今週、しばらくボックス圏にあったビットコインが動き始めた。
ボックス圏でもみ合っているときには、積極的な投資家の動きは一服していたが動きはじめると、「下値買いチャンス」をねらっていた投機家が上値を追いかけるゲームを開始した。
ビットコインには株価のようにチャートで投資のタイミングを狙う分析はみられないし、PER(株価収益率)のような尺度もない。
個人投資家は独自に作成したチャートを描き投資の手法に利用し売買する。
投資の神様ウォーレン・バフェットはビットコイン投資の将来性に早に目をつけたたが、100万円台に乗るまでに大きな利幅をとり手放した。
その後は相場の上昇のチャンスを横目でにらんで再度の投資には動かなかった。
バフェットと並んで20世紀が生んだ偉大な投資家と評価されてきたビル・ミラーは、早くから投資した資金は動かさずいまなお持続を続けている。
ビットコインは70万円台にのせたが一時のような騒ぎはみられなかった。
初期には中国勢が相場の方向性をがっちり握ったこともあったが、政府が規制してからは表面だって投資する動きはみられない。
最近は米国勢がビットコインの主導権をとるようになり、目下は大手投資機関フィデリティのほか総勢8社がETFに組成して上場する計画を当局に申請し、ビジネス参入を待機している。
各社とも出遅れたことに悔いている。
各社の前向きの姿勢をみていると、1ビットコインが700万円台になってもむしろ以前より前向きの姿勢を示している。
これまでの相場の動きをみると、今回のような局面はいままで何度も経験した。そのたびに相場は「かべ」をよじ登り続け現在の700万円台を実現してきた。現在の水準でピークをつける気配はみられない。
「相場は生きている」ことは確実である。