%強に当たる出来高である。この日は三菱自動車を加えた上位10銘柄でこの日の大商いの40%になった。
確実に株式革命が現出してきた。手数料のことを頭にいれなくてもよいくらいのコストで売買が出来る。オンライン・ブローカーはまだ下げるという。大商いも問題なくさばいていく。
売買高と相場の上昇をみていると、往年の日本経済の活力を彷彿とさせてくれる。1980年代にしばしばウォール街や中東へ飛んで胸をはって日本株論を論じた時期だ。外人投資家はじっと耳を澄ませて聞いてくれた。そん時代の再来か。
これまでの経験則による相場の観測が短期的には効果を失った。デフレからの脱却を株価がだれよりも先に感じ取った。
一方、本欄の熱心な新興市場フアンのなかには気迷いがでているかもしれない。
こんなとき、いつも頭に浮かぶのは有名なマーチン・ズバイ博士の株式投資で成功するための3つの要件だ。
「忍耐」(patience),自己規律(inner discipline),柔軟性(flexibility)。
彼は大学での教鞭を捨てニュースレターで成功し、投資顧問会社をつくって財を築いた。
いま、新興市場からは人気は流動性のある市場に流れている。
「忍耐」が頭にくるとともに、下がったところを狙うという逆張り戦法が理想なのだが・・・