マイクロソフト(MFST)のヤフー(YHOO)の買収提案は最終段階に入ってきたようだ。
1株$32での買収であるが、株価はその水準に到達せず、市場は明らかに、今回の買収は成立しないと読んでいる。
ヤフー側はマイクロソフトの買収価格の引き上げを待っている。
2月の検索エンジンの米国でのシェアーはグーグル59.2%(+0.7)、ヤフー21.6%(▲0.6)、
マイクロソフト9.6%(▲0.2%)と、グーグルのシェアーの上昇に歯止めが、かからなかった。
マイクロソフトとヤフーが合併すれば相乗効果が出て、グーグル追撃の軌道に乗ることが出来るのだろうか?
なぜグーグルが後発でありながら、先輩を追い越して躍進をしてきたのか?
それはグーグルには、なんとなく新しい技術革新があるような感じを、ユーザに与え、それが口コミで利用者の輪を広げていった。
有名な運用者であるレッグメイソンのビル・ミラーは「ロックイン効果」に注目する。ハイテク製品は利用者がいったん馴れてしまうと、使い勝手の良さの魅力にひきつけられ、新しい操作や利用方法を身につけようとは思わない。このことを「ロックイン効果」という。グーグルのシェアー拡大の原動力にはあきらかに、この効果が働いている。
われわれはヤフーの買収が成功すれば、ネット業界に合併という視点での見直し効果が出る可能性のほうに注目したい。東京市場でもこの人気が出てくるだろう。