東京市場では遅まきながら桜が満開。
今週から決算発表がはじまった。それに合わせて日経新聞の証券欄ではこれから発表する企業の大幅な増額修正が目白押しに顔を出す。銘柄を追いかけるのに時間が足りない、うれしい悲鳴だ。
本日の日経新聞の第一面に「業績・上方修正ラッシュ」という記事が掲載され日本電産、日立、東芝、キャノンなど大型企業の名前が並んだが、日本電産など今週のアナリストの強気レポートでさえ上回る数字が発表された。
ここ2年間、企業の減額修正に振り回されたが、180度転換した世の中になった。
日本企業の必死の生き残りの作戦が功を奏してきた上に、世界経済の回復への感応度が高くなってきた。
これで円相場がこのまま円安トレンドに向かうなら(向かうと思う)なら、日本のアジアでのプレゼンスは再び中国と経済面では真っ向からの勝負になる。
昨日は本欄でも再三とりあげてきたマクニカ(7631)が決算発表したが、大幅な増額修正で事前の予想を上回る数字であった。特にアジアでの拠点の展開に一足先に成功したことと、カーエレクトロニクス分野での好調が、業績回復のキーポイントになった。
昨日の東京市場では半導体関連商社に新高値が続出した。この分野の株価は出遅れている銘柄が多く、かつて、本欄で注目したパワービルダー関連のような人気になるだろう。
ウォール街でも好調な決算が続く。昨日現在ではS&P500の34%が発表されたが、利益は+50%となっている。事前の予想は+35%。発表になった売上は+11%(事前の予想+9.1%)であるが、売上の増加に対しての利益の感応度が高いのが注目点だ。
世界的に景気は拡大のプロセスにはいった。