足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米共和党の勝利を歓迎・・・ウォール街

2014-11-06 06:46:02 | 株式
NY株は続伸した。米中間選挙で上院でも共和党が過半数を制覇し、大統領の民主党は両院での支配権を失った。これまでの経験則では大統領の与党が議会の支配権を失った方が株式市場にはプラスになった。政権が人気取りのためにバランス政策を無視して政治を牛耳るのにチェック機能が働くからである。オバマ大統領にとって任期はあと2年間、野党の政策にも耳を傾けながらの政治になる。
これまで相場の足を引っ張ってきたエネルギー株が反騰した。また市場の人気の一角を占めるメディア株の好決算を見直し上昇した。メデイア株が多いだけに投資家心理に与える影響は大きい。
この日も中国株アリババ(BABA)が新高値に進んだ。9月にIPO価格$68で公開され、この日は一時$110.14とIPO価格に対して61%上昇した。投信、ヘッジファンドが競って投資しただけに、相場全体の人気にも好影響をもたらせる。中国では11月11日が年末)、ショッピング・シーズンの幕開けになる。Eコマース関連企業には大きな勝負どころである。
海外では円相場の下落が続く。日銀の金融政策で日米の政策が逆方向に進むことが背景であるが、ウォール街の関心事はヨーロッパにある。ユーロ圏参加の18ヵ国の消費が落ち込んでいるデータが発表されたが、ヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁の次の一手に注目。
東京市場では先週来、相場を牽引した業績相場に乗る銘柄が小休止したが、下値には出遅れた向きの買いがはいるだろう。
昨日も書いたように出遅れた新興市場の銘柄が息を吹き返してきた。先頭を切るのは10月22日に公開したオプテイム(3694・マ)である。IPO価格4,000円であったが昨日は29,910円と短期間に7倍になった。新興市場のスターにのし上がった。インターネットをより身近にするソフトの開発企業である。
先月末に決算発表した任天堂(7974)の新規事業の睡眠と疲労度を自動的に測る健康機器への進出を昨日のCNNMoneyが取り上げた。海外のメディアが注目はじめた。