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紫紺のやかた

紫紺のやかた

能の庭で幽玄の美を堪能しました

2024-10-13 18:26:03 | 日記
 逗子文化プラザ交流センターに置いてあった沼間路地展10/5(土)~10/27(日)のチラシの中に「能楽 花宴」熊谷眞知子という案内があった。チラシの裏に地図も記載されていて、毎年バーベキューの集いでお世話になるY.A.先輩宅のすぐ近くだった。
 また別のチラシに10月13日(日)13:30からお話「幽玄の美」、能舞「野宮」が行われることも判った。

 インターネットで調べると熊谷眞知子さんは綺羅ら能楽の会を主催され金剛流の能楽師であることが判った。また能楽は2001年ユネスコ世界無形文化遺産第1号認定でもあり、熊谷宅での舞が拝見できるということで是非見なければと思った。なお3年前に亡くなった姉の遺品の中に般若の能面があったことと、カラオケ会で利用するスナックの名前が「舞」であることも舞を見なければと思った要因だった。かなり前にカラオケクラブの名刺の裏に世阿弥の風姿花伝から取った言葉を添えたことも思い出した。

 前日はY.A.先輩宅庭でのバーベキューの集いだったので、熊谷さん宅の入口を先輩に聞いて確認している。五霊神社前のバス亭「宮の下」に二日続けて降りた。神社の左側の細い上り坂を進んで右手にY.A.先輩宅への階段を横目に少し進むと左手に能楽花宴入口の案内貼り紙があり中に入った。直接庭に入った感じがした。数人既に来ていて、署名帳に名を記して部屋の中の装束や扇子と木箱に能面及び小さい花入れの花も見て庭に戻った。
 柿の大木の下にテント地のような白い布が敷かれ木製の鳥居が備えられていた。舞の題名が「野宮」なのでそうなのかと感じた。庭は山の斜面に多くの木が生えたり植えられていたが白萩の花も咲いていた。百日紅は僅かに花を残し、南天は実を赤くする前で,斜面に植えられた楓の下の岩場には岩煙草の葉が沢山枯れないで残っていた。藤の枯れた幹には猿捕茨が絡まって自然な趣を漂わせていた。能の起源が猿楽なので猿に因む植物を大事にしているというのは考えすぎかなとも思った。
 丁度柿の大木の病葉が布の上に落ちる中、初めに棗の大木を背にして年配の男性(ご主人か)から「幽玄の美」のお話があった。能の鎌倉・室町時代からの歴史と心の内面の動きが能である説明もあった。30分は話があったと思うが皆な庭に用意された椅子に座り、または縁側に敷かれた赤い毛氈に座って聞いている。参加者は30人程だった。
 次いで装束に纏った熊谷眞知子さんの能舞が披露された。静かな動きで1メートル近くで見ることが出来、面は付けず額に蔓帯を締めて顔は見えていたので幽玄と合わせ優雅な一時を強く感じた。鳥居を手で掴み足を上げる動きが印象に残っている。
 終わったあと遠くて確認できなかったが幹に皺が目立った大木がひょっとして棗かなとは思ったがやはり棗であることを眞知子さんから聞いた。棗は見かけなくなったが下田橋近くの桜山1丁目の家で見たような気がする。

▶▶なお能舞の「野宮」についてインタ-ネットに下記説明があったので後日のために追記しておきたい。
 
◎晩秋の9月7日、旅僧がひとり、嵯峨野を訪れ、伊勢斎宮の精進屋とされた野の宮の旧跡に足を踏み入れます。昔そのままの黒木(皮のついたままの木)の鳥居や小柴垣を眺めつつ参拝していると、榊を持った上品な里女が現れます。女は、僧に向かい、毎年必ず長月七日に野の宮にて昔を思い出し、神事を行う、ついては邪魔をしないで立ち去るようにと話します。僧が、昔を思い出すとはどういうことかと尋ねると、かつて光源氏が、野の宮に籠もっていた六条御息所を訪ねてきたのがこの日だと告げ、懐かしそうに御息所の物語を語ります。そして自分こそが、その御息所だと明かし、姿を消してしまいました。

◎別に現れた里人から、改めて光源氏と六条御息所の話を聞いた僧は、御息所の供養を始めます。すると、牛車に乗った御息所の亡霊が現れます。御息所は、賀茂の祭りで、源氏の正妻葵上の一行から、車争いの屈辱を受けたことを語り、妄執に囚われている自分を救うため、回向して欲しいと僧に頼みます。野の宮での源氏との別れの記憶にひたりながら、御息所は、しっとりと舞い、過去への思いを深く残す様子で、再び車に乗り、姿を消しました。

 
◎「野宮」は鬘物のなかでも、大曲とされています。源氏物語に材を取り、主人公は六条御息所です。秋の嵯峨野の哀愁に満ちた風情のなか、昔を懐かしむ御息所の深い切なさや、辛く悲しい恋の妄執といった心のうねりを、優雅にしっとりと、そして品よく描いた曲です。六条御息所は、「葵上」でこそ、生霊になるほどの嫉妬心の持ち主として描かれましたが、源氏物語では、知性と教養溢れる魅力的な淑女とされています。そのように高貴で聡明な女性でも、寂しい境涯に置かれ、心の奥底で嫉妬、妄執を養うこともあるのです。人の世に生きることの悩みの深さ、思いの深さが沁みてきます

▶▶私は旅の僧ではありませんが、やはり熊谷眞知子さんと何か話がしたくて「幸運を招いてくれる陽木」である「棗」らしき大木の名前を聞いて確認をしました。また猿捕茨のからまる枯れた木が藤とお聞きしました。 (yoo)            

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