足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

アニメーション新時代・・・ピクサーの利益2倍からのヒント

2005-11-09 18:57:16 | 株式
昨日、ウォール街でア二メーションのピクサー(PIXR)が第3四半期の決算を発表、引け後の株価の気配が急騰した。
アナリストの予想を2倍も上回る好決算であった。アナリストも兜を脱がされた。
今年は特に大きなヒット作品がなかった。これまでの同社のアニメでの最大のヒット作品は「ファインディング・ニモ」(2003年)で、世界での興行収入は8億6500万ドル、それに次ぐのが「ザ・インクレディブル」(2004年)の6億3100万ドル、第3位が「モンスターズ」(2001年)の5億2500万ドルだ。
今年はこの種の新作がなく、アナリストは人気の谷間とみた。次の大型は2006年の予定で、新作の内容は未発表だ。
ここに落とし穴があった。アニメーションのコンテンツとしての価値が、大きく変貌している時代に来ていることを見落とした。これまでの人気作品のDVD、テレビ放映化のほか、ブロードバンド時代を迎えてネット上での流通が急ピッチで伸びている。これまでのライブラリーの利用は利益率が桁違いである。アナリストの予想を2倍も上回るという、アニメ新時代の幕明けである。これからコンテンツとしての需要は計れないぐらい大きい。映画会社として「当たる」「当たらない」で評価をする時代はおわった。
前置きが長くなった。
東映アニメーション(4816・JQ)に注目しているからである。10月16日に9月中間期の業績を増額した。売り上げ95億円→111.4億円、経常利益17億円→26億1000万円。
2006年3月期の経常利益は28億円→36億円に増額したが、こんな数字では済まないだろう。
この株の評価をわれわれも視点を変えるときにきている。
「ワンピース」と「金色のガッシュベル!!」「ふたりはプリキュア」などがヒット。
目先、中期とも注目できる株だ。

コメント
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