ずーみんのはがき絵七十二候

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海6題(その2)

2023-06-24 19:07:15 | デザイン書芸

「風」「月」「花」といった文字をいろいろにデザインして書いたものを集めて並べてみると新たな発見があって面白く感じたので、今度は「海」という字を並べてみます。

 デザインした文字ははがきに書いて、ある方に宛てて送ります。するとその方がご自分のブログにアップしてくださるという仕組みになっています。ずいぶん回りくどいようですが、書いた文字を一度投函して「旅をさせる」ことが面白く感じますのと、各地の郵便局に依頼して風景印を押印してもらうという楽しみもありまして、このようなことになっています。

 

 

 

 

 

 『海7』 2022年4月

 「7月の海が鳴る日に・・・」

 

 

 

 

 

 『海8』 2022年8月

 「8月の海が光っています」

 

 

 

 

 

 『海9』 2022年9月

 「10月の海を越えて・・・」

 

 

 

 

 

 

 『海10』 2022年10月

 「11月の海に願いを・・・」

 

 

 

 

 

 『海11』 2023年3月

 「まだ地図にない橋の向こうに3月の海が・・・」

 

 

 

 

 

 『海12』 2023年4月

 「4月の海はおだやかです」

 

 

 同じような文字にならないように気をつけて書いています。筆や用紙、技法などを変えて色々試して書くのが楽しいです。

 「かすれ」や「墨はね」、「にじみ」、「墨抜け」などがあった方が「景色」になっていい感じになることが多いです。運筆の速度で線に表情が出るのでいろいろ試しています。


はがき絵いろはうた2周目(その6)

2023-06-17 10:25:04 | 日記

 

 今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズの「二周目」です。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばすことにします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もおそらく見つからないと思われます。

 二周目の第六回目、今回は「れ」「そ」そして「つ」です。

 

 

 

 

 

『れ』・・・レンギョウ

 

 

 レンギョウの花を描きました。漢字で「連翹」と書き、ハングルで「通りに黄色いレンギョウがちらほら見え始めましたね」と書きました。

 レンギョウは韓国語で「개나리(ケナリ)」、韓国では春を代表する花といえるでしょう。もちろん日本でも連翹は春の季語になっています。

 

 

 

 

 

『そ』・・・ソラマメ

 

 

 ソラマメ一粒を描きました。ハングルで「旬の果物や野菜には私たちの体に必要な栄養分を多量含有しています」と書き添えました。直訳したのでちょっと変な日本語ですね。

 ハウス栽培などで通年出回る野菜なども多く「旬」という概念が薄れつつある中で、ソラマメは決まった時期にしか出回らず、旬がある食材のひとつだなと感じます。さやごと焼いたりチンしたりして、さやの中で蒸し焼き状態にして食べるのがお気に入りです。

 

 

 

 

『つ』・・・つり革

 

 

 電車のつり革を描きました。自作の短歌を書き添えてあります。

 「杉本町 浅香 堺市 三国ヶ丘 百舌鳥 上野芝 津久野 鳳」

 「すぎもとちょう あさか さかいし みくにがおか もず うえのしば つくの おおとり」

 短歌といってもJR阪和線の駅名を順に並べただけです。こんな作り方で作った短歌が何首もあるのですよ。

 


海6題(その1)

2023-06-11 10:35:39 | デザイン書芸

「風」「月」「花」といった文字をいろいろにデザインして書いたものを集めて並べてみると新たな発見があって面白く感じたので、今度は「海」という字を並べてみます。

 デザインした文字ははがきに書いて、ある方に宛てて送ります。するとその方がご自分のブログにアップしてくださるという仕組みになっています。ずいぶん回りくどいようですが、書いた文字を一度投函して「旅をさせる」ことが面白く感じますのと、各地の郵便局に依頼して風景印を押印してもらうという楽しみもありまして、このようなことになっています。

 

 

 

 

 

 『海1』 2019年4月

 「あなたと私の間に あの海がなかったなら・・・」

 

 

 

 

 

 『海2』 2019年4月

 「海を越えた恋」

 

 

 

 

 

 『海3』 2019年4月

 「春の海は一日中気持ちよく波打っています」

 

 

 

 

 

 

 『海4』 2019年10月

 「川の水は流れていきます 第3漢江橋の下を 

  海へ 休みことなく海へ

  ただ流れていきます ただ流れていきます」

 

 

 

 

 

 『海5』 2020年6月

 「夢も濡れるでしょうか 海の風 夜の風

  船頭可愛や 船頭可愛や 船の道の旅人・・・」

 

 

 

 

 

 『海6』 2022年7月

 「7月の海で泳ごう!」

 

 

 同じような文字にならないように気を付けて書いたことを思い出します。筆や用紙、技法などを変えて色々試して書いています。

 「かすれ」や「墨はね」、「にじみ」、「墨抜け」などがあった方が「景色」になっていい感じになることが多いです。運筆の速度で線に表情が出ることが楽しいです。


はがき絵いろはうた2周目(その5)

2023-06-04 01:09:01 | 日記

 今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズの「二周目」です。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばしましょう。「を」と「ん」で始まるはがき絵もおそらく見つからないと思われます。

 二周目の第五回目、今回は「か」「よ」そして「た」です。

 

 

 

 

 

『か』・・・かぶと

 

 

 折り紙の兜を描きました。珍しく英語で言葉を書き添えてあります。「勝ち、そして締めよ あなたのヘルメットを!」つまり「勝って兜の緒を締めよ」ということわざですね。

 兜の折り紙は新聞紙で折れば、子どもならかぶることができますよ。大きさを調節できるといいのですが、大人は頭が大きくて入りません。

 「子どもの日 イラスト」というワードで検索するとこいのぼりや柏餅、ちまき、熊にまたがる金太郎などとともに武者人形や折り紙の兜も出てきます。「端午」や「子どもの日」、またそれに関連するもの(傍題)は、俳句では夏の季語に分類されています。

 

 

 

 

『よ』・・・幼虫

 

 

 カブトムシの幼虫を描きました。コガネムシやカナブン、クワガタムシなど、甲虫類の幼虫はよく似た形をしています。いわゆる「イモムシ」というやつですかね。

 俳句で「芋虫」は秋の季語になっています。芋虫が登場する句をいくつか読んでみましたが、たいていが甲虫類の幼虫ではなく、「蝶や蛾の幼虫で毛のないもの」という認識で詠まれたものでした。羽化して成虫になったものでいうと蝶は春の季語、蛾は夏の季語です。カブトムシは漢字で兜虫または甲虫(これでカブトムシと読む)と書いて夏の季語です。

 二十四節気のひとつである「啓蟄」という文字を書きました。「陽気地中に動き、縮まる虫穴をひらき出れば也」をハングルに訳してさらに書き添えてあります。

 「啓蟄」は韓国では「驚蟄」と書くようです。この作品を韓国での作品展で展示していたところ、漢字が違うと教えていただきました。2014年8月のことです。

 

 

 

 

 

『た』・・・タンポポ

 

 

 タンポポの絵を描いて「蒲公英」と書きました。これで「たんぽぽ」と読みます。春の季語です。タンポポの綿毛も春の季語で、絮(わた)という字を使うことが多いようです。

 ハングルは「”씩씩하게 사세요‘’ 라고 가르처 주는 꽃이 있습니다.」です。和訳しますと「『強く生きよ』と教えてくれる花があります」というところでしょうか。「씩씩하다」を「強い」と訳してみましたが、「はきはきしている」とか「元気がよい」「凛々しい」「頑健だ」などの意味もあるようです。

 知人に手伝ってほしいと頼まれて、タンポポの根を掘ったことがあります。地上部分は小さくても根は1メートルぐらいあって、大変だったことを思い出します。強さの秘密はこの辺にあるのでしょうか。