足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
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米フォーチューン誌の任天堂の記事

2007-06-14 20:31:12 | 株式

米フォーチューン誌が任天堂についいての分析記事を掲載した。

記者が京都の本社まで飛び、岩田社長、宮本専務に長時間にわたってインタービユーをしたようだ。

さすがはフォーチューン誌という視点での切り込み方には、われわれの関心を惹きつける点が多かったが、本日は2つの点を紹介しよう。

まず世界最大のゲーム・ソッフトの開発、流通会社の米エレクトロニック・アーツ社(EA)の任天堂への対応である。シリコンバレーに本拠を置く企業で、投資家の間でも成長企業としての評価が高い。

Wii向けの「ザ・ゴッド・ファーザー」や「タイガー・ウッズ」のソフトの開発に着手した。これまでの同社のヒット商品だが、Wiiのさまざまな新しい機能を取り入れて新しいゲームの世界を創造しようという。また同社は有名なスティーブン・スピルバーグ(スター・ウォーズなどの監督)と組み,今秋には「My Sim」という作品を出す。

またEAの製作トップが指揮してサッカーのゲーム“任天堂はパイオニア”の製作を始めた。

EAがこれまでの開発の軸足をXboxPS2から任天堂に移したのは注目される。

岩田社長は「青い海(ブルー・オーシャン)」戦略に成功した。成熟した市場に新しい旋風を巻き起こした。かつてのスターバックスや現在のアップルと同じ成長戦略である。経営学で最近、提唱され始めた理論であるが、その理論が世の中に出る前に実行した。「青い海」は限りなく成功のチャンスがある。ただ問題は「いつ同じ戦略の競争相手が出て赤い海にあるか?」にある。

米フォーチューン誌の記者がWiiの月産は100万台だが、やがては150万台、200万台になるとみているようだ。任天堂の株価を評価する上で参考になる点の多い記事である。