酔狼亭日誌

酔狼こと好酒家が日々見つけた獣なモノやそうでないモノを綴るblogです。
★しばらく改装中のため不定期更新★

「レディ・ガンナー外伝 そして四人は東へ向かう」 茅田砂胡

2011-02-06 23:55:37 | 最近読んだ本
意外なことにblog開始してからこのシリーズを紹介するのは初めて。
「KLAN」並みに刊行ペースの間隔が空いてる作品の外伝が出ました。収録されている短編は雑誌掲載されたものが4本と書下ろしが1本。

姿を変えない人間"無形種"と、種族ごとに動物の姿に変わることができる"異種人類"が暮らす世界が舞台。
メインのシリーズでは無形種のキャサリンが主人公ですが、本作ではいろいろな種族が主に登場し、種族ごとの交わりや対立を中心に描かれています。
一作目からいきなり《蛇》と《鰐》の異種婚姻の話だったり、なかなか濃厚でした。
中盤の3作は《獅子》、《鷲》、《水牛》をめぐる関連した話。形態変化(トランスフォーム)シーンがけっこう登場し、変身解除(フォームリターン)にも言及しているばかりか、中間形態まで描写されています。

外伝なので登場人物や設定はシリーズと共通ですが、ストーリーとしてはこの本だけでも解るので、まだ読んだことのない方にもおすすめ。

レディ・ガンナー外伝 そして四人は東へ向かう (角川スニーカー文庫)
茅田 砂胡
角川書店(角川グループパブリッシング)
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「ぎんぎつね(4)」 落合さより

2011-01-21 23:57:34 | 最近読んだ本
気がつけばもう4巻。けっこういいペースで単行本が出ますね。

今回収録された話もメリハリがあってよかったです。
特に三者面談のエピソードはそれ自体大変なイベントなのに、銀(とまことの父)も大変なことになってました。
自分の三者面談…はあまりよく憶えてないけど、結局ほぼ選んだとおりの進路をたどってしまったのでまあよかったかなと。そんなことをふと思い出してしまいました。
全般に悪人がいないのが安心して読める理由でもあるのですが、かといってリアリティがないわけでもないという絶妙なバランスが心地よいです。

ぎんぎつね 4 (ヤングジャンプコミックス)
落合 さより
集英社
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「めたもる。」 日比生典成

2010-11-25 23:47:54 | 最近読んだ本
「メディアワークス文庫」ってのは、いわゆるライトノベルの「電撃文庫」とは違った、「大人のためのエンタメノベル」なのですね。なるほど…。

界隈では発売前から、そのタイトルと表紙を見てネコ変身モノではないかと噂されていた本書。店頭で見かけたので手に取ったところ、当たりでした。ただし、ネコだけではありません。

収録された短編4作は、主人公が冴えない大学生男子だったり、幼なじみの高校生同士だったり、昔の山里が舞台だったり背景はさまざま。共通したモチーフとして登場する狐神のコンと、彼が何らかの善行のお礼に主人公にくれる紙のお札をきっかけに、4作の登場人物たちがそれぞれ変身するお話です。
1作目の初出は電撃hpだったそうでライトノベル調のノリは感じますが、全体に落ち着いたファンタジーにまとまっています。

肝心の変身については、特に初めて変身したときの驚きと喜びの描写は秀逸だし、身体が縮んでシャツのスキマから見える毛並みで気付いたり、階段を下りるときに頭が下になるのを怖がったり、予想以上に丁寧に書き込まれています。そして、ヒトに戻ったときにはやはり裸なのでした。

最後に、「after…」として4つの話のその後のことが載っているのも気が利いています。

タイトルが何故「めたもる。」、と"。"がついているのか、今日読み返してみてなんとなく想像できました。どの話もご褒美にもらったお札の力で、自分の意思でそれぞれの目的のために姿を変えます。というわけで、自動詞の「めたもる。」なのではないでしょうか。
こういう小説が、ライトノベルより上の年代向けに出たことを嬉しく思います。

めたもる。 (メディアワークス文庫)
日比生 典成
アスキーメディアワークス

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「逢魔ヶ刻動物園1」 堀越 耕平

2010-11-13 23:46:44 | 最近読んだ本
週刊少年ジャンプのコミックスを買うのは何年ぶりだろう…。

今春から連載開始した、週刊では珍しい獣人マンガの単行本が出ていました。
主人公の少女が動物園の飼育員としてアルバイトをしながら成長していく青春物語…ではなく、呪いでウサギ獣人にされた無茶苦茶な園長を人間に戻すために奮闘する話。
園長以外の動物たちは夕方になると獣人になって喋り出すという設定で、これも多種多様な連中ばかり。大上がドールなのがちょっと納得いかない…。
連載はまだ続いているので、今後にも期待。

逢魔ヶ刻動物園 1 (ジャンプコミックス)
堀越 耕平
集英社

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「WEREWOLVES(Monster Mania)」

2010-11-03 23:55:49 | 最近読んだ本
久々に洋書の児童書を購入。季節柄、モンスターものがけっこう出ているようです。
今回のは英国のQEDが出版しているMonster ManiaというシリーズのうちWEREWOLVES。他にもVampiresとかWitchesなどが出ています。

絵本のような体裁なのでフルカラー32ページしかないのですが、中身は人狼の歴史や世界の人狼伝説、映画などけっこう豊富です。特筆すべきは"Voluntary Werewolf"(自ら望んでなった人狼)と"Involuntary Werewolf"(望まずに咬まれたりしてなった人狼)の別までを解説しているところ。用語集もあったり、イラストも多用されていて見ているだけで楽しめました。

価格は£10.99で、円高のおかげで日本のAmazonでは11/3現在\1,577です。また、来年10月には安価なペーパーバック版も出るようです。

Werewolves (Monster Mania)

QED Publishing, a division of Quarto Publishing plc

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「ZOIDS concept art」 タカラトミー

2010-10-24 23:09:59 | 最近読んだ本
コンセプトアートということで、これまでの商品展開の元になった絵が集めてある本かと思いましたが、ぜんぜん違います。

原始生命が生まれていた重金属惑星に、地球から脱出した宇宙船が不時着し…という、パラレルストーリーのような、あるいは前史のような物語が1ページ1枚の絵とともに展開します。そこには商品やアニメで見慣れたゾイドの姿はなく、もっと原始的だったりワイルドだったりする姿が描かれています。
これはこれで一つの創世記として十分楽しめました。

特筆すべきは、発行がタカラトミーであること。玩具展開は終息してしまったかのように見えますが、これからも期待していいんでしょうか?

ZOIDS concept art

ホビージャパン

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「怪人同盟」 石ノ森章太郎

2010-08-31 23:49:55 | 最近読んだ本
昔読んだっきりだった変身マンガが文庫で出てたので買ってきました。

表題作「怪人同盟」は、何者かに改造(?)されて特殊能力を得た3人の少年の話。主人公の竜二は変身能力を持ち、思い浮かべた動物や人物の姿になることができ、他の2人(怪力と予知能力)とともに刑事と協力しながら事件を解決します。
初出は1967年なので絵柄や背景も当時のテイストですが、サイボーグ009の007にも通じる自由な変身っぷりが楽しめます。
後年掲載された特別編「恐怖植物園」も収録されています。

その他に文庫版には短編「獣人症候群」を収録。
これは怪人同盟とは違うシリアスな獣人化もので、初めて読んだので新鮮でした。
石ノ森作品の中では知名度が低そうですが、オススメの一冊です。

怪人同盟 (秋田文庫 5-43)
石ノ森 章太郎
秋田書店

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「動物記 まんがで読破」 シートン

2010-08-25 23:59:50 | 最近読んだ本
最近書店の棚で見かけるようになったシリーズ。8月にシートンの動物記が出ていたので買ってみました。

シートン作品のコミックというと白土三平や谷口ジローをまず思い出しますが、それらと比べると学習マンガ的なタッチ。
作画は個人名ではなくバラエティ・アートワークスという沖縄の会社名になっています。複数で担当してるんでしょうか。

内容は、ロボや銀狐など5編がダイジェストになっていて、本格的に読むとしたらやはり白土版に比べるとかなり物足りないと思います。
ある意味入門にはいいので、まだシートン作品にあまり触れたことのない人にはおすすめかもしれません。

動物記 (まんがで読破)
シートン
イーストプレス

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「ぎんぎつね(3)」 落合さより

2010-08-19 23:17:21 | 最近読んだ本
月刊誌連載なのにけっこうなペースで単行本が出ますね。

3巻は主に夏越の祓のエピソードがメイン。しっかり茅の輪(ちのわ…読み方は書いてなかった気がする)作りやくぐり方まで描かれているのがさすがです。
新登場の神使はサル。ってことは、山王様でしょうか。

ちょっと登場人物が増えてややこしくなってきた感はありますが、銀ちゃんもハルちゃんも相変わらずなのが安心です。

ぎんぎつね 3 (ヤングジャンプコミックス)
落合 さより
集英社

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「Darkstalkers Tribute」(イラスト集)

2010-08-11 23:13:36 | 最近読んだ本
久々に洋書からご紹介。
CAPCOMのDARKSTALKERSことヴァンパイアシリーズのトリビュート画集です。
いろいろな国のプロがヴァンパイアシリーズのキャラをモチーフに描いたイラストがフルカラーで約300点収録されています。
あまり海外のアーティストは詳しくないのですが、中には日本の森山大輔さんの描いたバレッタvsガロンも載ってたり、いろんなタッチの絵が楽しめます。

現在価格はUS$39.99とちょっと値が張りますが、このサイズとボリュームならお得だと思います。
このタイプのイラスト集は日本ではなかなか見かけません。出版元のUDON Entertainmentでは他にもストリートファイターのトリビュートや、ロックマンや大神などの画集も出しています。

Darkstalkers Tribute

Udon Entertainment

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「being human: Season 1」 [Blu-ray]

2010-08-05 23:18:10 | 最近読んだ本
米国Werewolf関係のサイトで「USでもDVDが出たぜ!」というニュースを読んで、AMAZONで探したらBlu-rayも出てたので買ってしまいました。

being humanは昨年ちらっと紹介しましたが、英国BBCで放送されているホラー(?)ドラマ。BBCというと硬いニュースのイメージがありますが、これはBBC3という若者向けチャネルで放送しているそうです。

ざっと見た感じでは、ウェアウルフの変身シーンでもCGに頼らずメイクとアニマトロニクスを駆使していていい感じ。
同じ吸血鬼と人狼の物語でもCGだったNEW MOONよりも鮮明に楽しめました。
英国ではシーズン3まで進んでいて、人狼もどんどん登場しているようなのでこの先も楽しみです。
できれば日本でも放送してくれるといいんだけど…。
(米国のBlu-rayなので、日本のプレーヤでも再生できるはずですがご確認ください。またDVD版は地域コードが違うため再生できません。)

Being Human: Season 1 (2pc) [Blu-ray] [Import]

BBC Warner

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「サマーウォーズ クライシス・オブ・OZ」 土屋つかさ

2010-08-03 23:57:50 | 最近読んだ本
映画サマーウォーズで描かれた当日でもある8月1日に発売されたスピンオフ小説。
物語は映画より少し前の今年4月末の連休、名古屋のネットカフェから始まり、佳主馬を中心にした冒険活劇です。
もちろん仮想空間であるOZの中の描写もふんだんに出てきますが、Second Lifeになじんでいる目から見るとちょっと解説がくどいかも。

後半では映画の舞台ともリンクしますが、映画とは違うオリジナル設定の葵の御紋の人なども登場してきます。ただ、ヘリまで登場するとちょっと現実味が薄まる気もしますが。
映画で特に仮想世界と現実のリンクや、キング・カズマ中心に楽しめた人ならこの小説もけっこう楽しめると思います。

サマーウォーズ クライシス・オブ・OZ (角川スニーカー文庫)
土屋 つかさ
角川書店(角川グループパブリッシング)

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「ドロねこ9 (2)」 奥瀬サキ

2010-07-26 23:13:20 | 最近読んだ本
1巻を紹介したのが昨年3月だったので1年ちょっとぶりの2巻です。
主人公は人猫の"蠱り者(まじりもの)"でありホームレスの女子高生、白波まやあ。
前回、「設定の全容がわかりません。今後いろいろと解き明かされていくことに期待して…」と書いたけど、実は2巻でも全容はまだ判らない模様(笑)。
ライオンの人とか犬(?)の人も描かれているのでいろいろいるようだし、兄弟の名前があからさまにネコ科なので今後たぶん正体を現すのでしょうが…。

とりあえず、読み始める方は1巻からしっかり。

ドロねこ9 2 (バーズコミックス)
奥瀬 サキ
幻冬舎コミックス

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「サマーウォーズ 公式コミックアンソロジー」

2010-07-02 23:59:11 | 最近読んだ本
ひと夏過ぎて、サマーウォーズのアンソロ本が出ました。角川からなので、いわば「公式」ですね。

中身はさすがプロだなと思わせる作品が多くて、カラー口絵がいきなりCLAMPだったり同人誌とは違う意味で濃厚。
やはり人気キャラはカズマですが、意外と侘助おじさんもいぢられてました。
中でも田中圭一のギリギリなパロディはさすが公式。ラブリーなキング・カズマはファン必見かもしれない(笑)。

サマーウォーズ 公式コミックアンソロジー (角川コミックス・エース 290-1)

角川書店(角川グループパブリッシング)

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「あさひやま動物記(1)」 小菅正夫

2010-06-24 23:50:01 | 最近読んだ本
児童書コーナーで表紙買いしてしまった、角川つばさ文庫の一冊。でも予想外に濃い内容でした。

昨年まで旭川市旭山動物園の園長を務められた小菅さんの随筆。「オオカミの森とホッキョクグマ@旭山動物園」という副題のとおりこの2種に特に思い入れが感じられました。
オオカミは70年代に在園したジョンとリカのこと、そのあと代替わりして90年に来たオオカミと4頭の子供のこと、そして現在のオオカミの森のことがそれぞれ章を変えて語られています。
出産、育児のことについての他、避けて通れない別れについてもしっかり述べられています。

クリスの死やいくつかの事故のことも隠さず書かれているので、中にはネガティブな感情を抱く読者もいるかもしれません。この本の対象であろう小中学生にはショッキングかもしれないけど、動物園の現場で起こったことがリアルに伝わってきて、大人でも読み応えありました。

あさひやま動物記(1) オオカミの森とホッキョクグマ@旭山動物園 (角川つばさ文庫)
小菅 正夫
角川書店(角川グループパブリッシング)

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