クリスマス会

2013年12月23日 | 日記
今日は我が教室の今年最後のイヴェント、クリスマス会の日でした。オーバーワークで先週ついに風邪をひいてしまった私は、「絶対にこじらせない!」と自分に言い聞かせつつ、薄氷を踏む思いで毎日を過ごし、ともかくも無事今日を迎えました。今朝目覚めたら咳が止まっていたので、「やったー!」と(まだ何も始まっていないのに(笑))快哉を叫び、支度を整えて会場へ。10時に会場を開けて頂き、男性の生徒さんに手伝って頂いて設営を終え、10時30分からリハーサルを開始しました。午前中は熊本市内の生徒さん達のリハで、私を含め8名が伴奏合わせをしました。伴奏をして下さったのはうちの若い生徒さんで、ピアノが専門のUさんです。歌の伴奏が大好きだと言うので、これ幸いとお願いしたのですが、何しろ8人分、全部で12曲もあります。いくら何でもちょっと多過ぎたかな(笑)。でも、よく歌を聴きながら立派にきちんと伴奏してくれて、感謝感謝。12時から30分間はゲスト出演のチェロの方たちのリハーサル、その後1時30分までは市外から来られる生徒さん達のリハに充てました。県外からやってきた4人組の聖歌隊と県南からの4名がソロとアンサンブルの合わせの練習をして、1時30分から合唱のリハーサル。合唱だけに参加する7名も含め、総勢23名の女声3部合唱「Ave verum corpus」は、想像通り豊かな響きでとても素敵です。ソロの方たちも皆さんなかなか調子がよく、今日はきっと素晴らしいサロンコンサートになるだろうと期待に胸が膨らみました。
開演の時間になると、出演者総勢37名、ご家族やご友人が加わって50名近い人数が小さな画廊喫茶にギュウ詰め状態で、過去26回のクリスマス会の中で最多人数となりました。今日は時間的に十分な余裕を持ってリハーサルをしたので、落ち着いた気持ちでスタートすることができました。最初の出演は小学校1年生の女の子2人。まず最初に、お母さんと一緒に4人で「あわてんぼうのサンタクロース」を歌ってくれました。皆で一緒に歌ってほしいというU先生のお言葉で、私も一緒に歌いました。ピアノ教師をしていた頃よく歌った曲です。懐かしい!次に一人ずつピアノを弾いてくれました。先生との連弾もあり、可愛い演奏に場が和んだところで独唱コーナーの始まり。最初はカウンターテナーのT君のイタリア歌曲「Vergin tutto amor」、次は今年のニューフェイス、テノールのNさんの「Ombra mai fu」、続いて同じくテノールのニューフェイスTさんのシューベルト歌曲「野ばら」と「旅人の夜の歌」。ビギナーらしい初々しさと端正さで、好感の持てる良い演奏でした。次は女声です。うちの教室のアシスタントのSさんがイタリア歌曲「Se tu della mia morte」を、今年初出演のソプラノNさんがイタリア歌曲「Piacer d'amor」とプッチーニのオペラアリア「私のお父様」を、常連のIさんは日本歌曲「うばぐるま」とメンデルスゾーンの歌曲「歌の翼に」を、ベテランのYさんが日本歌曲「浜辺の歌」とチレアのオペラ「アドリアーナ・ルクヴルール」のアリア「私は芸術のしもべです」を歌われました。4人ともリハの時より伸び伸びと良い声が出ていますし、味わいのある歌いぶりでした。次に声楽アンサンブル。県南からご参加の女声ペアがペアルックで現れ、「ひいらぎかざろう」、「もみの木」、「もろびとこぞりて」のクリスマスメドレーを歌いあげられました。ピアノ伴奏付きの華やぎのある楽しいアンサンブルでした。一転、今度は県外からご参加の教会の聖歌隊のア・カペラです。日本語の讃美歌「ダビデの村の馬屋のうちに」と、パレストリーナの「ミサ・ブレヴィス」から「キリエ」。それはそれは純度の高いハーモニーで、心洗われる思いがしました。
数分間のトイレ休憩をはさみ、第2部の開始です。チェロ独奏で「G線上のアリア」、「金婚式」、「君をのせて」が演奏されました。伴奏は指導者のU先生。チェロの音って渋くていいですね。楽器を抱くようにして弾くスタイルも素敵です。聴いていると声の調子が良くなるような気がします。チェロの後は、先ほどクリスマスメドレーを歌って下さったUさんのイタリア歌曲「Amarilli」とJさんのオペラアリア「Vedrai carino」、そしてTさんの日本歌曲「おやすみ」とマスカーニの「Ave MAria」、Nさんの日本歌曲「たんぽぽ」とシュトラウスの歌曲「万霊節」。この4人は県南からのご参加で、Nさん以外は今回が初登場。どなたも気持ちのしっかり乗った大人の歌です。ここでゲストの登場。我が盟友、メゾソプラノのIさんがカルメンの「ハバネラ」をフランス語で色香ゆたかに歌って下さいました。その次に歌った私の曲は、ワーグナーの「タンホイザー」からエリーザベトのアリア「全能の聖母よ」です。「ハバネラ」とこれほどの好対照も珍しいでしょう(笑)。ものすごい瞬発記憶力を発揮して、暗譜で歌いました(が、途中1小節の間奏で次のフレーズの頭の歌詞をド忘れし、1小節遅れて入ってしまって伴奏者を焦らせました(笑))。
独唱が終わり、次はチェロ4本のアンサンブルです。「今日初めて合わせをしました」と仰っていましたが、チェロの重厚な響きが重なり合うと格別な味わいがありますね。
いよいよ最後の合唱です。モーツァルトの「Ave verum corpus」、自画自賛になりますが、リハーサル通りの素晴らしい出来でした。
ここまでで既に4時、県外の聖歌隊のメンバーはそろそろ退出の時間です。これから茶話会ですが、午前中に県北で本番を一つこなした後駆け込みで参加して下さったNさんが、茶話会のオープニングとして日本歌曲の「浜千鳥」とマスカーニのオペラアリア「ママも知る通り」を朗々と歌い上げて下さいました。これをもって演奏はすべて終了。
茶話会では、今回初めてご参加の方に自己紹介を兼ねて一言ずつご挨拶を頂きました。となたも皆、快い緊張感と歌える喜びに浸った数時間だったようです。和やかに談笑して5時過ぎに解散。今年の良い締めくくりができました。
皆さんがお帰りになった後、会計を締めて片付けをし、外に出ると一気に緊張が緩みました。アシスタントのSさんとゲスト出演のIさんと3人で近くのカフェに入り、そのまま夕食会となりました。3日後にはもう一つの大きなイヴェント、チャリティコンサートの「メサイア」が控えています。ここで少しクールダウンをしておかなくては。と思いつつ、女3人でかしましくおしゃべりしているうちに、もともと風邪っぴきの声がだんだん低くなってきて咳が出始めました。重い腰を上げて帰宅したのは10時近くでした。
家でほっとくつろぐうちに、身も心もほぐれてきました。明日はMRIの検査の日です。検査中、爆睡しそう(笑)。

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7 コメント

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ありがとうございました (N)
2013-12-24 01:29:53
日は変わりましたがまだ今日の気分です。
今日はありがとうございました。日々お忙しい中、私たちのためにクリスマスコンサートを開いてくださり、準備から私たちのリハーサルにまでお付き合いいただき、本当にありがたく思います。茶話会も皆さんとお話しできてとてもよかったです。
昨夜は今日の予定外のお客様をお断りできなかったので2時くらいまでかかって夕食を温めて出すまでに全部作り上げて休みました。ちょっと無理してもやれないことは無いなと思いました。団体意外だったらこれからもなるだけ参加したいと思います。
チャリティーコンサートは整理券頂きましたが行けなくなりました。残念です。ご盛会をお祈りしています。
どうぞお体ご自愛くださいまして良い新年をお迎えください。
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Unknown (1ばんぺいゆ)
2013-12-24 07:18:26
先生、MRIの検査ってどうされたんですか?
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Unknown (吉田)
2013-12-24 08:32:49
ばんぺいゆさん、コメント有難うございました。昨日はお互い充実の一日でしたね。出演者の皆さまの素敵な演奏に励まされ、癒された日でした。
MRIは脳みその検査です(笑)。長年の片側顔面けいれんの原因が血管の蛇行以外の何かである可能性もゼロではないので、安心のために一応調べておきましょう、ということで。私としては寝に行くような気分です(笑)。結果は追ってご報告致します。
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Unknown (s)
2013-12-24 23:57:18
本番、こんなに沢山の方に聴いて頂ける嬉しさに浸っていました。歌詞間違えましたが(笑)皆さんの歌が心に染みるってこんな事かなぁと本当に楽しかったです。歌を続けてて良かったとしみじみ思いました。有難うございました(*^_^*)
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Unknown (吉田)
2013-12-25 09:39:05
sさん、コメント有難うございます。温かい雰囲気でしたね。無傷とはいかないのが本番ですが、アラ探しをするような人は誰もいないのがうちの教室の素晴らしさです。すごく心地よく、幸せな気分になれる時間でした。いつも土台として動いて下さるsさんに感謝!
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Unknown (ドレミファそら豆)
2013-12-26 11:07:33
クリスマス会、お疲れさまでした。  毎回、何のお手伝いもせず・・・すみません。
 朝から・・・あれ~~~のどに痛みが有るっと思いましたが、まァ~~何とか歌えました。
メガネ(老眼鏡)をかけずに歌おうと思ったのですが・・・思うようにいかず、本番では見栄を張らずにメガネを使いました。(笑・笑)
で・・・・間違えずにしっかり歌えました。
来年は暗譜で頑張りま~~~~す。(鬼が笑っていますね。 笑・笑)
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Unknown (吉田)
2013-12-27 01:35:38
そら豆さん、良い歌を歌って下さいましたね。喉が痛いとは気づきませんでした。
今日、M先生が「レッスンは暗譜をしてから来てもらうようにしている」とおっしゃっていましたよ。楽譜を見て歌うとテンポが遅れるんだそうです。一理ありますね。来年から私もそうしようかな。暗譜した分だけレッスンするってね。人に言う以上、自分もそうしなきゃいけませんね。
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