のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

重みがほしい。

2009年09月24日 23時14分04秒 | 日常生活
総務部からの異動でもっとも寂しくなったのはおやつタイムでした。
総務部在籍時は、週に1、2回は
お客様からのお土産がおすそわけとして配布されていたため、
おやつタイムがとっても充実していたのです。

しかし、さすが5連休明け。
大分から異動してきたばかりの同僚から
「先週はご迷惑をおかけしました。
 5連休に大分に帰ったんで、お詫びも兼ねて買って来たんですよ。
 みんなに配ってください。」
というお願いと共に渡されたのは、
あんこぎっしりの食べ応えがありそうな最中でした。
その重さを確認するだけで、幸せな気分になれる最中です。

しかし、現在のプロジェクトメンバは9名。
最中は12個。残る3つは・・・・どうしよう・・・。
と、一瞬、姑息なことも考えましたが
「先週はご迷惑をおかけしました。」
という挨拶と共に渡されたので、先週の「ご迷惑」と
関係ありそうな隣の部署の先輩方におすそ分けすることにしました。

実は先週木曜日の飲み会の翌日
同僚はちょっぴり体調を崩してしまい、
お休みをとって、そのまま5連休に入ってしまわれたのです。
「先週のご迷惑」は、おそらくそのことを指していると思われます。
体調不良なんて仕方がない出来事なので
そんなに律儀に気にされなくていいのに。
と思ってしまう人間関係構築すら大雑把なワタクシとは異なり
先輩はとにかく、人への接し方も、ちょっとした挨拶も
何から何まで、とても丁寧な方なのです。
この気配り、この気遣い、
ワタクシも見習わなければ・・・。
と想いつつ、最中を持って、先週、飲み会を共同開催した
隣の部署へお出かけしました。

たった今、気遣いについて思いを馳せたばかりのワタクシ。
さすがに同僚からの「先週のご迷惑のお詫びに。」
という言葉を伝え、先週、同僚が休んだことを隣の部署の方々にまで
伝えてまわるのは憚られたため、同僚からの「大分帰省のお土産」
として、最中を渡します。
「おいしくて有名らしいですよー。」
と、にこにこしながら、まずは部長に渡したところ、
「ごめん。俺も大分に帰ったんやけど。俺はお土産、ない・・・。」
と罰が悪そうな表情になって、謝られました。

・・・そうでした。
こちらの部署の部長は、先月、大分から異動してきたばかりの方でした。
大分土産をわざわざ渡すことすら、おこがましい、というか
むしろ、いやみっぽいというか、当てこすりっぽいっつーに。

「・・・えっと。催促じゃありませんからね?
 いやみでもないですからね?
 部長は大分土産ないんですか?とかまったく思ってませんからね!」

言えば言うほど、嘘くさくなるおのれの言葉が恨めしい。
部長の席の前に座っていた先輩が感心したようにおっしゃいました。

「すごいよな。
 そこまで本音が言えるのは、むしろ才能やな。」

いや!だから!!
本当の本当に催促なんてしてませんから。
と冷や汗をかきながら、自分の席に戻ってきたワタクシ。
最中をくださった先輩に
「先輩のおかげで、部長に変ないやみを言ったみたいな
 空気になっちゃいましたよー。びっくりですよー。」
と、思わずいちゃもんをつけてしまいました。

・・・思いを馳せていた気遣いとやらは、今いずこ?
気遣いなんて、一朝一夕では身につきません。