足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場の深い押し目はない・・・農業総合研究所(3541)と安全マージン

2017-03-08 06:40:19 | 投資戦略
日本では農家の権益を守るという旗印を上げ農協が流通段階を抑えてきた。ここに風穴を開けるのは、少年時代のある時期を田舎で暮らした経験のある私には驚きであった。
JAもその合理性を最近は認め、相乗りする姿勢に変わった。公開後、この株の有望性を主張する私の見方に反対論をぶつける向きも多かった。
大げさに言えば生産者と消費者の間で起ったひとつの革命である。
NY株は過去4日間のうち3日間の下落。トランプ相場で休みなく上がった反動である。
トランプ当選に貢献したヘッジファンドのカール・アイカーンは11月の当選祝賀会を早々に引き上げ、大量のショートポジションを買い戻したのは有名な話。彼は最近までショートポジションが比較的に大きかったが、相場の一服には賛成のはずだ。このようなヘッジファンドもほかに多く、相場の調整は賛成のはずだ。それだけに大きな深い押し目は考えられない。

農業総合研究所(3541)は昨年12月のIPO時には1800円の安値をつけたが、その後はビジネスモデルのユニーク性に注目が集まり、上昇が続き先月には公開時の4.7倍と7640円にまで上昇した。
この間に公開されたIPO銘柄のなかでも目立った存在。
最近、上梓した拙著「株で資産を蓄える」(開拓社刊)で農業総合研究所を安全マージンの高い銘柄に入れた。安全マージンはバフェットが教えを受けたベンジャミン・グレアム(株式投資のバイブル「証券分析」を書いた)が銘柄選択の要件の一つしている。私の知人の運用者(著名な米投資銀行のマネージャー)は、株式を論じる場合に必ず取り上げる指標であり教えられた。バフェットも重要視する指標の一つだ。
農業総合研究所は聞いただけで、頭から無視する向きもあった、農家とス-パーとの間にはいって農産物を売る仲介役を果たす。JA(農業共同組合)が牛耳ってきた農産物市場で仲介役を務め農家→消費者との直接取引のシステムをつくったベンチャー企業である。
株価はこのことをいち早く察知し上昇、確実にテンバガー(10倍株)の道を歩む。
「トリトンスクエア通信」でいち早く取り上げ、先に紹介した拙著でも詳しく書いた。
強く注目したい。中学生校時代に田舎の学校で農業の必須科目を学んだが、農業への関心が銘柄選択に生かすことが出来た。引き続き注目している。



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