目を覚まし、
喉が渇いたからと水を飲み。
腹が減ったからと飯を食う。
食べ終わると機械的に
食器を洗い。
コーヒーを入れて、
ベランダへ。
ひと息つき、
空が青ければ外へ出て、
足が進む方向へただ歩く。
ある程度歩くと、
身体の頂上から疲れたとの
指令が足に入り、
帰還の途に向わせる。
無事帰還すると、
ソファ前に存在する
薄っぺらい箱に光をつけて、
少時間凝視する。
司令室では無駄な時間だと
みんなが騒ぎ、
薄っぺらい箱から光を
奪い去ってしまう。
硬直状態。
指令なし。
腹が減ったからと飯を食い。
機械的に食器を洗う。
四角い空間で暖かい雨を浴び、
熱された身体に黄色い燃料を
流し込む。
身体は喜び、
心は錆びてゆく。