足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

IPO(新規公開)投資考

2005-09-22 17:19:00 | 株式
IPO(新規公開)市場がおかしい。
昨日、公開されたアイフィイスジャパン(7833・マ)は公開値69万円に対して、2日目の本日185万円で寄り、引けはストップ安(初値から)で終わった。公開値に対して2.6倍と最近のIPOの人気株に比べるとまずまずの価格形成ではあったが、初値買いした投資家には失望だ。
最近のIPO価格の決定に問題があることは、言うまでもないことだが、ここでそれを論じるつもりはない。それを議論しても「いまさらながら」と言うことになるからだ。
それよりもわれわれがひとつの自分なりの規律(discipline)を持つことが必要だ。このことは昨日の本欄で書いた。
われわれが使っている理論株価による計算では{(2億7000万円÷4%)÷9480株}=810,000円とした。
「トリトンスクエア通信」では「理論株価はIPO価格を上回る。しかしその開きは、あまり大きくはない。初日に寄るのであれば、買いたい。2日目も早いj時間帯であればトレーディングの得意な方は注目くしてもよい」と書いた。
理論株価の天井が高くないので中期的には期待できない。
それに新興市場から資金が第1部市場に移っているときだけに妙味がなかった。投資をした方は新興市場の環境の好転を待つしかないだろう。
ビジネスモデルは面白いのだが、環境が悪い。
理論株価={(経常利益÷4%)÷発行株式数}