Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

生きる

2006-02-24 22:50:55 | 
「生きる」

日本語に複数形は原則的に無く、
人間であれば人間達とでも言うのか
女であれば女達
父親であれば父親達
愛する者なら愛する者達
友人なら友人達、友達。
物であればどうだろうか、
数冊の本、何足かの靴、山盛りのみかん、
いくつかの雲、たくさんのビルヂング、
ほこりだらけとか落葉がいっぱいとかもある
がらくたや宝物は一つかも知れないが複数なイメージを持ち易い
渋滞や混ぜご飯、森などは一つでもたくさんのものを中に含んでいる。

なるほど

では、完全なる単数はあるだろうか、
「人生」は?
一人には一つかも知れないが
人はたくさんいるので「人生」はダメだ
じゃあ
「生きる」は?
動詞?
いやいや
動きを持って生きている人なんていないものな
みんな見て見ぬ振りとか、無力感とかのかたまりだもの
動詞なはずはない
「生きる」の複数
いくつかの生きる、山盛りの生きる、生きるがいっぱい・・・
どれも変だ
そうだ
「生きる」だ。

「生きる」は完全なる単数。完全なる孤独だ。