Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

『人間失格』 太宰治

2008-08-12 21:32:02 | 言葉・本
太宰治の代表作とも言える 『人間失格』 を
生まれて初めて読みました。
特に読書家というワケではないので、
今まで機会もないまま、この日を迎えた訳です。

30代になって読む 『人間失格』 は凄い。
ということは、これを青春と呼ばれる時期に読んだり、
仕事に没頭できた20代で昼飯食いながら読むのとは、
きっと全然違う受け取り方をしていただろうと思うと、
なんで今更読んでしまったのか、などと思う。

自分と似すぎて怖いくらいだ。
死ぬことばかり考えている。

違うところと言えば、
この主人公は 「道化」 になったが、
自分の場合は 「生真面目」 になることで、
周りの評価を上げようと努力していた。

子どもの頃の写真を友人に見せても、
自分ではそれなりに可愛いと思っていたのに、
「子どもなのに何をこんなに怒っている?」
と言われる始末である。

大人になり、社会に出て、とある人に
「笑顔は大切だよ、笑顔。 むすッとしてないで」
と、半ば怒られるように言われたことがある。
それ以来、楽しかろうが、つまらなかろうが、
最初のあいさつやらの一言は笑顔を作ることにした。
もうそういう自分が完全に作り上げられてしまって、
最初の一言は 「笑顔」、とプログラムされている。
そう簡単には、臨機応変に変更など利かないので、
お通夜の席でも、最初の挨拶は 「笑顔」 .....
こんな自分にしやがって、
どこの誰だか全く覚えちゃいないけど、
『人間失格』 を読んで思い出してしまったよ。

自分はあるサークルのようなものに入っていて、
そこの Blog も書いている。
しかし、そこの Blog はこことは全然違って、
Blog のお手本のような、
誰もがイヤな思いをしないような、
そんな優等生 Blog。

自分は mixi もやっていて、
そこは直接の顔見知りだけがマイミクで、
日記もマイミクしか読めなくしていて、
そこでの自分は、世間向け。
会社や友人に見せる顔で書いている。

この Blog は本音モノ。
mixi とは逆で、直接知り合いの人には教えていない。
だから、何も考えない本音モノ。
まぁ、時々優等生ぶることもあるけれど、
それは自分でも修正不可なので、しゃーないね。

ダラダラ長くなった割にはまとまりが無いね、今日は。
いつも?
うぅ~ん、とにかく自分は 『人間失格』 の
“大庭葉蔵” みたいな人間だ。人間失格だ。

いや、違った。
本文の最後に
「私たちの知っている葉ちゃんは、とても素直で、よく気がきいて、あれでお酒さえ飲まなければ、いいえ、飲んでも、……神様みたいないい子でした」
などと言われている。
これは自分と違う。