素晴らしいドラマだった「僕の歩く道」

「僕の歩く道」は、先天的な障害により、１０歳児童程度の知能までしか発育しなかった３１歳の自閉症の青年・大竹輝明（草剛）の物語です。
草くんの扮する輝明は、演技と分かっていても演技に見えず、本当の自閉症の青年のようでした。と言っても私は本当の自閉症を知らないのですが。

小さいときから仲良しだった都古ちゃんの世話で、動物園の飼育係りとして仕事を始めた輝明。最初は慣れないために失敗をしますが、やがて周囲の温かい理解の下に、少しずつ色々なことを覚えて、最後には念願のロードバイクのレースにまで参加し、完走することができた輝明。
彼の言動の純粋さには、いつも感動させられ、泣かされました。

忘れられない場面はいくつもあります。例えば、チキンカレーが大好きで、これを食べるときには「カレーはやっぱりチキンカレー」と言います。

都古ちゃんへ毎日手紙（葉書）を出します。「都古ちゃんへ　今日は動物園に仕事に行きました。大竹さんの担当はジンジンですと言われました。ちくってんじゃねえよと言われました。」

お母さんは、輝明くんに言って聞かせます。「出来ることが多いことが良くって、少ないのが悪いってゆうわけじゃないの。自分が出来ることを、一生懸命やればいい！」
本当にそうです。この言葉は私にも励ましとなりました。

「僕の歩く道」は、本当に心を打つ良いドラマでした。ありがとう！