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小さな旅(1)

2016-12-14 23:46:48 | Travel (Okinawa)



飛行機内では恐怖から逃れるために

ずっと音楽を聴いていたのだけれど、

たまにくるフワッとする感覚のせいで

全然音楽が頭に入ってこない。



中部国際空港を飛び立ってから約二時間。



窓から恐る恐る外を眺めると、

雲の下で水色の海に浮かぶ

沖縄諸島を見ることができる。



そこから着陸までは早く、

着陸時の振動で気が滅入りながらも

なんとか沖縄の地を踏むことができた。





天候は晴天。


愛知より、空が青く、

そして広く感じるのは

環境が違うことと、

気持ちの問題が少しは関係しているのだろう。



ちょうど梅雨明けしたばかりの沖縄だが、

湿度が高く、吹き出る汗が体に纏わりつく。


飛行機からバスで空港内に移動して、

預けていた荷物を受け取り終えると、

すぐに空港と直結している沖縄のモノレール

(ゆいレール)に乗車。


モノレール上から見る那覇の街は

それほど本島と建造物や景色に

変わりがなく、

そのことにどこか悲しみを感じた。



10分ほど乗車して「美栄橋駅」で一度下車し、

荷物だけ構内のコインロッカーに預ける。



夜にここで友達と落ち合う予定だ。



再び乗車して、

終点「首里」までの約20分間、

沖縄の景色を楽しむことにした。


首里に近付くに連れて、

都市の風景から離れ、

緑が多く含まれてくる。


本土とは植物の種類が異なるためか、

どことなく陽気な雰囲気が

漂ってきて心地がいい。



首里駅に着き、改札を出ると

目の前には「ソーキそば」と書かれた

垂れ幕があり、そういえば昼食が

まだだったことを思い出したので

入ってみることにした。


狭い店内には学生だろうか、

3人組のやんちゃそうな若者が

額に汗をかきながらソーキそばらしきものを

勢いよく食べていて、

その光景が僕の食欲を掻き立てる。


食券を店員に渡すと

5分も掛からずにお目当ての

ソーキそばが運ばれてきた。


透き通ったスープに縮れ面が

よく絡み、口の中で優しく包まれる。


完全に好きな味だ。


一気に食べ終え、その余韻に浸りながら

煙草を一本ゆっくりと吸い、

店を後にした。


空には若干の雲が出てきたものの

気温の変化はなく、

少し歩くと汗が流れ出てきた。









つづく・・・・・・






















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