ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

『「トランスフォーマー3」 の意外な感想』

2011-08-02 15:27:18 | ご講話・ヘラトリ・リバティ 

『世界の目を醒ますヘラトリ・ショート』
(第18号)


『「トランスフォーマー3」のの意外な感想』


7/29封切りとなった
スピルバーグ制作総指揮、マイケル・ベイ監督の『トランスフォーマー~ダークサイド・ムーン~』を観てきました。

今回は事前に入念な準備をして、
1. 元々日本の原作(前史)で、「コンセプト」や「宇宙の舞台設定」が決められた同作品が、「今回、特に映画三作目で、どのようにそれが変質して邪悪性、侵略性が高められたか」を研究し、また、

2. そのようなストーリーを実現するために、スピルバーグが脚本家の人事にどのように手を付けて、具体的には、「"スタートレック"など良質系の作品の脚本を担当してきた従来のコンビを降板させて、代わりにホラー映画一本でのし上がってきた脚本家一人に集中させた」経緯を明らかにして、いわば"文学部の卒業論文"並みに?万全の準備を整えて、"大ナタを振るうつもりで"(笑)、映画館に乗り込んだのですが、実際に映画を鑑賞したら、「気が抜けてしまった」というのが、正直な感想でした。


理由としては、
1.「残虐シーンが連続する後半はともかくとして、前半は、エンターテイメントとして、それなりに楽しめた」ということもありましたが、もう一つには、
2.たとえ、スピルバーグといえども、「自由と尊厳を守るためなら、命を懸けてでも戦う」(これが善玉宇宙人と地球人の共通認識)という、言ってみれば、

「"アメリカ建国の精神"を前面に打ち出さなければ、メガヒットが狙えない」
という彼自身の認識を、はからずも、作品を通して白状した形になっていたからです。
ですから、
「"強大な宇宙人には到底かなわない"という刷り込み効果を狙った作品である」
という面は、もちろんあるかと思いますが、それについては、

「スピルバーグが悪質系宇宙人(レプ)の広報マンになっている」(ヘラトリ・ショート15号、ヘラトリ・トピックス25号参照)という事実を認識しておけば、一定の抑止力が働くと思いました。
(「知は力なり」)

 むしろ、今回、印象に残ったのは、"裏切り者の存在"です。
これは宇宙人(トランスフォーマー)の側にもいましたし、地球人の側にも存在しました。
特に、「宇宙人の先代のマスターである"センチネル"が、地球を助けるフリをしながら、実は、邪神の一味である"メガトロン"と密約を交わしていた」

という設定には、ある種の悪意を感じましたが、センチネルの言葉、「母星(我が種族)が生き延びるためだ。地球人の犠牲はやむを得ないではないか」
(「地球に移住して、地球人を労働力として使役する」の意)は、ある種、象徴的でした。

「自らが生き延びるために、邪神に魂を売った宇宙人達がいる」
ということは、いくつかの「宇宙人リーディング」に出てきました。
それは、どの世界でも起きたことでしょうし、今後地球でも、危機のときは、そういう裏切り者が出るのかもしれません。

 いずれにせよ、現リーダーのオプティマスら(宇宙人)と地球人の協力によって、センチネルはメガトロン諸とも滅ぼされて、地球の平和が回復されるわけですが、それにしても、これだけ"戦い系"(i.e.野蛮系、ゲテモノ系)の宇宙人映画が続くと、宇宙人の存在を否定しない人であっても、「宇宙人というのは、こんなのしかいないのか?」
と思ってしまうかもしれません。

その意味で、「もうちょっと、宇宙の全体像(プレアデスやベガなども含めた)がわかるような"宇宙人映画"が、次は必要だ」という御発言も、もっともだと思います。

 ハッピーサイエンスの「宇宙人リーディング」に慣れ親しんできた人にとっては、「肉体の姿を自由自在に変形(トランスフォーム)できる宇宙人」というのは、ベガ星人を想起されるでしょう。

確かに、アイデアはその辺りから来ていると思われ、アメリカにおける情報ソースの厚みをうかがわせます。
多くの方から必ず受ける質問が、「この映画は観た方がよいですか?」ですが、まあ、
「どちらでもよいです」が答えでしょうか。

御覧になる場合は、冒頭申し上げましたように、「元々は良質性が高かった物語の設定」が、特に今回の映画三作目(布石は二作目からありましたが)で、「スピルバーグの意図によって、"邪悪性"と"侵略性"が高められた」ことを知った上でご覧になれば、よろしいかと思います。

(エンターテイメントとしては、十分楽しめますが、"爽やかな後味"は、保証の限りではありません。)



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