みにちゅあほうろうき

カレー大好きてらださん
ガチ風味のミニチュアゲームブログ

フルペイントの功罪

2010-09-13 09:14:48 | 雑文、ネタ、放浪日記
 『コレクション+ペイント+ゲーム=ウォーハンマー』という勝利の方程式だかなんだかよくわからないGWJの宣伝文句がありました。三拍子揃った新しいホビー、という文句が後に続くのですが正直痛々しかったです。

何と言いますか、最近の日本の若者達に『ペイント』を楽しむという概念があまり無いので『ペイント』という言葉がぐるぐる空回りしちゃっているのです。これが痛々しさの原因。



◆ 模型をとりまく環境 ◆

 はい、こっから模型というホビーについての個人史観です、もろに余談なので別に読まなくてもいいです。

 タミヤとバンダイがデザイン的にも工業製品的に見ても素晴らしいプラモデルを大量に販売していて、家電量販店の模型コーナーにも模型用の工具や材料がこれでもかというぐらい並べられています。
 ただよく見るとガンプラは既にランナーの成型色が塗装するべき見本の色に近付けてありますし、ボールペンのような筆記具感覚のガンダムマーカーを使う事が推奨されています。墨入れをしてモールド部分を強調、ツヤ消しスプレーを吹くだけで設定画に近いモビルスーツが完成します。
 デカールの性能もとても素晴らしく、金属の部分には本当に金属部品を使ったり、チューブなどにゴム素材を使ったり・・・とにかく徹底的にいわゆる古式ゆかしい『筆塗り塗装』をする、という行程が省略されています。
 終いにはPC上でデザインした自作したデカールを貼り付けるという荒技までやってのけたり、ハンドピースで黒い塗料をぼかすように吹き付けて巨大感を演出するMAX塗りが流行してみたり・・・これは徹底的に『筆塗りペイント』を拒否しようとしているのだと自分は考えています。
 ガンプラ世代ですらこの有様なのですから、その下の若い世代はもっとすごい事になっています。ついには接着剤不要、パーティングライン落とす作業は不要、ニッパー無くても組み立てOK・・・これって物凄い『過保護』だと思うのですが・・・皆さんはどう思われますか。もうプラモ=ガンプラになっている世代からすると生まれた時からプラモは『過保護』状態だったわけです。
 これはバンダイプラモ事業部が子供達を塗装から遠ざけてしまったのではなくて、既にもう当時の子供達がプラモを塗装するという行為を放棄していた事に対するバンダイプラモ事業部なりの企業努力です。

 本当に子供達を塗装から遠ざけた一番の戦犯は某ホビージャパンやモデルグラフィックスのようなホビー雑誌です。
 当時、ミリタリーモデル上がりの熟練したプロモデラーはミリタリーモデル市場の停滞を打破できずに困っていました。そこで新たに爆誕したガンダムというアニメロボットのプラモデルに食いつきました。彼らはAFV塗装のノウハウを活かしてめちゃくちゃカッコイイ作例をバンバン出して、その作り方を紹介する記事を書きました。
 リアル仕上げなアニメロボット・・・これは本当に凄い出来事でした、エポックメイキングです。

 しかし、これが問題だったのは彼らの造形技術、塗装技術が高過ぎてハイレベル過ぎたものだから子供達は完全に自信喪失してしまいました。子供達にとっては作例レベルのガンプラというのは「手の届かない雲の上の存在」でした。「自分でペイントしてもあんなに格好良くならない」とあきらめムードになってしまったわけです。
 模型は自分で作って塗装して楽しむものから、他人が作った美麗な作品を観賞するもの・・・もしくは稼働ギミックをいじって遊ぶもの・・・
 昔はクラスで一番かっこよく模型が作れる子が尊敬されたもんですが、模型雑誌の作例が子供達の手からプラモの楽しみを奪い取り、芸術作品にしてしまいました。こんな感じで「自分で作る」から「かっこいい完成品を観賞する」というパラダイムシフトが起きてしまったのです。

 もうロボダッチとかタマゴローとか軍艦島とかには戻れません。
 このあたりから子供達の目がだんだんと肥えていき、近年のフィギュア萌えオタ、塗装済み完成品コレクターの増加という現象の土台が完成します。

 そういえば、世はアイドル全盛期・・・この辺でマクロスが放映されたような気がします。ミンメイアタックが効き過ぎちゃってゼントラさん達がこぞってアイドルオタになっちゃって銃を捨てた話ですが、これ・・・冷静に考えるとあんまり笑えません、まるで現在の模型業界を暗示しているようじゃないですか。あんなエロかわいい美少女フィギュアは自分で造れない、これは買うものだと割り切ったモデラーがデザインナイフと筆を捨てちゃういう流れと、武器を捨て戦闘をやめたゼントラーディー軍の兵士達・・・

 ミンメイアタックだけじゃなくてゲーム関係からの攻撃もありました。カセットビジョン、ファミコンが立て続けに発売され、もう少し時間が進むとセガmk2やスーパーファミコンなんかも出ちゃったりしてビデオゲーム市場が大変な活況になって子供達からプラモを塗装する時間を奪っていきます。
 そして同じ玩具業界からの攻撃も、もちろんあります。子供達の興味の対象はそれからゾイドのような動く模型や、あまり塗装を必要としない気軽に楽しめるSDガンダムのようなディフォルメ系模型に移ります。また鑑賞作品として考える層向けに出されたデュアルモデル、ハイコンプリートモデル、のような精巧な完成品へと興味が移っていき、近年の超合金魂やfigma、MSiA、リボルテックなんかの塗装不要な玩具の土台がこの辺で出来あがります。

 そんな中でしぶとく生き残った選ばれし勇者達は自ら作り上げる芸術作品としてのプラモデルを追求していきました。行き着いた先がボークスのモーターヘッドですね、完成させてる人は尊敬されます。しかし・・・ここでもまた筆塗り『ペイント』は推奨されていません

 実はモーターヘッドは筆塗りが下手でも根気よくスプレーワークを繰り返せば超絶格好良く仕上がるんです。


◆ 失われた文化:筆塗り ◆

 プロモデラーの作例がもたらしたのは、模型に対して正当な評価を下せる審美眼の育成とペイント作業の放棄、という事になります。ガンプラの製造技術は進歩していき、子供達にも格好良いものが作れるように、と素組みするだけで色を塗る必要がない模型が完成したのです。
 これは『筆塗り塗装』派から見ると発売元から大変なネガティブキャンペーンはられたようなものですが、ガンプラ的にはモデラーや子供達以外も気軽に購入できるため、間口が広がって売上げを伸ばしました。おかげでガンプラは未だに新作が発表されるロングランシリーズになったのです。




 まあ、こんな具合に日本の子供達や今のオタク世代は決定的に筆塗りを体験する機会がなかったわけです。
 そんな人達に向かって『コレクション+ペイント・・・』なんて言ってもただ面倒くさいだけなんです。自分で塗るという行程が如何に新規参入者を阻む障壁となっているのを認識できていないからこそ『ペイント』をウォーハンマーの魅力の三要素として紹介できたのだろうと思います。正直言ってこのキャッチフレーズは逆効果だったと思います、考えた奴誰だ・・・?
 
 タミヤミリタリーモデル世代からバンダイガンプラ世代に移った時に世代間断裂が起きて筆塗りという概念が失われた技術となり、格好良い模型は買う物というパラダイムシフトが起こっているわけですから、今の若者がウォーハンマーをやるためにアーミーを自作する、という行為は『大学入試センター試験を受けて有名大学の足切りを食らわないぐらいに点を取る』・・・程度には一大事なんです。
 我々のように既にミニチュアゲーマーとしてどっぷりハマりこんでいる人間は、自分が苦労した経緯を忘れて、そんな無茶を新規参入者に要求して『ミニチュアゲーム面白いよ、やろうよ』と勧誘しているのです・・・その辺をまずちゃんと理解しないといけません。
 ウォーハンマーで本格的にタミヤセメントや瞬間接着剤に触れるという人がいるぐらいですから・・・彼らには踏み出す勇気、背中を押してくれる風が必要なのです。


◆ 本音と建前 ◆

 ここからが本題です。
 ・・・みなさんが所属するコミュニティーにはモデリングに関する暗黙のルールみたいなものがあると思います。
 それは『ミニチュアをペイントしない内からゲームに投入しても良いものかどうか』という事です。
 この話題は危険な要素を多く含む話題なので、できうる事なら避けて通りたい話題なんですがどうも新規さんが増えない理由とかを考えるとどうしてもこれに行きついてしまうので記事にしておこうと思います。

 そりゃー、フルペイントが良いに越した事はありません。
 しかも凝ったペイントであればあるほど、ゲームボードは華やぎ、ミニチュアゲームの最大の特徴である「駒がそこに実在している立体物」というヴィジュアル的な長所を存分に堪能できる事でしょう。
 でもこれは建前です、タテマエ。虚飾なんです。

 本音。実際のところホンネとしてはミニチュアゲームを『対戦ゲーム』として楽しんでいる層がミニチュアゲームを引っ張り、ミニチュアゲームは彼らに支えられているのです。

 彼らはミニチュアの売上げで貢献し、普段の例会においても発売されたばかりの新ユニットをガンガン使ってゲーム内容が停滞しないようにプレイレベルを引き上げる牽引役を担っているのです。
 彼らは往々にしてペイントする時間を犠牲にしてミニチュアゲームを楽しもうとしています。こういう『ペイントを重要視しない』層はある意味ではミニチュアゲームとは相容れない存在であると思う人もいると思います。
 未塗装派、黒サフ派と言われる存在に眉をひそめる人も多いと思います。
 しかし、彼らを取り込まない限りはミニチュアゲーム人口の増加はあり得ません。
 それはミニチュアゲームがバリバリ遊ばれている海外を見れば明らかです。


◆ その笑顔の理由を考える ◆

 海外の動画を何本か見てもらうとわかるのですが、ペイント率はほぼ100%なのに、もうペイントのレベルとしてはすんげー無茶苦茶です、丁寧に格好よく塗ってる人の対戦動画なんてほとんど見かけません。これは模型的に目が肥えた日本人からすると酷い出来の作例なので『これならいっそ塗らない方が良い』というぐらいのレベルも存在します、こんなのを動画で全世界に配信するというのは日本人モデラーの脳ではちょっと考えられない蛮行でしょう。

 でも彼らは非常に楽しそうにゲームを遊んでいます、本当に楽しそうなんです。
 日本人は落第点をとって恥をかくぐらいなら最初からテストを受けずに白紙で答案を出す、みたいな逃避をやりがちです。でもそれは何か大切な物を見失っていると自分は考えています。
 芸術作品的には駄目駄目でもいいから自分のペイントした駒で遊ぶと、とても楽しいのです。

 はい、何を言いたいかわかった人もいるかと思います・・・要するにですね、アーミーブックやコーデックスに載っているかっこいい作例って言うのは、プラモを自分で作るという楽しい工作文化を子供達から奪ったプロモデラーの作例と一緒なんですよ。
 ですからあんな超絶作例に惑わされずに格好悪くてもいいからどんどん自分で塗って使って遊べばいいんです。自分で作るのが楽しいんです。カッコイイミニチュアを使うのが楽しいわけじゃないんですよ。


◆ 自分で塗装する自信が無い人へのメッセージ ◆

 フルペイントじゃない奴とは対戦したくねえな、とか厳しい事を言う人はファシストです、ミニチュアファシスト。地球の引力に魂を引かれている古い考えの人なんです。でもファシストの人達はすんごい努力してます、物凄い労力を払って他の趣味を犠牲にして自分のアーミーを製作しています。彼らはいわば教典の教えに誠実だった殉教者です、尊敬に値する人達ですから素直に尊敬して上げてください、ツンデレ美少女だと思って萌えてやってください・・・でもあなたが望まないのであれば、彼らの言う事に耳を傾けて彼らと同じようにならなくても良いのです。フルペイントが最高なのは当たり前です、ミニチュアゲームの建前としてはフルペイントであるべきなのです。
 でも、彼らとあなたは違うのだから彼らのように振舞わなくても良いのです。彼らは愚直に建前を守り、何年もかかって理想を成し遂げました。
 そうです、何年もかかっているんですよ。

 そんな数少ない選ばれし者である彼らには対戦相手が必要なのです、それがあなたです。

 イベント会場には誰もあなたのミニチュアに点数を付けて評価する人なんでいないんです。人にはそれぞれ向き不向きがあるのですから個人差が出て当然なんです、ペイントコンテストでもないのに他人にゲームの駒の出来不出来についてあれこれ言われる筋合いなんて本当は無いのです。

 そんな事もわからずに対戦相手のミニチュアに点数を付ける蛮行が某所で続いています。それが如何に無礼な行為であるか、GW公式のトーナメントは建前を大事にするあまり本質を見失っているとしか思えません。Cool Mini or Notのような批評を前提として投稿サイトで同じ趣味を持つ人達が楽しめばいいだけなのです。

 ガンプラはゲームの駒として使えないのでバンダイが技術力を注ぎこんで『ペイント不要』という過保護な方向へ進化させて生き延びました。
 しかしミニチュアゲームメーカーがそういう進化を遂げるためには、あと10年ぐらいは必要なんじゃないかと思います・・・だから我々はまだまだペイントを続けなければいけません。ペイントはミニチュアゲーマーにとって永遠の課題なのです。

 ミニチュアゲーマーはゲーマーでありながらモデラーとしての技量を求められています。両立している人は稀有な存在であり、尊敬に値するフリークであると思いますが、全員がそうでなくとも良いのです。
 スプレーにドライブラシとインクウォッシュだけで済ませた塗装でもいいじゃないですか。なんか一色でも色がついてベースデコレートやってりゃそれでいいんですよ。

 『ペイント』は苦行ではないのです。

 アーミーを完成させた喜びというのは何にも勝ります。
 だから『ペイント』をしましょう、少しずつでも良いのです。
 1~2年間ぐらい黒いスプレー吹いただけで放置しても構わないのです、気が向いた時にやりましょう。もうそれこそ10年ぐらいかけてペイントしたって構わないのです。

 自分が皆さんに贈る言葉は一つです。

『enjoy!』

 これだけです。




◆ 我々はどうすれば? ◆

 ズバリ。
 未塗装アーミーとフルペイントアーミーが一緒に遊んでいる場面を新規さんに見せる事です。未塗装アーミーも、フルペイントアーミーもゲームボード上では等価値だという事を示す必要があるのです。
 アーミーに貴賎なし、です。

 あるベテランの話ですが、彼は塗ってないミニチュアで楽しそうに遊んでいる人をイベント会場で見かけてとても勇気づけられてミニチュアゲームを本格的に始めたそうです。もし、全員がフルペイント状態だった場合、彼はもしかしたら『自分には無理だ』とあきらめていたかも知れません。
 最終的にはフルペイントにする、という建前も大事ですが、そういう価値観を押し付けずに未塗装も許容する心構えが必要です。
 そして未塗装ミニチュアだけで遊んでいるのはよくありません。新規さん達が先ず心惹かれるのはカッコイイミニチュアがずらりと並んでいる光景なのですから。お手本としてのフルペイントアーミーが例会の会場には必要なのです。


 かくいう自分の話ですが、ネットで作例を見たり、アーミーブックに載っている美麗なミニチュア群を見て自分の塗ったものと比べてそのレベルの違いに愕然としていました。『こりゃー、自分には無理だ、やめよう・・・』と真剣に悩んだものです。しかし、ある日旅行先のイエローサブマリンに立ち寄った時、ショーケースに飾ってあったムラだらけの小汚い塗装を施されたミニチュアを見ました・・・自分が初めて他人が塗ったミニチュアを見た瞬間でした。『ああ、これ・・・自分と同じぐらいのレベルだ・・・それでもちゃんとベースデコレートまでして完成させてる・・・下手でもいいから完成させるって大事なんだなぁ』とすごく勇気づけられました。
 その日から頑張って途中で投げ出していた最初のスケイヴンユニットを完成させました。今見ると恥ずかしいぐらいショボいんですが、当時は最高だと思って誇らしげだったのを良く覚えています。

もしも・・・美麗ペイント、フルペイントという価値観だけに縛られていたのであれば、先の話に出てきたベテランさんや自分はミニチュアゲームの世界に踏み込む前にやめていたと思います。

 極端な言い方をすると、我々の遊んでいる姿を見て、彼らはこの世界に足を踏み入れるかどうかを決めるのです。
 新規さんが増えないのは我々にも責任があるという事を忘れないようにしましょう。

 愚痴ばかりこぼしていないで、我々の遊んでいるゲームの『楽しさ』を外に伝える努力をしましょう・・・! なんていうか一番愚痴っぽい事言ってる自分には言われたくないでしょうけどね(苦笑)
 
楽しそうだなぁ、と思われたら勝ちなんですよ!


◆ おまけの愚痴 ◆

 愚痴ばかりこぼしていないで、とか言っていきなりこれで申し訳ないんですが・・・
 自分が昔から気に入らない事があります、何度噛みついても訳のわからない言葉で煙に巻かれて要望を受け入れてくれません。それはGWJのサイトで取り扱われる画像です。顔だしOk趣味人の作り笑顔とか別に見なくていいんです。なんで肝心のアーミーの画像が写されていないのでしょうか。
 格ゲーで言うなら、誰もウメハラダイゴやヌキ、マゴやときどについて、プレイヤー本人達の顔を見たいわけじゃないんです、彼らの使うリュウやゴウキのスーパープレイが見たいんです。

 趣味人が時に楽しみ、時に悩みながら作った成果物を発表する事が、それを見た新規参入者がミニチュアゲームの世界へ飛び込む勇気に繋がるのです、背中を押す風になるのです。

 たとえばそれがショボい塗装でもいいんです。同じようなレベルで悩んでいるかつてのわたしのような人がそれを見たら『あっ、これでもいいのか、僕の下手クソなミニチュアでも公式で取り上げられてもらえるんだ』と勇気づけられるのではないでしょうか。

 人の笑顔を見せるのは大事な事です、しかし、肝心のミニチュアが小さ過ぎて画像からは何が何だか判別できないのでは本末転倒ではないでしょうか。

 GWJのホームページはかつてのわたしや、とあるベテランさんのような、自分に自信が持てない人達の気持ちを全くわかっていません。悪い意味でミニチュアファシスト的なページです、彼らはもう少し色々な人の気持ちを考えてページを作るべきです。

 そういう点ではRmanさんのミニチュア愛に溢れた画像投稿サイトはとても優れていると思います。なんというか長い間続けた、という事そのものに価値がありますよね。
 あそこでいろいろな作例を見たり、色んな人が自分のペースで塗装やコンバージョンを楽しんでいる生の姿を見られるから、モチベーションが維持できている、という人もいる事でしょう。 
 そういう場所があるから、我々が未塗装ミニチュアを撮影したイベント画像を堂々とブログに貼り付けたり出来るわけです(笑) ありがとうございます(・・・ちょw オマエも塗れよw というツッコミは無しで)

最新の画像もっと見る

28 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Sir Motor)
2010-09-13 13:24:23
フルペイントの人と対戦するのはすごく楽しいことですが、フルペイントしろよ!と押し付けられるのは厳しいですね。

新規の人ががっつりペイントされてる同士の対戦を見てると敷居が高く感じますね。ペイントなくても混じれるし、フルペイントしたらかっこよく混じれるぜといった感じがわかるといいんですがね。

Whitedwarfとか見るともうなんか俺はペイントまったくしないほうがいいんじゃないかと思ったりします。その点No Quarterに載ってる"本当"にスタッフ(広報とかの)が塗ったミニチュアには"これでもいけるのか"といった勇気付けられる点があります。

GWJのサイトには私のペイントレベルの低いCSMアーミーが載るかもしれません。とはいえホビーセンターのイベントだったのでがっつりのるわけではないですが。

ま、ペイントは完成させると楽しいですね。"やべぇな、こいつかっこいいな"と塗ってる途中で思うわけです。
私はそのあと1工程先へ行ってみようとして失敗してやめときゃよかったとなるんですが、常にいろいろ試してみてます。そういうのがペイントはたのしいのかなぁと今は思っております。

自分のblogに書こうと思っていたネタだったのですが、先を越されてしまった!(笑 となったので長々コメントさせていただきました。
それででは。
Unknown (ama6022)
2010-09-13 13:36:47
はじめまして。
いつも楽しく拝見しております。
今回の記事、作例やら設定カラー見て考え込みながら塗ってる身としては、非常に勇気付けられました。
お陰様でペイントの速度をもう少し速められそうです。
Unknown (知恵熱)
2010-09-13 14:45:49
大変納得のできるご意見だと思いますが、個人的には少々厳しさを感じる部分もありましたので、WH歴1年ちょいの初心者の意見として、自分が普段プレイしながら感じていることなどを。

自分はホビセンで主に遊んでいるのですが、今のところそういったミニチュアファシストなる人には店員・客も含めて遭遇したことがありません。僕が幸運なだけなのかもしれませんが、そういう人は結構多く存在するものなのでしょうか? だとすると確かにちょっと萎縮してしまいますね。

僕自身は気に入ったミニチュアはがっつり塗装して、あとは未完成状態、黒サフやまったくの未塗装のままでも普通にゲームを遊んでいます。今のところそれで対戦相手や店側から文句が出たことはありません。なのでGWJの公式的にもミニチュアは全部塗装しろ的なそこまで気張って遊ぶことまでは想定していないように思っていました。

また、ホビセンでは無料で簡易塗装法をレクチャーしてくれることも考えると、GWJ(GW全体でどうかは海外情勢知らないのでわからないのですが)が目指しているのは、それほど手間をかけずにそこそこ見栄えのいいアーミーを作れるメソッドの普及なのではないかと思います。もしかすると、ゲームを主に遊んでくれる層がペイント中心のプレイヤーのアーミー相手にあまり負い目を感じずにすむように、という考えもあるかもしれません。「対戦相手のミニチュアに点数をつける」というのは、以前のホビセンのイベントでも似たようなものあったように記憶しておりますのが(確か、対戦相手のアーミーの評価する項目のひとつに「全部ペイントしているかどうか」という項目があったようなものだったかと)、ホビセンにおいてそういった簡易メソッドの普及を目指しているとするならば、そういう評価項目があること自体には納得できます。

HP上でミニチュアを大きく写した写真が少ないのは確かに不満です。ペイントコンテスト作品だけに限らずもっと普段遊ばれているアーミーの写真なども掲載すべきだと思います。公式の作例のような美麗なペイントを否定するものではなく、僕自身はもっとそういう写真をみたいと思うタイプなのですが、同時に実際遊ばれているアーミーの、現実的な完成度も掲載することで、「ペイント」で二の足を踏んでしまっている方を勇気づけられるという点には大きく同意いたします。

ただやはり悪い意味のミニチュアファシストとまで言われてしまうと、ちょっと「?」となってしまいます。そこまでのものがありますでしょうか…。単に自分が鈍感なだけかもしれませんので、そう感じられる人が多くおられるのなら申し訳ないのですが、自分には単に、ペイントはおろか、そもそもモデリングやアナログゲーム自体もほとんどしたことのない層がまず目を留めやすいように作られた「見栄えのいいサイト」に思えます。あるいはその見栄えの良さだけに終始するところが問題なのかもしれませんが…。

個人的にはHP上での簡易的でそこそこ見栄えのいいミニチュアを塗装するためのメソッドの解説を、そこそこの出来のミニチュアの完成例とともに掲載してくれればなと思います。

ペイントは苦行ではないという話は、ホビセンの店員の言葉としても聞かれます。問題はその言葉が「ホビセンに行かねばよく聞こえてこない」ことでしょうか。確かにHP上でその点についてのフォローがもっとあればいいと思います。
Unknown (知恵熱)
2010-09-13 14:54:23
最後に、自分がまず最初にミニチュアゲーム(40K)を始めたきっかけは、たまたまふらりと立ち寄った吉祥寺ホビセンにおいて「まったくの塗装初心者でも筆塗りでこんなに簡単に手早く完成できる」というメソッドを教えてもらったことに感動したからであり、そこは自分がミニチュアを続けている一番大きな原動力にもなっている部分なので、その点についてだけは明らかにしておきたいなと。長文失礼いたしました。
Unknown (Unknown)
2010-09-13 16:28:44
只ひとつ、少ない時間を使って自分なりにがんばって塗ったミニチュアを、銀や灰色や真っ黒なミニチュアの大群にボコボコにされて、へこんでいる人も結構いることもお忘れなく
Unknown (てらだ)
2010-09-13 17:07:27
>Sir Motorさん
>ペイントなくても混じれる
>Whitedwarfとか見るともうなんか俺はペイントまったくしないほうがいいんじゃないかと

 そうですそこです。
 一番この記事で言いたかった要点です。
 ペインターの中には小学生の頃からプラモをラッカー塗料で塗装してたぜ! 自分は美大出で職業がイラストレーターだからこういうの得意ですよ! みたいな猛者だっているわけです。その人達と自分を比べちゃいけないと思うんですよね。
 ペイントなんて所詮自己満足なんです、楽しめればいいんです。
 それが職業で、もっとちゃんと塗らないといけない・・・みたいなわけでもないんだし、たかが趣味の模型作りなんだから自分の好きな色で塗って、わーって遊べばいいんですよ・・・ちょっと高額なプラモですけど(苦笑)
 金払って楽しい時間を買っているんだから苦行にしちゃいけませんよね。


>ama6022さん
 はじめまして、ツイッターの方でフォローしてくださっている方ですよね。どうもありがとうございます。

>非常に勇気付けられました。
 楽しむ事が一番尊いのです。その次が完成させる事です。自分が完成、と思った時が完成なんです。そのペイントの出来がどうだろうと関係ありません。

 自分の話をしますと、自分はほとんどのミニチュアをつまみぐいみたいな感じでペイントして完全には完成させていません・・・それはいつかきっとペイントがもっと巧くなった時にかっこよく完成させる事を夢想してニヤニヤしているからです、ちょっとキモいですね、ごめんなさい。まあそういう感じで自分はペイントを楽しんでいます。


>知恵熱さん
 いつもコメントありがとうございます!
>厳しさを感じる部分もありましたので
 自分は毒舌家です。敢えて毒舌使って計算づくでやっているところもありまして表現が行き過ぎるきらいもあります。不快に感じられたのであれば申し訳ありません。

>ミニチュアファシスト
 かつてミニチュアファシストだった人が敢えて未塗装で遊んでいるケースもあります、実際そういう人を知っていますし、自分もそれと似たような事をやっていた時期があります。
 それは敷居を下げようと意図しているからです。最近はモロにそういう雰囲気を醸し出している人は少ないのかも知れませんね、隠れファシストですよ(笑)
 しかしながら、もしかするといずれ直営店の周囲にもそういう人が現れるかも知れません『ミニチュアはキッチリ塗るべき!』みたいな・・・そういう時には彼らを称賛してあげてください。彼らは努力しています。でも彼らの『皆も塗ってきてよ』という意見に従う必要はありません、自分が買ったゲームの駒をどうしようと個人の自由ですから。

 GW公式的にはまだまだフルペイントアーミーでのゲームを奨励しています。ただGWJではそういうイベントが無いのでたまたま表面化していないだけです。
 過去記事でGWグランドトーナメントの理不尽さをパロったマンガを紹介しましたが、本家では正にそんな感じなんですよ。ベースデコレート出来てないミニチュアがあったらペイントの得点がゼロになってゲームで全勝しているのに優勝できなかったり・・・
 GW公式のトーナメントルールでは、対戦相手が負けた腹いせにフルペイントのアーミーに0点を付けてみたりするような事態が何度も繰り返されています。実際、自分も同じ事をやられて優勝できなかった事があります。


>それほど手間をかけずにそこそこ見栄えのいいアーミーを作れるメソッドの普及なのでは

 何故簡易ペイントを推奨するのか、その意図を考えてみてください。フルペイントで戦って欲しいからです。お店が必死になってそれをやっているのは何故でしょう、お店で遊ぶ人にはちゃんとペイントして欲しいからです。
 これって暗にペイントしなさい、と言っている事になりませんか?
 GWは基本的に3色以上の着色、ベースデコレートを大会参加者に義務付けます。そして、良いペイントをしているプレイヤーには加点があるのです。対戦ゲームの大会なんですけどね。

>対戦相手のアーミーの評価する項目
 何故そういう項目が必要なのでしょうか、ペイントコンテストでもないのに?
 そこにはフルペイント至上主義者の建前が見え隠れしているようにわたしには見えます。
 そして実際に彼らは昔、そういうフルペイント至上主義に囚われていた時期があり、未塗装容認派と衝突していました。最近は随分と緩やかになりましたけどね、根っこは変わっていないのですよ。見栄えの良いサイトを作ろうとしている点もそれを裏付けています。

>「見栄えのいいサイト」

 見栄えが良いのは大事ですが、それで終わってはいけないのです。
『かっこいいですね! でも自分には無理だからやめときます』
 と言いながら去っていく人達の後ろ姿を何十人と見てきました。これがフルペイントの功罪という奴です。
 我々は両方の価値観を同時に提示しなければいけません。
『なんだこんなの、ショボイわw』と思われないようにちゃんとフルペイントの良さを教える必要があり、『カッコイイけどこんなの出来ないよ』と相手を委縮させないために様々な人の色んなアーミーを紹介すべきなのです。
Unknown (てらだ)
2010-09-13 17:26:29
>Unknownさん
>少ない時間を使って自分なりにがんばって塗ったミニチュアを、銀や灰色や真っ黒なミニチュアの大群にボコボコにされて、へこんでいる人も結構いることもお忘れなく

 そうですね、お気持ちよくわかります。自分も、塗装してきたミニチュアが評価されずに、努力をしていない未塗装の人の方が何故か評価されたりしてイラついた事が何回もあります。

 トーナメントで優勝を目指して何日も半徹して塗ったミニチュアに低い点付けられていて、同じ人間が未塗装ミニチュアがあるアーミーに対してペイント点で満点を付けていたというのを知った時のショックを自分は未だに引きずっています。
 後でわたしの編制が強過ぎて癪に障ったのでペイント点を下げたと言われました。こっちからするとふざけるな、って感じですよ。必死で寝ないで頑張った自分が馬鹿みたいだと本気で泣きそうになりました。

 実際、メタルのままサフも吹かずに遊んでいるという、正直ちょっとあり得ないレベルのプレイヤーがいるらしいのですが、さすがにそれは無いな、と自分も思っています。少しぐらいは塗る姿勢を見せるべきです、割り切り過ぎてちょっとマズイです。

 自分は負けるのがすんごく悔しいので強さを優先します。対戦ゲームなのだから正々堂々と戦う限りは勝利を追求しても良いはずです。
 自分は悔しい思いをしないように、銀色とか黒一色のアーミーの人にもゲームで負けないように必死に無い知恵絞ったり、海外の情報を積極的に取り入れたりしています。

 未塗装派、黒サフ派の人達はこういう意見がある事をしっかり胸に刻み込んでください。貴方達はこのように思われています。

 ただ・・・塗れよ! という強制は誰にもできません。
 個人個人が一番楽しいと思えるスタイルでゲームを楽しむのが一番なのです。いろんな価値観があって良いのです。どれが正しいというのは誰にもわかりません。
Unknown (知恵熱)
2010-09-13 17:36:06
レスありがとうございます。

>何故そういう項目が必要なのでしょうか、ペイントコンテストでもないのに?

個人的な見解ではありますが、GWの立場としては、ゲームとしてだけではなく、ミニチュアとしてだけでもない、双方を上位下位に置くことのない統合的なホビーとして展開したいからではないかと考えています。

ゲームの勝敗とは別に評価すべき点を作ることは、ペイントに頑張ってるプレイヤー的にはむしろ嬉しいことかと思います。上で挙げたホビセンでのイベントでも、評価箇所は複数あって、特にフルペイントの項目が他のすべてに勝るものではなかったので、そこだけを見てペイントを強制されているとは感じませんでした。

ただ確かに、先で紹介された漫画のように公式トーナメントでベースデコレートしてないから減点されて優勝できないとかいうのはちょっとやりすぎな感じしますね。ペイントを奨励するのはGWの姿勢としては別に普通ではと感じますが、ゲームの腕だけを競う大会では、それを得点にまで結びつけるべきではないと思います。

>『なんだこんなの、ショボイわw』と思われないようにちゃんとフルペイントの良さを教える必要があり、『カッコイイけどこんなの出来ないよ』と相手を委縮させないために様々な人の色んなアーミーを紹介すべきなのです。

僕もまったくそのとおりだと思います。ゲームが好きな人、ペイントやモデリングが好きな人双方にとって遊びやすいホビーであればいいと思います。今は言われるように「隠れ」が多いのかもしれませんが、少なくともそれが表面的な空気となっていないので、店員・プレイヤー個々人の考え方はともかく、このまま緩やかに双方許容できる環境になっていけばと思います。
Unknown (アールエス)
2010-09-13 17:47:07
拝読しました

地元で新規プレイヤーが増えつつある状況で、大変参考になる記事でした。

『フルペイントアーミー対未塗装アーミーの対戦を見せる』というのも実践してみようと思いました。
Unknown (知恵熱)
2010-09-13 17:49:33
上で言い忘れましたが、『なんだこんなの、ショボイわw』と言われないようにするだけでなく、『こんなアーミー作ってくるなんてスゲエ』と思ってやる気が湧くということもあるので(ゲームとペイント双方で僕はそういうタイプなもので)、やはり理想の到達点としての超絶ペイント例のようなものもこれからも公開しいてって欲しいですね。てらださんのブログはゲーム面においてそう思わせてくれるので(先日のスケイブンの特化編成案然り)これからも楽しみにしております!

コメントを投稿