中国のGDPがかさ上げされているという事実は最近随分と報道されている。今年上半期のGDPを国家統計局(中央政府)は前年同期比9.5%増の6兆7422億元と発表した。しかし、各地方政府が出すGDPを単純に合計すると8兆3979億元。中央政府が発表したGDPより25%高い水準になる。地方のGDPで中央政府が出した9.5%増という成長率を上回ったのは雲南省と吉林省の2省だけというから驚きだ。
地方政府のトップにとって、自分の実績を評価してもらうためにも、少しでも経済成長率を高く出したいという思惑がある。それがこの数字の背景にある。中央政府もその点を認識しており、独自ルートでGDPを算出している。
地方政府だけでなく、中央政府の発表値も怪しい。毎年最新の統計年鑑でチェックしておかないと、いつの間にかGDP成長率が変わっていることがある。
中央政府の発表に更に疑惑を持つことが最近あった。それは、受け入れ投資額も操作していることが分かったからだ。商務部(中央政府)は2005年上半期の投資受入額(実行ベース)を前年同期比3.2%減の285億6,000万ドルと発表した。しかし、昨年発表した2004年上半期の金額は338億8,300万ドル。単純に数字だけ比べると、16%減少していることになる。政府は公式に発表していないが、恐らく昨年の数字をかさ下げしたのだろう。そうでないと3.2%減になった根拠がつかめない。なぜかさ下げしたか?理由は簡単。中国への投資が急減しているという印象を対外的に出したくないため。体外的に出すと共産党政権に危機をもたらすことになる。政府としてはこういったリスクを出来るだけ排除したいと苦慮していることが分かる。
地方政府のトップにとって、自分の実績を評価してもらうためにも、少しでも経済成長率を高く出したいという思惑がある。それがこの数字の背景にある。中央政府もその点を認識しており、独自ルートでGDPを算出している。
地方政府だけでなく、中央政府の発表値も怪しい。毎年最新の統計年鑑でチェックしておかないと、いつの間にかGDP成長率が変わっていることがある。
中央政府の発表に更に疑惑を持つことが最近あった。それは、受け入れ投資額も操作していることが分かったからだ。商務部(中央政府)は2005年上半期の投資受入額(実行ベース)を前年同期比3.2%減の285億6,000万ドルと発表した。しかし、昨年発表した2004年上半期の金額は338億8,300万ドル。単純に数字だけ比べると、16%減少していることになる。政府は公式に発表していないが、恐らく昨年の数字をかさ下げしたのだろう。そうでないと3.2%減になった根拠がつかめない。なぜかさ下げしたか?理由は簡単。中国への投資が急減しているという印象を対外的に出したくないため。体外的に出すと共産党政権に危機をもたらすことになる。政府としてはこういったリスクを出来るだけ排除したいと苦慮していることが分かる。