CLUB103 (103系電車好きの独り言)

CLUB103ブログは、管理人の独り言をアップグレードしたものとお考え下さい

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

ついに悲願の八幡製鉄所東田高炉へ

2009年01月14日 09時08分56秒 | 雑談
それは、ずっと昔、私が初めて九州に入ったときのこと。たぶん夜行列車に乗って行ったから「ムーンライト九州」かな?それとも特急のレガートシートかな?それは覚えてないけど、ただ覚えているのは、進行方向右側(北側)に古い煉瓦造りの塀の奥に「1901」と看板が書かれた何かわからない巨大な機械があったのを発見した事に始まる。
何気なく見ていたので、その機械が何だったのかは良く見て無くて「1901」だけが記憶に大きく残ってしまった。
また、どことどこの間であるとか、そういうのもはっきり覚えてなかったが、北九州地区と1901年と巨大な機械から連想するに八幡製鉄所の何かであることは間違い無いだろうという結論に達した。
それから私は九州に行くたびに、車窓から一生懸命この「1901」の大きな看板をつけた機械をさがしていたのだが、それを二度と見ることは無かった。

「大きな機械だったからなぁ、取り壊されたのかなぁ」「もう一度はっきり見ておきたかったなぁ」
と、半ばあきらめてしまっていたんだけど、それから20年以上経った昨年だったかな、珍しく鹿児島本線の進行方向左側(南側)に乗ってると、スペースワールドの実物スペースシャトルが見えた後に、その1901と書かれた機械が目に飛び込んできた。
「え、何、いつのまに、こんな所に移設したの?」「なんだ、あるならイイヤ、また今度見に来よう」
ずっと線路の北側にあると思っていたから、まさか南側にあるなんて思いも寄らなかったが、そういえばスペースワールドが最初に出来た頃は、スペースワールドの南側を線路が走っていたなぁ。じゃぁ移設じゃなくって、線路が写ったから南に見えてるだけなのかなぁ?
そのへんはよくわからなかったが、まぁとにかく20年探し求めていた(ほど真剣にさがしてないが)ものが見つかると妙に嬉しいもので、なかなか時間が作れなかったのでそばまで行くことが出来なかったが、今回の九州行きで415系1500番代が来るまで60分ほど間があったため、その時間を活用してスペースワールド駅で降りて見に行くことにした。


スペースワールド駅のホームからでも、ほらこの通り。でかいでしょう。
ネットの発達で、このわけのわからない巨大な機械が「八幡製鉄所東田高炉」である事は数年前にわかっていたんだけど、まさかね、線路の南側とは。
だって、八幡製鉄所ってのは、八幡にあるもんで、駅で言うと八幡近辺だと思っていたからねぇ。。。
よくよく調べると、スペースワールド自体が八幡製鉄所の跡地に作ってるんですよね。
そう考えていくと、全ての謎が解決していく・・・・

で、高炉って何か知らなかったんだけど、鉄鉱石を燃やして真っ赤に燃えた鉄にする所みたい。
こうやって間近に行って、説明文を読んだからわかったけど、行かなかったら、これが「八幡製鉄所で使われていた何かである」としかわからなかったところだ。
まぁ「高炉」で調べたらその仕組みなどはわかるだろうけど、やっぱりこういうのは実物を目にして説明を見たり聞いたりする方が吸収しやすい。

私は鉄ってのは、大きな釜の下で石炭を焚いて、釜のなかに鉄鉱石を放り込んで溶かして、それが溶けたら釜を傾けて真っ赤な鉄を「じゃーーー」って流し出すと思ってた。
確かにそういう釜を傾けるってのはあって、

この「転炉」ってのがそうみたい。
上の写真の右下に写ってる丸いのがそうだ。

ただ、この転炉ってのは、高炉でとかされた鉄を一旦入れて、別の成分を加えて更に粘りのある鉄にするための装置みたい。
なるほど、いろいろと手順があるんだなぁってのがわかる。
これが、よく見る釜を傾けて「じゃー」って鉄が流れ出す機械だ。


で、目を高炉側に転じるとなんじゃこの貨車は
これは、上部の口から、真っ赤な鉄を流し込んで、別の場所に移動させる機械みたい。
だから、高炉で鉄鉱石を溶かしてできた真っ赤な鉄(銑鉄と言うらしい)は、この貨車に積まれて高炉に移動し、銑鉄はこの貨車からまた流し出されて違う小さいコップみたいなのに入れられ、高炉の上の口から流し込むみたい。
私の感覚で、鉄が熱いのは少しの間で、すぐに固まってしまうという固定概念があるんだけど、よく考えたら「鉄は熱いうちに打て」って言うけど、刀を作るときにキンコンカンコンと打ち付けるって結構時間かけてやってますよね。
ってことは、一旦溶けた鉄って、なかなか元に戻らないのかなぁって、今更ながらに思うようになってきました。
まぁ、すぐに固まったらこのような工程自体が無理なわけですが・・・
こうやって、説明図とか実物とか見せてもらって説明を受けたら理解できるのですが、これを頭の中だけでやれって言うと、私には無理です(笑)
だから、こうやって見に来るってのは、とっても勉強になります。


日本の近代化を支えた八幡製鉄所。
明治34年というと日露戦争の直前ですが、国内では富国強兵と相まって産業革命が着々と進んでいた事を物語っています。

もっと写真があるのですが、とりあえず嬉しかったのでアップしてみました。
ちなみに、あまり知られていないですが、第二次世界大戦で、米軍がB29によって最初に日本本土を空襲したのは八幡製鉄所なんですよ。
まだサイパン島が陥ちる前だったので、中国の基地からの爆撃でしたから、行動半径の問題で八幡しか狙えなかったというのが理由ですが、それでもやっぱり戦略拠点だったわけです。


国土交通省国土計画局の航空写真を加工させてもらいました。
元写真はこちらです。

出典
「国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省」
ファイル内容は下記の通り
整理番号 CKU-74-7
撮影年度 昭和49年度
地区名 福岡
撮影縮尺 1/8000
地形図番号 NI-52-10-1
5万分の1地形図名 小倉
撮影コース C12B
写真番号 22
緯度 33°52′11″
経度 130°48′47″

加工者は私、永尾信幸です。
コメント (2)   この記事についてブログを書く
« 415系1500番台 | トップ | どんどん記憶容量が増える »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Satokawa)
2009-01-14 14:28:30
銑鉄を運ぶタンク車みたいなのがトーピードカーって言います。製鉄所の中はこんな貨車がいっぱい走っていて、線路や踏切がいっぱい、その線路も重量貨車対応なのでJRの線路の比じゃない重量級、パッと見では特甲線以上でした。仕事の関係で大きな製鉄所にはたまに(2~3年い1回)行くのですが、いつもあの貨車と無線操縦のディーゼル機関車の写真が撮りたいなあ、と思いつつ出来ません。製鉄所内は当然撮影禁止ですので。
でも八幡製鉄所は確か公道からその貨車や機関車を撮影できるところがあるらしいです。詳しくは解りませんが。
たぶん枝光からの専用線では (永尾信幸)
2009-01-28 01:38:45
この航空写真では「移設した鹿児島本線」と赤字で描いた当たりから、写真の右上方向に向かって八幡製鉄所の専用線が出ています。
これは、枝光の高炉で作った銑鉄を八幡の転炉に持ってくる鉄道らしくて、たぶんトーピーカーを引き連れた機関車が撮れるのは、この専用線を通ってる時じゃないでしょうか?
なんか、山を突っ切ってトンネル掘ってますから、トンネルの出口付近とか、結構撮れそうな気がします。

しかし、本当に私にとっては良い経験をしたと思います。だって、製鉄所って名前は聞くけど、何やってるのか全然知らないですから。
もちろん、ちゃんと製鉄所の中に入って説明を聞くのが一番なんですが、ここに来ただけでもなんかおもしろかったです。

コメントを投稿

雑談」カテゴリの最新記事