足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

元気がでてきた東京市場・・・今月はウオール街よりよかった

2006-12-29 18:42:31 | 株式

2006年の相場も終わった。

東京市場がNY株に大きく出遅れた。「昨年、大きくアウトパフォームしたのだから当然」という理由づけもできるが、それだけの理由で片付けてしまうのには満足できない。日銀が金融政策の変更を検討するような日本経済になった。資産バブル崩壊の最大のガンであった金融システム不安も払拭され、企業業績は5年連続の増益、景気は戦後最長の上昇を記録した。

問題は2001年のエンロン問題に匹敵する粉飾決算であるライブドア問題と村上ファンドという、かっての仕手集団の行動に近いような投機の破綻が、相場のセンチメントを大きく悪化させた。2003年以来の上昇相場の主役であった個人投資家の株価形成における影響力の分析が、専門家の間で十分でなかった。外人投資家や機関投資家の行動につてはかなり精緻な分析は行われているが、オンライン取引の分析にはあまり関心が払われなかった。

東京市場がNY株に大きく負けたのは個人投資家のセンチメントが左右したとみる。

そのセンチメントも12月にはいってから好転の兆しがみられる。今月は日経平均の上昇率はNYダウの2倍であることをみてもわかる。

日本でも個人投資家のセンチメントを計量化する動きが始まったがまだまだ、ウォール街で利用されている指標に比べて質の低いものであり信頼性に欠ける。外人投資家からみれば東京市場の株価形成は欧米に比べて効率性に欠ける。

私なりの指標を実験中だが、その中味は別として最近は個人投資家のセンチメントの回復に手応えを感じる。

新年の銘柄としてミツミ電機(6767)に注目。昨日、発表された11月の鉱工業生産指数でも電子部品・デバイスの出荷が目立った。

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