債券投資の世界でのウォーレン・バフェットと言われているのがビル・グロスである。
ピムコ投資顧問会社の経営者であるが運用資産は4933億ドル(54兆円)と機関投資家としては最大。
ビル・グロスは毎月、自らが月間レポートを書いて顧客に配信している。その文章は米バロンズ誌の巻頭に匹敵敵する。
9月号を水曜日に出した。
「投資家は不動産、株式、長期債のウエイトを減らし、短期の高格付け債に力点を置くべし」と推奨した。特に懸念しているのが米住宅バブルで「拡大のストップ」「減速」「崩壊」のいずれかが起こるとみている。
特に8月27日のグリーンスパン議長の最後の講演会(来年1月に退任)で、「リスクを無視して資産投資に走る風潮」への警告に注目した。年内にあと2回、0.25%ずつの利上げを行い4%に持っていくと予測。
この場合は上記のコースのうち「崩壊」の可能性が高いという。その見通しが当たれば資金は期間の短い債券に殺到する。1998年のロシア危機、LTCM破綻のときがそうであった。
彼は年初から、今年の株価には慎重論を唱えていた。
今日の東京市場をみていると一時出ていた20日の連銀FOMCでの利上げ見送りの可能性は小さくなってきた感じがする(ゼロではないが)。
かねての本欄での戦略通り、目先はお腹をこわさないように「胃薬」を飲んだ方がよい。調整局面である。
ビル・グロスのレポートは、先行きの判断にいつも頭には入れておきたい。
ピムコ投資顧問会社の経営者であるが運用資産は4933億ドル(54兆円)と機関投資家としては最大。
ビル・グロスは毎月、自らが月間レポートを書いて顧客に配信している。その文章は米バロンズ誌の巻頭に匹敵敵する。
9月号を水曜日に出した。
「投資家は不動産、株式、長期債のウエイトを減らし、短期の高格付け債に力点を置くべし」と推奨した。特に懸念しているのが米住宅バブルで「拡大のストップ」「減速」「崩壊」のいずれかが起こるとみている。
特に8月27日のグリーンスパン議長の最後の講演会(来年1月に退任)で、「リスクを無視して資産投資に走る風潮」への警告に注目した。年内にあと2回、0.25%ずつの利上げを行い4%に持っていくと予測。
この場合は上記のコースのうち「崩壊」の可能性が高いという。その見通しが当たれば資金は期間の短い債券に殺到する。1998年のロシア危機、LTCM破綻のときがそうであった。
彼は年初から、今年の株価には慎重論を唱えていた。
今日の東京市場をみていると一時出ていた20日の連銀FOMCでの利上げ見送りの可能性は小さくなってきた感じがする(ゼロではないが)。
かねての本欄での戦略通り、目先はお腹をこわさないように「胃薬」を飲んだ方がよい。調整局面である。
ビル・グロスのレポートは、先行きの判断にいつも頭には入れておきたい。