足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NO1エコノミストのEd・ハイマンの見方・・・相場を動かす

2007-08-30 10:09:36 | 株式

NY株が大幅高になった。

理由のひとつとしてあげられているのが、有名なエコノミストのエド・ハイマン(ISIグループ会長)の「連銀は近くFFレートの利下げに踏み切り、先行き0.25%ずつ下げ、金利を4.0%にする(現在5.25%)」というレポートである。

ひとりのエコノミストの見方が相場を動かすというのは、合理性の働くウォール街ではめずらしいことではあるが、過去27年間にわたって人気投票NO1の地位を守り続けてきただけに、市場はその見方に信頼を置く。

彼は独立して調査会社を興す前には、伝統のある機関投資家向けの証券会社サイラスローレンスで活躍した。東京にもしばしば来て、彼の話を聞いたこともある。

「連銀は2年間にわたって利上げを続けたがその結果、住宅市場は16年ぶりの不振に陥った。現在の状況を評価付けするならば“非常に悪い”といえる」

「金融政策が緩和に向かうとき、株価は一本調子で上昇するというのが歴史が物語るところ」

「連銀のこれまでの政策評価はAランクだ。インフレの進行にブレーキ役をはたすというすばらしい機能を発揮した」

「利下げの効果が出るまでには時間がかかる。経済成長率は1.0~1.5%に落ちるだろうが、浮上するのは2008年である」

「不況になることはない。ただ住宅市場は向こう3年間は不振が続き、サブプライム問題は尾をひくだろう」

「雇用の増加は減速する。それが連銀の利下げの行方を判断する道標になる」

「いまは先行きに投資する時期だ。米国はインフレのない好ましい状況に移行するのに賭ける時期だ」

久しぶりに明るい見通しのレポートにウォール街は大きく反応した。

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