信州気まま暮らし

家庭でも役立つリスクマネジメント

現役時代、マイコンSE卒業後は企業のBCP(事業継続計画)策定やISOやOHSAS※の導入に携わった。
OHSAS(労働安全衛生マネジメント)は企業だけでなく家庭でも応用できるだろう。

わざわざマニュアル化する必要はないがOHSASの考え方や手法はとても参考になる。

     引用:厚生労働省
何度も講師を務めたがまず研修は「安全とは?安心とは?」
から始まる。
これについては情報が溢れているので割愛する。
言えるのは安心と安全とは違うものだ。安心だけでは安全は担保されないが根拠の無い安心へシフトする傾向が強い。

次に「人間はミスをする動物である」と学ぶ。
ヒューマンエラーを前提にした対策が有効だ。

家庭で始めるとして手っ取り早いのは
「ヒヤリハット」だ。
文字通り、ヒヤりしたりハッとする場面での遭遇を意味する。
同じ場面で対策を放置すると1/40回の確率で事故や怪我が発生する。
自分も家の中で階段から転びそうになったり、ドアの隙間に指を挟みそうになったりした。
こういう事はすぐ忘れるから企業なら報告書だが家なら付箋にメモ書きで良いだろう。

また色々な現場(生活)のシーンを画像やイラストにしてそこに潜んでいるリスク(危険)を見つけて危ないと感じる気付きの訓練は感性が磨かれ後述のリスクアセスメントに活かす事に繋がる。
例えば地震のシーンで神棚は高い所にあるしプロジェクターのスクリーンも外れて落ちて当たったら痛いし痛いで済まないかもしれない等と想像する。
そして落ちないよう倒れないよう対策するし2次被害も最小限に留めるよう講じる。(リスク軽減)

企業でのリスクアセスメントの対象は現場だけでなく作業手順書、指示書と広範囲に及び基準表の重大度でランク付け点数化する。
手順書見直しだけでリスク軽減効果が低い場合はソフト、ハード(例えば作業の自動化)両面で対策を講じる。
今まで問題なかったからとか慣習にとらわれない姿勢が大切だ。
対策実施後どれだけリスク軽減されたか再度ランク付け数値で評価する。定期的に基準表も見直す。


     引用:厚生労働省

この流れは
・リスクアセスメント(リスクの洗い出し)
    ⬇︎  
・PDCAサイクル
とOHSASの根幹を成すとても重要な部分で家庭でも応用できると考える。
ただし対策費用は個人負担となる。
優先度と対費用効果も企業と考え方は同じだ。

※OHSAS:オーサスと読む


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