CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-173「修羅の剣士」(中国・香港)

2017年06月02日 23時02分09秒 | 中国映画
奴には勝てない、全てを伝授した
 “剣神”として名声を博した三小爺こと謝曉峰は、非情な剣の世界に嫌気がさし、阿吉という偽名で妓楼の下男として働き始め、そこで出会った遊女の小麗に惹かれていく。
 そんな中、三小爺との戦いを夢見る燕十三と復讐を誓う元許嫁の慕容秋荻が、それぞれに三小爺へと迫っていくが。(「allcinema」より)


 顔に蛇の刺青を入れ、いかにも悪党のような風貌ながら、凄腕の剣士であるエン・シサン。

 〝第三の師〟と呼ばれる剣士を倒すため神剣館へと出向くが、すでに第三の師が亡くなっていることを知り、悲嘆に暮れる。

 更に余命いくばくもないことを知り、山の上で墓守をしながら余生を過ごすことに。

 てっきり、このエン・シサンが主人公なのかと思ったら、町の娼館に文無しでやって来て、そこで働くことになった、チと呼ばれる男が現れる。

 何かしらいわくありげな人物だと思ったが、実は彼が死んだと言われていた第三の師であることが判明する。

 剣士として人を殺めることに嫌気がさし、田舎で暮らすことを望むのだが、そんな彼に愛情と恨みを持つチュウテイが迫り、やがて彼が暮らしている村にやって来て、襲撃する。

 そこへやって来るのが、エン・シサン。

 思わぬ運命で交わり合う第三の師とエン・シサン。

 果たして、彼らの運命はどこへ向かっていくのか。


 冒頭からワイヤー・アクションを駆使したソード・アクションが炸裂し、その後も激しくて見応えあるアクションが連続する。

 剣の道を離れようとしながら、剣の道から追いかけられるチこと第三の師。

 そして、愛情余って憎さ100倍で、チに迫ってくるチュウテイ。

 愛憎絡み合った複雑な人間関係が興味深く、またその行方も気になる展開。

 第三の師と判らずに、チと接するエン・シサンは、最初は悪党風だったのだが、墓守をするようになってからは、どことなく柔和になり、ちょっとユーモラスさも出ていたな。

 自ら作った棺桶の中で横になっている様子は、どことなくおかしさもあった。


 チへの復讐のため凶行に走り出すチュウテイに対し、剣を捨てたチがいつ怒りを爆発させるのかも気になったが、チの正体を知ったエン・シサンとは対決するのかも興味深かった。


 愛憎と陰謀が入り混じったストーリー展開で、オーソドックスな話ではあるが面白く、加えてアクション・シーンが見応えあり、面白い作品だった。

/5

監督:イー・トンシン
出演:ケニー・リン、ジャン・イーイエン、ジャン・モンジェ、ピーター・ホー、パオ・ヘイチン、クー・カオビン
於:シネマート新宿

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