Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『ヴァージン・スーサイズ』

2006-10-16 08:03:23 | 映画 「う段」
2002年の12月、シネセゾン渋谷の "コッポラ・ナイト" とやらで観たんですな。

『ヴァージン・スーサイズ』  1999年
原題 : The Virgin Suicides
監督 : Sofia Coppola

自分が過去に観た映画の中で、
唯一です。
自殺を自殺のまま自殺だけを描いた作品。

「ソフィア・コッポラってすげーなぁ」 と、
率直に感じた夜でした。

人は死ぬために生きている。
"死" に意味を持たせたいがために、必死に生きる。

"死" に意味を持たせることが出来そうにない未来を予期してしまうと、生きること自体に意味を失う。
そして、先走った死を選択する。

なんの飾りもなく、自殺は自殺だった。

美しかろうが、若かろうが、自殺は自殺だった。

秀作。


父親のDNAを確実に受け継いでいる彼女には、
これからも、どんどん良作を作り続けて欲しいものです。