新興市場に元気が出てきた。
これまで何度か「底入れ」とみながら、予想が外れてきたが5月末に「新興市場の底入れ」(「トリトンスクエア通信」5月30日)とした。
昨年1月のライブドア破綻で、その後、何度か戻りに挑戦するが,その都度しこりができ、底入れまでの時間が意外に長引いた。昨年11月下旬に信用の最後の期日が終わり、「これで底入れ」とみたが、それも甘かった。それから6ヵ月目の本年5月が最後の期日圧迫の終焉になったようだ。
5月30日号ではこの点を重視して論じた。
新興市場を代表するのはマザーズ指数である。
5月21日の指数は807.00から本日まで+17%の反騰になった。
一方、この間の日経平均は+3.7%なので、新興市場は4.7倍のスピードで上昇した。
センチメントが好転したと思うサインのひとつは、IPO(新規公開)のなかに、公開日の初値で投資して大きな成果を上げられる銘柄が出てきたことである。6月7日に公開したNTTイントラマート(3850・マ)は初値36.5万円に対して本日は72.4万円、6月19日のサイバーコム(3852・JQ)は初値3660円に対して、本日は4670円買いの気配で終わった。
このような動きが出てくるのは久しぶりのことである。
この種の銘柄の数が広がれば、個人投資家のセンチメントの好転につながり、流入する資金量も増えてくるだろう。
これから月末までNTTイントラマートやサイバーコムのような人気銘柄がいくつか出る。IPO銘柄のフアンにとってはチャンス到来である。