足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株が回復、日米とも限られたIPO株には資金が流入

2014-10-04 06:50:37 | 日記
今週にはいってから4日間の続落であったNYダウは週末になって大幅高になった。
月間最大の景気指標である雇用統計(9月)が事前の予想22万人に対して24万8000人と久しぶりに好調な筋が出たのを好感した。今週初めからの調整局面で久しぶりに微調整にはいると弱気筋を元気づけたが、この日は弱気筋に一打を与えた。
た米連銀イエーレン議長は資産買い上げに休止符を打ち、来年のどこかでゼロ金利縮小に踏み切るときが来るかに細心の注意をはらう。世の中の大方の意見と市場でのコンセンサスに注力を払い自分の判断は事前にはみせない。
最近、日本の景気指標がまだら模様になってくると日銀の黒田総裁の消費税再引き上げへの言及に市場は厳しく反論し、日銀の政策運営の枠を超えた口出しと批判する。
最近、海外のアベノミクスに対しての見方に色あせが見られるのは確かである。
昨日のウォール街でもハイテクのなかには東京市場の新興銘柄のような動きをする銘柄が散見される。
ウォール街では取引にストップ高もストップ安もない。それに新興市場の銘柄にも自由に空売りが出来るので、株価の一方通行はない。
ウォール街では、ことしの下半期のIPO銘柄で最高の上昇率を記録したのがモビルアイ(MBLY)(8月4日公開)。イスラエル本拠で自動車の無人運転のシステム開発企業。$25で公開されたが高値$60.28を記録し、最近は調整していたが昨日は$57.70まで戻してきた。欧米のGM,フォルクスワーゲンが一部導入を始め日産自も導入している。ウォール街ではモバイル機器の心臓部チップの開発会社のような企業と位置づける。同社では「競合相手に4年間先行し、先行きも技術差簡単は埋まらない」としている。
東京市場なら目下の新規公開企業のFFRI(3692)のような存在で、この株は連日ストップ高をつけている。インターネットのサイバー攻撃に立ち向かうベンチャー企業である。日本ではこの種の企業にはヘッジファンドの空売りがはいらないため、株価は一方通行になるが、FFRIの株価の動きを見て、モビルアイ(LBMY)のことが頭によぎった。米国株への投資でいまもっとも注目したいい株である。
「トリトンスクエア通信」では9月3日号でとりあげた。その後、同社のことは日経新聞(9月23日)にも掲載された。
米国株投資で成功するひとつの行き方である。