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久能山東照宮

2010年10月20日 | 中部
社殿前にある国指定重要文化財の唐門。

所在地:静岡県静岡市駿河区根古屋390

久能山東照宮のある久能山には、推古天皇のころ(五九二年~六二八年)、
久能忠仁が建立したと伝えられた久能寺があり、奈良時代の僧行基を始め、
静岡茶の始祖といわれる聖一国師など、多くの名僧が往来し隆盛をきわめた。

下って永禄十一年(一五六八年)、駿府へ進出した武田信玄は、
久能寺を清水市(今の鉄舟寺)に移し、この要害の地に久能城を
築いたが、武田氏の滅亡とともに徳川氏の領有するところとなった。

徳川家康は、大御所として駿府に在城当時「久能城は駿府城の本丸と思う」と、
久能山の重要性を説いたといわれる。死後、その遺言によりここに葬られ、
二代将軍秀忠によって社殿が造営された。日光山東照宮へは、ここから
御霊の一部を移したといわれている。

権現造り総漆塗り極彩色の社殿は国宝に指定されており、彫刻、模様組物等、
桃山時代の文化の面影を残しながら、江戸初期の特徴をよく表している。
そのほか、神庫、神楽殿、鼓楼等の建物も重要文化財に指定されている。

久能山東照宮博物館には、家康公愛用の置時計・鉛筆・メガネなどの
遺品を始め歴代将軍の武具、甲冑、刀剣類等、国宝・重要文化財
270余点を含む2000余点が収蔵されている。


景勝地で有名な日本平から久能山へのロープウェイが出ており、行きが下り、
帰りが上りと珍しいロープウェイだ。また、ロープウェイを使わなくても
久能山に石段で表参道を登ってくることもでき、山下鳥居より1159段。


勘助井戸。戦国時代に山本勘助が掘ったといわれる深さ33m石垣積の井戸。


国指定重要文化財の楼門。前面に後水尾天皇が書いた「東照大権現」の額が
掲げてあるので勅額御門とも称する。元和三年の建造である。


国指定重要文化財の神楽殿


国指定重要文化財の神庫


写真は「玉垣・東門 [国指定重要文化財]越しに見た日枝神社 [国指定重要文化財]。
旧御本地堂で薬師如来を安置してあったが、明治三年神仏分離の際に仏像を廃し
後に今の名に改めた。元和三年建造。


国宝の拝殿


国宝の本殿。拝殿と本殿を結ぶ石の間も国宝指定。


国指定重要文化財の廟門


神廟へ向かう参道


国指定重要文化財の神廟。西向きで徳川家康が日光に移るまで埋葬されていた。

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