のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

新・三銃士(人形劇)

2010年06月14日 23時17分53秒 | テレビ鑑賞
■新・三銃士
■金曜18時
■脚本:三谷幸喜
■キャラクターデザイン:井上 文太
■エンディングテーマ:平井 堅
■人形製作・操作:スタジオ・ノーヴァ
■出演
 ダルタニアン:池松壮亮  アラミス  :江原正士
 ポルトス  :高木渉   ア ト ス :山寺宏一     
 語  り  :田中裕二  コンスタンス:貫地谷 しほり
 ミレディー :戸田恵子 アンヌ王妃 :瀬戸 カトリーヌ

■感想 ☆☆☆☆☆
 三銃士が三谷さんの脚本で人形劇となると知り、迷わず録画。
 「面白そう!」という勘に狂いはなく、楽しくドキドキハラハラ
 させられながら、最後まで見続けました。

 「人形劇」とあって、演じるのはすべて「人形」。
 それなのに、声と動かし方、とり方でまるで表情があるかのように
 活き活きと動き、しゃべる彼らに魅せられっぱなしの20分でした。
 表情が動いているはずはないのに、怒ったり笑ったりしている
 彼らに感嘆しながら見とれました。

 人形自身もかわいらしく魅力的でしたが、それより何より
 声優さんたちの及ぼす影響力の大きさを体感しました。
 悪女、ミレディがこんなにも魅力的な女性に思えるなんて。
 自分自身の人生に自信と責任をもった生き方、毅然とした姿勢、
 それらが色っぽくかっこいい声の演技で見事に体現されていて
 ひたすらかっこよく思えました。
 一方で、折々に垣間見える彼女の孤独も、声の端々にきちんと
 現れていて、「悪役」と一言では言いきれない魅力に満ちた女性でした。
 女性として、人間としてたくさんたくさん共感できました。
 だからこそ、彼女の「女性として弱い部分」をついたダルタニアンは許せない!
 主人公なのに、いまひとつ好きになれませんでした。

 その一方で、ポルトス!ポルトス大好き!!
 ころころとした体型とユーモアあふれる人柄から繰り出される
 「オトナの余裕」があってこその一言。
 それらの言葉の数々にはっとさせられることが多々ありました。
 確固とした人生哲学を持っていたからこその一言。
 それゆえに、一番の三枚目キャラにも関わらず、
 真理をついた含蓄ある言葉を口にすることが一番多かったような。
 彼の言葉で最も好きだったのが
 「人生に必要なのは、知恵と勇気と心の余裕。
  たとえばユーモアとかね。」
 数々の名言をユーモアで包んだ言葉にほっこりとさせてもらえました。

 他にもコクナールさんやブランシェ、ボナシューにルイ13世と
 魅力あふれる人々がたくさん!もっと見たかった!!
 「三銃士」自体はまだまだ長く続くお話なのです。
 ぜひ、来年、再来年と「続・新三銃士」「続々・新三銃士」
 というふうに物語の最後まで続けてほしいなー。

結局、どっちなのさ

2010年06月14日 00時29分05秒 | 日常生活
父、妹と共に祖母を訪ね、久々にゆっくりと過ごしました。
ゆるやかに色々なことを忘れたり、理解できなくなったりしている祖母は
たくさんのことを忘れられているからこそ、穏やかにもなっていて
ゆったりと4人のひとときを楽しみました。

目も悪くなっているからなのか
ワタクシと妹、どちらがどちらなのかさっぱり分からない模様。
「どっちがどっちかねぇ。そっくりすぎてわからんねぇ。」
と困っておりました。

しばらく考えた結果、出した結論が
「うん。きれいなほうがのりちゃんやね。」


おばあちゃん!なんて素敵な結論なの!
と感激していると、隣で妹がうなずきながら言いました。
「そうそう!で、かわいいのが妹ね。
 きれいタイプとかわいいタイプにわかれるんよねぇ。」

妹よ!あなたは、なんでそんなに心が強くできているの!
思わず感嘆していると、しばらく考えていた祖母がにっこり笑って
「わかった!こっちがのりちゃんやろ?」
と言いながら妹を指差しました。




・・・なるほどー。
「きれいなほうがのりちゃん」で
「これがのりちゃん」と思ったのが妹、と。

つまるところ・・・という結論については
思いを馳せないようにしたいと思います。